2019年 04月 16日 ( 1 )

大事故発生

弊社の取り扱い品は再生砕石でございます。砕石というぐらいですから大きい石なりコンクリート塊を破砕して必要なサイズの砕石にするわけですけど、それには大掛かりな機械が必要です。
弊社の場合、投入口(ホッパー)から投入されたコンクリートや石はJAW CRUSHER(ジョークラッシャー)という破砕機で大雑把に破砕され、次にIMPACT CRUSHER(インパクトクラッシャー)という破砕機でさらに細かく破砕されます。間に磁選機とかもあるけど省略。

図はインパクトクラッシャー。この機械はドラム式洗濯機みたいな構造で、ぐるぐる回るローターについた打撃刃と反発板で石やらコンクリート塊を破砕する。衝撃で破砕するので「インパクトクラッシャー」なんですな。
で、石やらコンクリート塊に破砕できないもの、例えばレンガぐらいの大きさの鉄の塊とか、が混じっているとどうなるか。
インパクトクラッシャーの内側にはライナーと呼ばれる装甲板みたいな鉄板(たぶん鋳造)が張ってあります。ライナーがないと砕石がぶつかる衝撃であっという間に筐体に穴があいてしまいます。
破砕できない鉄の塊とかが入ると、打撃刃が鉄の塊を弾き飛ばして、そのライナーを割っちゃう。薄い部分でも厚さ4-5cmぐらいはある鉄板なんですけどね。>ライナー
もちろん打撃刃も無事ではすみませんで、バラバラに割れてしまいます。
上の図で手前の丸くて短い棒状のものに何か(楔)刺さっているのがライナーをインパクトクラッシャーに固定している部分です。インパクトクラッシャーの筐体を挟んだ裏側にライナーが砕石と触れる面がある。ライナーは裏側の突起をインパクトクラッシャーの筐体の穴に差し込み、その突起に楔を打ち込んで固定しているんですね。割れないまでも長いこと使っていると磨耗するので、取り外し可能になってます。>ライナー

筐体には補強のリブがあるのが見えると思いますけど、図の奥の方のリブが弧を描いた形状になってます。それに対して手前のリブは真っ直ぐ。これ、奥のリブと手前のリブの間にあったライナーに鉄の塊が直撃してその衝撃で筐体が外に膨らんじゃったんですよ。補強のリブがあるにもかかわらず、こんなに変形するとは。(恐
ライナーは粉砕され(ここのライナーは断面が三角形で三角の高さは20cm近くある。)、固定部分の出っ張りはどこかに飛んでいっちゃってなくなってます。想像を絶する打撃です。被害はそれだけではなく筐体全体が変形しています。手前にボルトが2本見えますけど、同じようにリブの向こう側にも2本、さらにその向こう側にも2本のボルトがあった。これは上下に分割式の筐体を連結しているボルトですけど、衝撃でボルトが破断して飛んじゃいました。どんだけひどい衝撃なのかと。
その瞬間はこのインパクトクラッシャーとわたくしがいる事務所は直線距離で100m以上離れておりますけど、まるで地震が起きたように揺れました。ちょっとした地震の初期微動ぐらい揺れましたよ。w
あ、地震だ!と思った瞬間、インパクトクラッシャーの近くにいた作業員が非常停止ボタンを押して止まりました。すぐ近くにいたらわたくしがいた場所よりもっとすごい振動と音だったはずで、さぞかし驚いたでしょうなぁ。(汗

というわけで、本日はこのインパクトクラッシャーの修理でした。もちろん、わたくしの手に負えるわけはないので業者さんに来てもらって修理。この変形した部分を切り取ってバーナーで炙ってハンマーでひっぱたいてもとの形状にするという、とんでもない強引な修理でした。w
他にも脱落した多数のライナーや打撃刃も元に戻し、16:00過ぎには試運転してました。1日で治しちゃいましたよ。驚き。すげーな。>修理屋

by namatee_namatee | 2019-04-16 21:33 | diary? | Comments(2)