2018年 03月 12日 ( 1 )

音痴の繰り言


「ヨコハマ買い出し紀行」のOVA第2期、「ヨコハマ買い出し紀行 -Quiet Country Cafe-」のポスター。
第1期が原作に忠実に作られていたのに対して第2期はご覧の通り、かなり違った雰囲気です。「ヨコハマ買い出し紀行」はあの独特な雰囲気が命、いろいろ文句はあるにせよ、第1期は雰囲気の再現ということにおいては原作に忠実であろうとしていたのはわかります。第2期はその点ではまったく別な表現です。

「ヨコハマ買い出し紀行」のOVAの詳細についてはWikipediaの該当ページあたりを見ていただくとして、このOVA(第1期も第2期も)のなにが困るって、椎名さんファンのわたくしにとって、その椎名さんを知るきっかけになった作品なのにもかかわらず、手放しで傑作と言い切れないところ。w
このOVAがわたくしが「声優音痴」を自覚するキッカケ、というか、このOVAの違和感をうまく説明できないから「音痴」で逃げた様なもんですよ。

レスの方で「OVAの椎名さんの声は(アルファさんの)声優としては無理がある」という意見をいただきまして、実はわたくも似た様な印象があります。演技がどうのというわけではなく、声の質が「初瀬野アルファ」というキャラに合ってないと感じないこともない。だがしかし、実際に観てみるとこれはこれでアリかな、とも思うところが困り物。w
なんとも煮え切らない話なんですけど、本当なんだから仕方がない。いろいろと資料を集めて調べたりして考えてみたんですけど、違和感があるようなないような、良いとも悪いとも言い切れない気持ちが残ります。
というわけで、未だ納得のいく結論というかスッと腑に落ちるようにはなっていないわけですけれども、レスをもらったことでもありますし、この際なので現時点での気持ちをちょっと書いてみようかと思った次第。とりとめありませんよ。w

まず「ヨコハマ買い出し紀行」の方のファンの方々は知る機会が少ないと思われる当の椎名さんがこの作品について言っていたこと。ソースをあたる時間がなかったのでわたくしの記憶によりますけれども、ラジオだったかライブの時だったかに話していたのはアルファさんに関しては「演技を意識せず、ほぼ素のままだった」そうです。OVAのアルファさんは椎名さんの素の声や話し方に近かったということになります。
そして椎名さんのファンとして、一般の方々よりは知っている素に近い椎名さんの話し方のこと。FCイベントなどで、椎名さんがスタッフなどと話しているのを見たり聞いたりする機会があるわけですけど、確かにOVAのようなああいう声です。w
わたくしには「硬く高くてよく通る声」に感じます。ものすごく個性的で美しい声。多くの人がそう感じるようで、これまたソースを失念してしまいましたけど、とある方が作品の打ち上げだかなにかのおり、際立って声のきれいな女の人がいて「たぶん声優さんなんだろうな」と思っていて、後に挨拶を交わしたらそれが椎名さんだったという。わかる。あの声は本当に特別な声です。
レスでは「ムリヤリ通りの良い声を出しているような感」と言われましたけど、わたくしには椎名さんの素の声に聞こえます。問題はそれがアルファさんというキャラに合っているかどうかなんですけどね・・・

エンターブレイン発行のPALETTAという雑誌に芦奈野先生のインタビューが載ってまして、以前にもネタにしております。こちら
その中で芦奈野先生はアルファさんは強烈な個性をもたせていないとおっしゃってます。確かにこれといってつかみどころがないキャラではあるんですよね。>アルファさん
美人だし有能ではありますけれども、なにか際立っているかというとそういうことはない。動物性たんぱく質が苦手とか、知識に偏りがあるとか、踊りや歌がうまいとか、興味深い点はいくつもありますけど、すごく特徴的ということもない。もともとはあの世界の案内役みたいな立場だったそうで、基本的な設定としてあまり個性的じゃないということらしいですね。ついでに言うと年齢もはっきりしない。20代中盤、下手するともっと年上に見えることもあるし、10代のようでもある。先の個性の点と同様、「ロボットの人」ということもあり、あまりはっきりさせなかったのでしょう。

で、そういうキャラクターと中の人を並べてみると実に相性が悪い。w
椎名さんは超個性的な声の持ち主で、アルファさんは基本的にそういう尖った個性はもっていない。「ヨコハマ買い出し紀行」のアルファさんを知るものには、芦奈野先生がアルファさんに特別な個性をもたせていないなどというインタビューの記述を知らなくても、直感的に椎名さんの声は合わないと感じるのではないかと思います。

そして芦奈野先生は第1期の時点で椎名さんや中川さんと面識があり、アルファさんやココネの中の人がどんな人なのかを知っているわけです。それが芦奈野先生の描く作品の方に影響がなかったのかという話。椎名さんにしても中川さんにしても相当に人気のある声優さんですから(1998年当時の椎名さんの勢いがどんなだったのかは言うまでもありません)、元アニメの仕事もしていて、アニメ化された自分の作品の声優さんと親しく話した芦奈野先生が作品に何かを反映させないとも限りません。つまり「初瀬野アルファ」に「椎名へきる」のイメージが投影された可能性がある。これは困った話です。キャラと声優、それぞれ独立した存在として、イメージが合うとか合わないとか言っているのに、中の人にキャラが近づいてしまうというのは想定外の事態。すくなくともわたくしにとっては。w
といって第2期のアルファさんに椎名さんのイメージが投影されていたのかというと、そういうこともないと思います。アニメは芦奈野先生が作ったわけじゃありませんからね。ただ第2期の場合は第1期の影響なしというわけにはいきませんので、「椎名へきる」という存在はキャラに合う合わないではなく、まず「椎名へきる」ありきになっていた可能性はあるんじゃないかと思います。
しつこいですけど、だからといって第2期のアルファさんのイメージに椎名さんの声がぴったりとは思ってないんですよね。そこが困り物なわけでして。w
ちなみにOVA第1期の収録は普通のアフレコ、第2期はプレスコだったそうです。

ラジオドラマについても書いておかなければなりません。ラジオドラマの方ではOVAのような違和感は感じません。確かに最初に聴いた時は、アルファさんってもっと落ち着いた声と話し方の人じゃない?と思ったんですけど、すぐに違和感はなくなりました。おそらく音だけのラジオドラマでは演じる椎名さん自身のキャラ(声)しか存在しないので、違和感を感じないのでしょう。アニメだと当然ながら目に見える形でキャラクターが現れるわけですから、それと声からくるイメージを頭の中で合成するのに脳の処理能力が必要なのでしょう。w
またBGMの使い方もラジオドラマはよくできていると思います。とても雰囲気が良い。
それにしてもラジオドラマで椎名さんに初瀬野アルファを演じさせようとしたのは誰で何故なんでしょう。ラジオドラマがなければ「ヨコハマ買い出し紀行」のOVAは椎名さんが出演したかどうかわからない。ラジオドラマで椎名さんが演じたからOVAもそうなったのは間違いないでしょう。なんせ当時の椎名さんは飛ぶ鳥を落とす勢いの人気声優、ラジオドラマで演じた同じ作品のOVAでその声優さんを変える意味はありません。なのでこの問題の大元はラジオドラマのキャスティングにあると思うわけです。

というわけで、全くまとまりませんけどとりとめなく書いてネタにしてみました。まあ繰り言ですよ、繰り言。w

by namatee_namatee | 2018-03-12 22:55 | diary? | Comments(28)