ロストテクノロジー






個人的にですけど現代のデジタルカメラの祖先は1995年に発売されたカシオのQV-10だと思っております。背面に大型のカラー液晶を備え、今撮った画像をすぐに確認できる。これこそが近代的なデジカメの必要とする要件だと思うので。QV-10以前のデジタルカメラはデジタルで画像を記録する(撮る)ことはできても、PCに転送しないとそれを見ることができなかったんですね。ウチにあったAppleのQuickTake 150(なま家初代のデジタルカメラ)も撮ったその場で画像を見ることはできませんでした。それどころかメモリがいっぱいになったら画像をPCに移さないと次の写真が撮れないという、よく考えてみれば銀塩カメラよりも不便なシロモノだったんですねぇ。w

それはそれ。1995年といえば22年前。当時生まれた方々はすでに成人になっておられます。そういう方々はカメラといえばデジタルカメラであって、フィルムを使う銀塩カメラなどというものには触れたことがないということも十分に考えられますねぇ。もしかしたら使い捨てカメラ、いわゆる「写ルンです」の類やインスタントカメラのチェキ、こういう銀塩カメラなら接したことがあるのかもしれませんけど、そういうカメラは「銀塩」という実感は薄い。あまりフィルムに触れることがないですからねぇ。
これからはカメラにフィルムを装填するノウハウとか、あるいはフィルムケースやパトローネなんてものも知らない・触れたことのない世代が増えていくのでしょう。いやまあ、もっと年上の方々とて特にカメラに興味を持っていた人以外はフィルムに親しむ機会はそんなになかったはずで、そういう方々も含めるとフィルムにまつわるアレコレ・ノウハウはすでに失われたと考えて差し支えないのではないかと思う次第。

図は初期のデジカメが登場するまで、一般の人々にとっての典型的な「カメラ」と思われるもの。現在ではカメラといえばデジタル一眼が主で、コンパクトデジカメはスマホの台頭で絶滅寸前ですけど、銀塩の時代は一眼レフはマニアのもので、普通の人はこのような形態のコンパクトカメラで写真を撮っていたもんです。
モノはAGFAの「OPTIMA」でございます。おそらく1991年デビュー。QV-10の4年前ですか。このシリーズでは最終モデルのようです。ドイツのブランドですけどスペインで生産されたとのこと。
AGFAは19世紀に成立したドイツの写真関連の企業で、かなり早い段階でカラーフィルムを作った会社でございます。日本にいるとあまり縁がないブランドですけど、古いヨーロッパの街角の写真とか見ているとひし形の中に筆記体でagfaと書かれた看板?広告?を見かけることがあります。このジャンルではかなりの老舗だし、その筋ではメジャーなブランドなんですね。

これはリサイクルショップのジャンクコーナーから発掘。ジャンクと言っても箱の中に山積みの本当のガラクタではなく、鍵のかかるショウケースに収まっていました。動作確認ができてないとか、そういう問題があってジャンク扱いなんでしょう。いろいろ個性的なところのあるカメラで、例えばフィルムの装填方法とか、巻き戻しの仕組みとか、日本製の同じような立場のカメラと比べるとかなり個性的。
そして、このオレンジ色のシャッターボタン。現役だった当時はこれが好きでしたね。でも、わたくしがよく覚えているのは110フィルムを使う、いわゆるポケットカメラの方。それも似た感じのオレンジ色のシャッターボタンでした。

・・・と、ここまで書いてきましたけど、調べてみるといろいろと面白いネタがありそうなカメラなので、可能ならば実写してみてからまたネタにしたいと思います。>出し惜しみ
っていうか、歴代のモデルを整理してある「OPTIMA」だけのページを見つけましたよ。いやーネットの海は広大ですなぁ。(汗

これを買ったリサイクルショップでは隣に綺麗なコダックのディスクカメラがあって、どちらにするかちょっと迷ったんですけど、ディスクシステムはフィルム(ディスク?)が手に入らないのでヤメておきました。w

by namatee_namatee | 2017-07-28 21:14 | camera | Comments(10)
Commented by aohige_the_great at 2017-07-28 23:39
フィルムを巻き取り切ったときの安心感っていうんですか?たまりませんね
ミスってたら36回ぶんの思い出がパーなんですがw

agfaといえばCTプレシサが安くて海外旅行中に現地調達したフィルムでした(いまもあるけど当時とはテイストが違うらしい)
実家の冷蔵庫に120リバーサルフィルムが残っているかもしれませんw
Commented by 古美根 at 2017-07-29 03:38 x
僕がアグファの名前を知ったのは1988年頃、全日本選手権ロードレース250ccクラスでスポンサードしてた時ですね。
参考
//rr80s.up.n.seesaa.net/rr80s/image/88_250_13kaneyasu_AGFA.jpg?d=a1
//rr80s.seesaa.net/category/9892261-1.html
伊藤園レーシングなんてのも。
//userdisk.webry.biglobe.ne.jp/014/970/21/N000/000/002/136947590244413229197_P1100006.JPG
Commented by namatee_namatee at 2017-07-29 08:57
>&さま
これがまた、このカメラは特殊な装填方法なんですよ。>フィルム
巻き取る側のスプロケットが見えないようにカバーされていて、そのカバーの隙間にフィルムの先端を差し込むという、ことさらに不安を掻き立てる使用となっております。巻き上げられているかどうかはインジケーター(物理的なもの)で確認はできますけど。

日本ではマイナーでしたよね。>agfaのフィルム
わたくしは使った記憶がないです。(汗
Commented by namatee_namatee at 2017-07-29 09:01
>古美根さま
スポンサーとかやっていたんですか。まったく知りませんでした。(汗
そのころの海外の写真関連企業って、ライカも含めてもうヘロヘロのヨレヨレ、消滅も時間の問題と思ってましたけど、スポンサーする余裕があったのはちょっと驚きです。
Commented by at 2017-07-29 20:53 x
新宿の今は亡きカメラのさくらやで一番安いフィルムがアグファだったので愛用してましたw
Commented by aohige_the_great at 2017-07-29 21:21
しかしまあそのなんというかネガの自家現像からじゃないですかね>LT(勝手に略した
あれは処理してからスキャンか引き伸ばししないとなんもわかんないですから、それに比べたらポジなんてちょっと時間のかかるチェキみたいな(ry
Commented by namatee_namatee at 2017-07-29 22:14
>タ氏
えっ、さくらやってもう無いの?(汗
高級ってわけでも無いんですよね。>AGFA
なんかよく分からない立ち位置だなぁと昔から思ってました。
Commented by namatee_namatee at 2017-07-29 22:18
>&さま
かつてウチにはモノクロの現像ができる設備がありましたよ。
暗室入ってあれこれやっているとタイムスリップしたみたいにあっという間に時間経ちますよね。w

ポジはそれなりに性能のよいカメラじゃないとちゃんと撮れませんぜ。このOPTIMAなんてAEだけど露出補正とかできないし(フィルム感度をいじれば可能ではありますけど)、ピントも距離計のないゾーンフォーカスだし、まずポジじゃまともに・・・その前に電池交換しても動作しませんでした。w
Commented by aohige_the_great at 2017-07-29 23:33
どう見てもジャンクです本当にありがとうございました

引き伸ばしマシン捨てちゃったんですよね
ほんの少しだけ後悔してますw
Commented by namatee_namatee at 2017-07-30 22:34
>&さま
いや本当にありがとうございました。w

まあ、コストも時間もバカにならないですから。>暗室セット
完全に廃れてしまうってことも無いはずなので、またいずれ手にはいる・・・かなぁ。
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