格好良いよね、このケーブル。 前回もネタにした通り、このケーブルとMDR-Z7のノーマルケーブル、あと規格が同じで流用が可能なT5p 2ndのケーブル、この3つを取っ替え引っ替えテスト中であります。音源はiMacに接続したmojoでございます。 椎名さんの楽曲だと印象が偏ってしまうので、できるだけ他のアーティストの作品でチェックしておりました。これが苦行。w どうしても聴きたくなっちゃう。この低音の出方で「抱きしめて」とか聴きたいってなっちゃう。w そして先ほどついに我慢しきれずにライブ音源の「417Special」を聴いてしましました・・・その結果は後ほど。w まあ、ライブ音源なので、音の奥行きとか広がりとか輪郭を感じるのには良いサンプルだと思われます。 1週間テストしてなんとなくわかってまいりましたよ。音の広がりや臨場感、定位、ここら辺のキモは解像度なんじゃないかと。 一般的にイヤホン・ヘッドホンの解像度っていうと高い音が引き合いに出されることが多いような印象ですけど、あれは一番分かりやすいから例にしているだけだと思います。実際には低い音にもボーカルにも解像度の差は出るんですよ。当たり前ですけど。 なので、解像度を語るのに別にシンバルの音みたいなのばっかりに注目してもしかたない。クラッシュシンバルのどこを叩いたかがわかるのは素晴らしいことですけど、それだけわかってもバスドラやベースの存在を感じられなければ仕方ない。っていうか、シンバルのどこを叩いたかわかるようなヘッドホンなら他の楽器の位置もしっかり把握できるはずです。 このMDR-Z7+MUC-B12SM1ではちゃんとできました。上でネタにした「417Special」、頭から22分ぐらいのところで、名曲「ロックンロール・ラブレター」が始まりまりして、それはドラムの充氏がスティックを叩いて始まるんですけど、一回ごとにスティックのわずかにずれたところを叩くのがわかる。w 同時にギターの斉藤氏と木村氏の微妙に違う指使い?演奏も目に見えるようにわかる。2人が掛け合いをするみたいに、前に出たり下がったり(演奏で)しているのもくっきりはっきりと。もちろんストラトキャスターとレスポールの違いもはっきりと出ます。大したもんだ。 で、これはMDR-Z7やケーブルのMUC-B12SM1が何もないところから作り出しているわけではない。もともと音源が持っている情報なんですよね。音源が持っている情報を正確に再生することによって、上に書いたようなことがわたくしの耳に届くわけでございます。つまり解像度の高さとは、何か音に色付けをするようなものではなく、音源本来の情報を可能なかぎり正確に再生できるということであると。 考えてみれば当たり前のことなんですけど、今まではそのヘッドホン・イヤホンやケーブルが演出するものとしてとらえてました。>解像度 という観点から、今回のテーマとなった3つのケーブルを見てみると。 やっぱり高解像度なのはMUC-B12SM1。別にオプションで2万円するからとかだからではありません。そういう要素は知っていても可能なかぎり無視して評価した結果です。低域から高域まで、まんべんなく高解像度。おかげで音の奥行き広がりともにもっとも深く広い。余韻も長い。一度にたくさんの音がなっている場面でも、しっかり一つ一つにフォーカスを合わせて注目して聴き取ることができます。あと今回のテーマではありませんけど、低域の力強さ・音の太さみたいのはわたくしの好きな感じ。それでいて高い方もしっかり出ています。 ノーマルケーブルは・・・なんていうか音の広がり具合を図にしてみると「かまぼこ」みたいに左右がストンと落ちてる感じ。MUC-B12SM1は富士山みたいに裾野が広く広がっている感じ。悪くはありませんけど、MUC-B12SM1と比べるとノーマルケーブルは平凡かな、と。前述のスティックを叩くシーンでは、どこを叩いているのかわかるようなわからないような、ちょっとぼやっとした感じになります。ギターの音もやや引っ込んで聴こえて、指運びの繊細さ明瞭さは薄まります。いろんな音が同時になるとごちゃっと固まった感じになります。これが解像度の差なんでしょうねぇ。ノーマルケーブルしか知らなければ、MDR-Z7の癖のなさと相まって、良い音と満足できるんじゃないでしょうか。わたくしはもうちょっと個性が欲しいと感じますけど。>MDR-Z7+ノーマルケーブル T5p 2ndのケーブルはどうか。これが意外に善戦しました。w MDR-Z7のノーマルケーブルより少し解像度が高い。そのせいか音場の広がりもノーマルケーブルより少し広くて奥行きもある。ただし微々たる差です。あとノーマルケーブルは特にどこかの音域が強調されるというようなことはありませんけど、T5pのケーブルは明確に高域が強まります。これはこれでケーブルを換える意義はあるかもと思いました。ただしこれに2万も3万も出すわけにはいかないなと。 というわけで、わたくしの好みの方向性は、少なくとも今回の3本のケーブルの中ではMUC-B12SM1のような性格ということになるのでしょう。元々そういうところから始まったテストなので当たり前といえば当たり前な結論ではあります。いやでも理屈こねているだけじゃなくて実感することが大事なんですよ。w 今回のテストベッドになったMDR-Z7についても少し触れておくと。このヘッドホンはあまり癖を感じなかったですね。T5pは音の立ち上がりの速さとか、音場の広さとかにはっきりと個性を感じるんですけど、MDR-Z7はあまり明確に自己主張をしないような気がします。強いて言うなら、SONYのMDR-7506などで感じたちょっと「刺さる」感じはあるような。特にノーマルケーブルで感じます。ああ、SONYっぽいと思いました。 ヨドバシアキバで試聴したMDR-Z1Rというヘッドホン、SONYのハイエンドなんですけど、これがまったくこれといった癖がないのにどこにも文句のつけようがないという、本気出したSONYすげーなと思うようなヘッドホンでした。MDR-Z7はそれにくらべると前述の少しだけ高音が刺さる感じとか、ほんのちょっとだけ癖というか音をうまくさばききれていない感じがありますね。まあ立場の差を感じさせるのは確かなんですけど、かなり高いレベルでの話でしょう。 というわけで、なんとなくケーブルの方向性が見えたかな?というお話です。
by namatee_namatee
| 2017-06-10 22:37
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