災い転じて

弊社のホイールローダー(タイヤショベル)コマツWA470-7の修理の図。

WA470-7はWA10からWA1200まであるコマツのホイールローダーの中では中ぐらいの規模の機械。重量は約23.4t、バケットが4.2立米だそうです。エンジンはターボチャージャー付き約11Lの直噴ディーゼル+アフタークーラーで最高出力277馬力/2,000rpm。車重の割にパワーは大したことないですけど、実際は車重に物を言わせて殻の山に突っ込んでいくので、動いている時は相当な迫力があります。ATなので動かすだけなら簡単ですけど、ユンボと違って動き回る性格の重機なので、調子に乗って走り回ってうっかりしているとダンプや建物にぶつかっ(ry
わたくしの知っているだけで2回ありますな。>ホイールローダーの衝突事故

で、これのエンジンが不調であります。DPFという排ガスに含まれる粒子状物質を集めるフィルターがすぐにいっぱいになって詰まっちゃう。サービスの見立てではエンジンのインジェクターがダメになっていて燃焼状態が悪く、そのせいで粒子状物質が異常に発生してDPFが詰まるのではないかということ。それでインジェクターを交換しているのがこの図であります。乗用車のインジェクターなら簡単に交換できそうですけど、このでっかいエンジンのインジェクターの交換はなかなか大変そうで、なんといってもエンジン本体の周りに補機の類がいっぱいあって、おまけにそれらがでかくて重たいので、かなり苦労してましたね。なんだかんだ言って、朝の9:30から作業を始めて終わったのは22:30ごろだったそうで、お疲れ様としか言いようがありません。

だがしかし、症状は改善されないというオチ。w
原因はインジェクターじゃなかったらしい。(汗
これは困りました。ホイールローダーがないと仕事にならない。クラッシャーへのコンクリート殻の投入、搬入された殻を集まる、その他もろもろ、ホイールローダーじゃないとできないことがいっぱいなんですよ。
というわけで、代わりのホイールローダーを持ってきてもらって、その足(回送車)でWA470-7は工場へ入院ということになりました。代わりのホイールローダーと簡単に言いますけど、中型とはいえWA470は工事現場などで使うのに比べるとかなり大きいのでレンタルにせよ代車にせよ、そうそう置いてない。仕方ないので、レンタルでもっとも大きいWA380-7というので代用することに。WA380-7はWA470-7の2/3ぐらいの規模の機械で、ちょっと小さいか?と心配だったんですけど、実際に運用してみるとオペレーターからは「小回りが効いて乗りやすい。パワーもスピードも十分。」と好評であります。パワーなくて使えないって苦情が来ると思っていたのでこれは予想外。

こりゃ次買う時はWA380(か他社の同クラス)で良いような気がしてきました。多少は安いはずだし(重機って値引きが大きいので、小さい方の定価が安いからといって、大きいのと比べて実際の出費が少なくなるとは限りませんけどね。)燃費やエッジなどの消耗品も安く上がるはず。真面目に検討するに値するネタですな。災い転じて福となすとはこのことでございますよ。w

by namatee_namatee | 2019-09-18 20:58 | diary? | Comments(2)
Commented by aohige_the_great at 2019-09-18 21:03
コマツのユンボは高いわりに壊れるということでクボタかヤンマーが安定というお客さんの話でしたw
Commented by namatee_namatee at 2019-09-18 21:13
>&さま
弊社のユンボは日立建機ですな。別に日立に近いとかではなくて、値引きが一番(ry
これの2代前のホイールローダーはTCM(日立建機の仲間)でしたけど、故障が多くて多くて(ry
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