本棚から発掘。テラナツカシス。
これはアサヒカメラ1954年4月号掲載のM2から1999年1月号掲載のM6TTLまで、歴代のM型&Rライカのニューフェース診断室の記事を集めたもの。ボディだけじゃなくてレンズも一通り載ってます。ボディについて、M2からM5あたりまでは、ライカに絶大な信頼を置いているインプレなんですが、M4あたりから怪しくなってきて、M6では割に合わないと言わんばかり。Rライカにも一貫して冷たいです。レンズに関しては普通に評価されているような気がしますけど。
同じ時代の日本の一眼レフは急速に進化して、あっという間にライカなんて置き去りにしてしまったのですから、そういう環境の変化の流れでインプレを連続して読めば、どんどんライカの地位が下がって行くのを感じないわけにはいきませんなぁ。もっともへそ曲がりだったわたしは、この一連の評価を読んであえて最悪と言われんばかりのM6TTLを選んだのですが。
今はM型ライカを欲しいとも思わなくなってしまいました。Rにはちょっと惹かれるものがあるんですが、あれはレンズが高くて到底手が出ませぬ。