もののあはれ

始まりがあれば終わりがある。それは世の理でございます。
本日のネタはこちら。「COMICパピポ」2007年12月号。18禁なので(ry
この号を持って1991年8月号から始まった「COMICパピポ」の歴史は幕を閉じることになるのであります。全盛だった1990年代当時からしてそんなにメジャーな雑誌ではなかった印象がありまして、それが16年も続いたってのは意外に思います。>COMICパピポ
先日も書いた通り「ペンギンクラブ」や「快楽天」と比較して作品の方向性が多種多様な印象があります。まあ、あくまで立ち読みぐらいしかしなかった当時のわたくしの印象ですけどね。

何かの終焉はえてして混乱をもたらします。わたくしも勤めていた会社が破綻するってのを2回ほど経験してまして、あのなんとも言えない社内の雰囲気は鮮明に記憶に残ってますなぁ。破綻寸前の会社の経営陣、特に社長やその周りの側近の雰囲気は1945年4月下旬の総統大本営ってこんな感じだったんだろうなぁと思わせるものでした。w
まあ世の経営者の大半は普段は会長だ社長だ専務だ常務だとふんぞりかえってますけど、いざその地位が失われようとするとてんでだらしないもんでして、あからさまにそれぞれの保身に走るし、よく聞く良い話の社長さんみたいに従業員が第一だから身を削るなんて高潔な振る舞いはしないもんですよ。大体がそういう状況に追い込まれた点で経営者として無能なわけで、我々従業員にハッパかけたり人件費削っている暇があったらまずは自分の身の回りをどうにかしろってなもんで。w
会社と従業員の関係について、いろいろと考えさせられた経験でしたなぁ。>遠い目

それはそれ。「COMICパピポ」の終末も混乱していたようです。この通り、休刊のお知らせがある一方でイラストやお手紙の募集の記事はそのままで締め切りも掲載されており、これ、応募したらどうなるんだろ?という疑問が湧きます。ここら辺に終焉を迎えたモノの、なんともいえない「もののあはれ」を感じます。
一応、応募者全員サービステレカ(これはプレゼントとか抽選というよりも、お金を払って購入する、通販のようなもののようです。)に関しては休刊後にもフォローする体制があったようで、まあ雑誌が休刊になるだけで出版社は存在するわけですから当然と言えば当然ですね。

雑誌の休刊はさほど珍しいものではなく、会社が破綻するのとは事情がことなりますけど、関係した人々の中にはこの休刊が原因でなにか人生に影響のあった方もいたかもしれません。そう思うといつかは終わりが来るとはいえ、続いていてほしいと思わないこともない。無常を感じますなぁ。

by namatee_namatee | 2018-11-21 22:02 | book | Comments(2)
Commented by フラフープ at 2018-11-22 20:50 x
出版物って、何故みんな「休」刊なんでしょうね。どう考えても「廃」刊じゃないですか。w実際に復活した例を一つも知らないんですよね。
あと「第一部完」とか、第二部が始まった例を(ry
Commented by namatee_namatee at 2018-11-22 21:52
>フラフープさま
可能性を残しておくという配慮じゃないですかね。>休刊
廃刊にしちゃうと万が一、復活するときになにかと面倒臭いとかあるのかも。あと知名度を継承できるというか、「復刊」というイベントが発生しますし。
まあおっしゃる通り、復刊した例は少ないわけですけど全くないわけでもないようです。

微妙にニュアンスが違いますが「復刊ドットコム」なんてのもありますなぁ。「黄色魔術オリエンタルガール」も復刊(というか単行本の出版)の候補になっておりました。>復刊ドットコム
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