喰うための道具(なま家版・その2)

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結局ネタが集まらなかったので、昨日の続き。
写真が件のストームクッカー一式であります。

真ん中の一番上が「ストームクッカー本体」、本体なのか?ようするに風防。上下二分割になってます。真ん中に大きな穴+周囲に小さい穴があいているのが土台に当たる部分で、真ん中の大きな穴に左側に写っているトランギア・アルコールバーナーTR-B25がはまります。その上に乗っているのが風防で、コッフェルやケトルを受け止める金具が3カ所ついてます。この金具は可動式になっていて、フライパンをのせるときは写真の状態から上に起こして使います。
ストムクッカーの特徴は、火力の弱いアルコールストーブを効率よく使って耐候性のある有能なストーブにしてしまうところにあります。その秘密はチムニー効果といいまして、下から入った空気がバーナーで熱せられて、上に抜けるときに効率よくコッフェルに熱を伝えるというもの。
実はストームクッカーにはアルコールバーナーだけじゃなくて、ガスや液燃のストーブもあります。TR-B25がはまる穴にぴったりはまる専用のガス・液燃のストーブがプリムスとMSRだったかオプティマスだったかから出てます。が、残念ながら日本では売ってないんですよね。

右側に縦に二個ならんでいるのが専用のコッフェル。正式名称ソースパン。わずかに大きさが違い、二個重ねて収納できるようになってます。欠点はアンチスティックではないので、ご飯を炊いて焦げがついたりすると掃除が大変なことでしょうか。

真ん中の円盤は「マルチディスク」。ストームクッカーの上にのせてまな板になったり、パスタをゆでたときの湯切りに使ったり、輸送時のがたつき防止のスペーサーになったりします。コッフェルのフタにもなりますが、耐熱温度が足りなくてそのまま加熱はできないのが残念なところ。

マルチディスクの左側はケトル。ヤカンですな。昨日のお玉もそうでしたが、どうしても無くてはならないというほどではないけど、あるとすごく便利なものだと思います。ストームクッカーの場合はケトルも標準装備で本体内にきれいに収納できます。さすがトランギア、よくわかってらっしゃるって感じ。w

マルチディスクの下にあるのは「フライパン」。アンチスティック加工されてます。コッフェルのフタにもなります。

フライパンの右側にあるのが「ハンドル」。コッフェルやフライパンには個別のハンドルが無いのでこれでつかみます。

ケトルの下になっているオレンジ色のモノはこれらのアイテムを収納する袋です。その上に立っている赤いのは以前にも登場した燃料のアルコールを入れるボトル。容量は500ccで、これだけあると朝晩と米を炊いて3日は余裕で持ちますね。

ストームクッカーはアルコールバーナー単体からは信じられないような性能をもってます。ウチには他にガスのEPI REVO3500とガソリンのColeman Model442がありますが、どちらに比べても総合的な能力ではストームクッカーの方が上。寒くても風があっても同じ能力を発揮し、故障も無ければ特に使いこなしにコツもいらない。
あと置いたときの安定がとても良いので、安心して煮たり焼いたりできるのも良い点。マルチディスクを上にのせてまな板代わりにするのにも安定が良いのは便利です。

欠点は基本的に専用のコッフェルを使うことでしょうか。きまったモノしか受け付けないというのはなんとなく窮屈な感じがするんですよね。昨日紹介したODBOXのゴトクを中に入れれば風防のサイズより小さいコッフェルは使えますけど。
あ、あと火力調節も面倒かな。様子を見ながらの火加減がしづらいことですかね。

全体として大変満足しております。もっとメジャーになっても良いような気がするんだけどなー。
by namatee_namatee | 2006-06-02 19:49 | outdoor | Comments(0)
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