2014年 04月 02日 ( 1 )

成功作と失敗作

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さて本日は古いネタで参ります。写真も古いけど(1997年だ。)、実は前にネタにしたことがある二番煎じという。

見ての通り、シトロエン・2CVチャールストンとアンフィニ・MS-8(タイプR)でございます。一応2CVは嫁さんの、MS-8はわたくしのということになっておりましたが、MTがからきしダメな嫁さんはMS-8に乗ってましたね。MTがダメってのが理解出来ないんですけどね。あんなもの、瞬きするとか歩くとか、百歩譲って自転車に乗るのと同じぐらい簡単だと思うんですけど。現代の車で少なくとも運転中に携帯電話でどこかにダイヤルするとか、iPodでプレイリストをまさぐるとかじゃなければ、そして運転に集中することが出来れば、MTってのは便利なもんですよ。なんてたってクラッチ切れば駆動輪に動力が伝わらないんですからね。ギアだって自分で好き勝手に選べるんですから、あんな簡単なものはありませんよ。

それはそれ。この2台、実は共通することがあります。
それはインパネシフト。シフトレバーもしくはセレクターが一般的な車のようにフロアやステアリングコラムではなく、インパネから生えているんですよ。

2CVのそれは有名なので詳しい説明は割愛しますが、4MTのシフトレバーがインパネから生えてます。引っぱったり押したりひねったりしてシフトチェンジをするんですね。なんとなく近いものとしては、スマートボールとかピンボールのボールをはじき出すノブ、あれに近い感じ。もっともスプリングは効いてませんけどね。これは思っているより使いやすく、違和感なくシフトチェンジ出来ましたよ。
この2CV、エンジンは非力でしたが、フランス車らしく速いギアリングと良好な直進性のおかげで、田舎道では意外なほど快適でした。同じような動力性能の当時の軽四と比べて、街中以外ではずっと快適な乗り物でしたね。街中は重いステアリングと瞬発力のなさでちょっと苦手。あと、無理に加速しようとしてスロットルを踏み込むと、すぐに排気温警告灯が点いちゃいました。いろいろ無理があるんでしょうなぁ。そういえば、この2CVにはクーラーが装備されてまして、それを使うと極端に動力性能が悪化しましたね。
燃費は優秀でしたが、空冷のせいでヒーターが効かず、冬は寒い思いしました。屋根が開くんですが、一回開けたら二度と閉まらないような気がしたので、ついに一回も開けたことはなかったですね。w

アンフィニ・MS-8は言わずと知れたマツダ滅亡の張本人で戦犯のクロノス兄弟の一台。クロノス、MS-6、MS-8、MX-6、ユーノス500、クレフ。そしてフォードのプローブとテルスター。どれもこれもマイナーな車種ばっかりですな。クレフとか、普通の人は見かけても気がつかないでしょう。いやまあ、その前に極端に数が少ないから見かけないんだけどな。w
個人的にはプローブのスタイルは今でも美しいと思います。もう一度、作ってくれたら買う・・・買わないなぁ。w

いわゆるバブルの落とし子とでもいうべき、いろいろダメだったシリーズらしいんですが、MS-8とユーノス500は比較的評価され、早世したモデルが多かったクロノス兄弟の中では長生きした方です。どちらもデザインが特徴的。ユーノス500はエクステリアが個性的で、MS-8はインテリアが凝っていましたね。
MS-8の前身は「ペルソナ」という車で、これが元々インテリアデザインを売りにしたモデルだったんですよ。「ペルソナ」はまだインパネシフトではありませんでしたが、4ドアHTらしさを演出するために、ドライバーシートとパッセンジャーシートのシートベルトがピラーではなく、リアドアに内蔵されていました。シートベルトを支えるステーみたいなのが外から見えると興ざめと考えたんでしょうな。
MS-8もそのリアドア内蔵のシートベルトは継承しておりまして、おかげでシートベルトの取り締まりでよく止められました。低い位置からベルトが出て肩に沿って下へ折り返しちゃうので、外からだとベルトをしていないみたいに見えるらしいんですよね。

そして、お題のインパネシフト。文字通りインパネからシフトレバーが生えてます。しかもスタッガートゲート式だ。凝ってるなぁ、おい。おかげでフロントシートは2人がけですがベンチシート的になってます。ちなみにウチのMS-8はタイプRというスポーティーグレードでして、ストラットタワーバーとかLSD(ビスカスだけど)とか、見た目と裏腹な走り屋向けの装備でした。2.5LのV6エンジンは当時そのクラスで最強の200ps。その割に4ATだし、前述の通りベンチシートは他のモデルと共通なんですけどね。まあ戦犯だしツメが甘いのは仕方ない。w

詰めが甘いと言えば、その4AT。これの出来が最悪でして。なんといってもシフトショックが大きい。無闇に大きい。特に1速から2速への変速の時がひどい。普通に発進したときでもガツンとシャレにならないショックがありました。フル加速とか大変ですよ。まず200psを叩き付けられた前輪がホイールスピンしながら発進するんですが、それが治まったと思ったら2速へシフトアップの時に信じられないほどのシフトショックがあり、またしてもホイールスピンするんですから。冗談抜きで前輪から煙出ますからね。ロボコップ(オリジナル)でパトカーのトーラスだかなんだかが盛大にホイールスピンしながら発進するシーンがありますが、それが自分の車で、現代の日本で、簡単に再現出来ました。w

実は最大の特徴は4WSだったことでしょうか。当時のホンダのメカニカルな4WSとは違って、こちらは電子制御式の4WS。これが乗り辛いんだ。(汗
前進では問題は少ないんですよ。低速では逆位相、高速では同位相という4WSの制御は的を射ており、普通の舗装路では問題はありませんでした。むしろ鋭いステアリングレスポンス(その割には微舵応答がちょっと甘いんですけどね。)のおかげで、コーナーリングは得意でしたね。ただし雪道とかダートは要注意。そういう悪路の場合は低速で走るので4WSは逆位相で後輪をステアしますので、前述の鋭いステアリングにまかせて切り込むと、あっという間にテールスライドします。勢い付けてフェイントするとF1みたいにスピンターン出来るんですぜ。w
最も大変だったのが車庫いれ。わたしゃこの車を後退で駐車スペースに停める時、真っすぐに停められたことがありません。必ず曲がる。4WSなので後輪もステアしちゃって、それでなくとも微妙な加減がし辛い後退時には思ったところに行かないんですよ。これは苦労しましたね。

と、今さら何の役にも立たない蘊蓄を傾けて、本日のネタといたします。w
by namatee_namatee | 2014-04-02 21:36 | car | Comments(21)