お布施


といっても椎名さんへのお布施ではありません。w
「コミック アース・スター」でいつもただ読みさせてもらってますから、たまにはお返しもしておかなくちゃというわけで。

どちらもいわゆる「異世界転生モノ」ですけど、趣は相当に異なります。
「野生のラスボスが現れた!」についてはすでにこちらでちょっと触れておりますね。ゲームの世界へ行っちゃう奴。設定や状況に筋が通っていて?わたくしは好きです。ルファス(ヒロイン)の「威圧」というスキルが笑える。なんといってもゲームの世界ですから、話がきっちりと(実はそんなにきっちりしていないゲームらしいんですけど。)していて無理が無い。現実にはありえないことばかり起きるんですけど「ゲームだし」ということで済んじゃう。w
「野生のラスボス」とはヒロイン(中の人は男)のルファス・マファールのこと。なぜ「野生のラスボス」なのかというと、ゲームにはちゃんとラスボスがいてルファスはプレイヤーの一人なんですけど、思いっきり入れ込んだ中の人が鍛えに鍛えて本来のラスボス並みに強くなっちゃったから。ここら辺も説明がかっちりしていて良いなぁ、と。
そこら辺、詳しくはアース・スターのページで読めますので(ry

「戦国小町苦労譚」はちょっと毛色が違う。こちらは農業高校の女子高生が戦国時代にタイムスリップしちゃうお話。ヒロインは歴女で農耕に並々ならぬ興味と人並み外れた知識を持つという・・・いろいろと無理がある設定で、ちょっと都合よすぎな感も。その点は前出の「野生のラスボスが現れた!」と対照的。
そのかわりに内容は現実的で農業の話です。が、16世紀の日本にはなかった作物やテクノロジーなんで、そこが転生モノの楽しいところ。そのテクノロジーがなにをもたらすのか、農業の発展とは収量の増加だけではないみたいな、なかなか考えさせられるお話ですなぁ。
ちなみに戦国時代に転生して仕える武将は、当然ながら織田信長です。w

「異世界転生モノ」は嫌いな人も多いジャンルらしいんですけど、わたくしはどちらかというと好きな方ですかねぇ。歴史に関係するフィクションは大体が「今の自分から見たその世界」なわけで、そういう感覚のわたくしには抵抗は無いです。
思うにこういうジャンルができる前?にわたくしが最初に触れたのは「連合艦隊ついに勝つ」だったかな。タイムスリップものなんですけど(タイムスリップの条件は彼女とのセックス。w)、確か最初はミッドウェーに向かう空母「赤城」の飛行甲板にタイムスリップするんですよ。彼女と二人、真っ裸で。w
海軍マニアの主人公はなんとかして日本海軍を勝たせようとする。そりゃそのまま放っておけば乗っている「赤城」はミッドウェーで大破炎上、駆逐艦の魚雷で処分されるわけですから、必死にもなりますわな。w
そういった話が全部で4話あって、軍艦好きにはたまらない作品です。シビアな目でみればいろいろとケチもつくんでしょうけど、わたくしとしてはちょうどよい塩梅だと思います。後の「紺碧の艦隊」とかになるとちとやりすぎな感が強いと感じますし。
他には・・・「なにわの総統一代記」という、いまでいうウェブ小説が記憶に残ってます。これまたタイムスリップもので、大阪の中小企業(たぶんトヨタの下請け)の社長が1940年9月のヒトラー総統と(中身だけ)入れ替わっちゃう。およそ周りの言うことなど聞かないオリジナルのヒトラー総統と違って、中小企業の社長らしい気配りと人心を巧みにつかむ手腕で第三帝国を勝利に導く・・・このお話で笑えるのはイタリアのドゥーチェが総統の会社の専務で、ホットラインでくだらない話をしたりするところ。イタリアはドイツからの援助なしにはやっていけなかったわけで、専務がもみ手しながら援助に礼を言うシーンとか笑えます。あとフランコ総統がどっちつかずの狸よばわりされてるのとか、もう最高。w
あと、いわゆる「ホロコースト」に歯止めをかけるんですけど、それがもたらすエピソードがありまして、戦後になって総統は若い女性の新聞記者にインタビューを受けるんですけど、渡された名刺には「アンネ・フランク」の名前が・・・
こちらも今でも読めますのでこちらでどうぞ。

といった感じで、いつもとは違う「お布施」のネタでした。

by namatee_namatee | 2017-12-18 21:25 | book | Comments(0)
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