心置きなく「黄色魔術オリエンタルガール」ネタ。
図は「黄色魔術オリエンタルガール」Vol.1より。画像そのものは怪しいサイトから。(汗 「黄色魔術オリエンタルガール」のキーパーソンその4。 図は見てのとおり、優ちゃんとフローリアンでございます。今回のキーパーソンはフローリアン。 優はフローリアンにとっつかまって木につるされております。そしてこの後、ガマンできなくなったフローリアンに剥かれて裸にされちゃう。まあライトとはいえ、この作品はエロ漫画ですからね。w 一番最初に登場して最後まで居るという点で優と良い勝負です。>フローリアン ここでの「私 フローリアンがお迎えにきたわけだが」というセリフに彼女のちょっと自意識過剰気味な感じがうかがえます。この時点のフローリアンはまだノーマルというか、アクトレスとしては最弱クラスで、実力に伴わない妙な自信があるように見えます。ただし、それでも常人の数倍の運動能力を持つらしいので、一般人の優に対して大きな口をきくのは当たり前かもしれません。 この自信は自意識過剰のせいなのか、当たり前なのか・・・どっちだろうなぁ。 まあ、このあとさらに強力な能力をもつオリエンタルガールに一蹴されてひどい目にあい、さらにレズビオナンのアジトに帰り着いても任務失敗ということでクインに殴る蹴るの目にあうという。他の少女3人の誘拐もフローリアンの仕業らしく、汚れ仕事を一手に引き受けていて、4回目の任務での最初の失敗なのにそんな仕打ちはちょっとかわいそうかも。(汗 もっとも任務に成功して優をつれて帰っても、勝手に手を出したということで、今度は大首領のレズビオナ様に怒られたかもしれません。 このレズビオナンという組織の対応、オリエンタルガールとのあまりに大きな力量の差、フローリアン自身の自信過剰気味というかプライドと勝敗に対する執心、これらが相まって後の「フローリアンの反乱」の原因となります。 フローリアンは戦闘能力の点ではより上級のアクトレスには劣りますけど、そのガッツとか野心、それとレイ博士の調整システムを使いこなしていること、リスクは大きいものの強大な「能力」を手にいれたこと、などから、彼女は決して無能ではありません。むしろアクトレスとしてのポテンシャルは高い。 また彼女の置かれた立場からして、当然の行動とも思えます。レイ博士によれば、フローリアンがアクトレスの最終段階に達するには短くて約1年、下手すると数年、そしてうまくいかなければ死ぬ可能性まであり、それでいてなお、クイン並みになれるとは限らないという。その上、気がつけば能力が0になる調整をされていたとか・・・信頼して身をまかせていたはずのレイ博士に裏切られた気持ちにもなったでしょう。 レズビオナとレイ博士は今回の教訓から、アクトレスのより柔軟な運用と功績に見合った褒章などの組織の改革、構成員個人の性格・特質に見合った任用を・・・なんか仕事の話しているみたいな気になってきた。w それはそれ。 組織内での地位がどうのとかより、自身の存在意義が危うい不安定な状況が今後も続くのならば一か八か、リスクを冒しても勝負に出るというのはアリでしょう。その意気やよし、敵ながら天晴れといわざるを得ません。 そういった面からは自身の存在意義に気づくことなく、レイ博士に言われるままに優をストーキングしていたオリエンタルガールより意識高いかも。w フローリアンは基本的に事件を起こした側なので、被害者とは言いづらい部分があるのですけれども、それでもレイ博士の不可解な行動によって結果的にひどい目にあったということではやっぱり被害者なのかもしれません。 そしてフローリアンの場合、反乱を決意するキッカケは直接にレイ博士とその眷属のオリエンタルガールの行動にあります。さまざまな状況から反乱を起こしたというのではなく、レイ博士とオリエンタルガールの行動・言動を目の当たりにして、まさにそれを目にした瞬間に戦ってレズビオナを奪取することを決意します。フローリアンは帝国全体を奪取するつもりは最初からはなかったようで、あそこでなにもなければレズビオナン内でのアクトレスの力関係が少し変わった程度で済んだものを。 ・・・本当にレイ博士の罪は重い。(汗 そのレイ博士はアクトレスの調整に関しては保守的な考えを持つようで、フローリアンが自身に施したような無茶な調整はしないようです。むしろ、その限界を知っていたから「オリエンタルガール」という別系統の戦闘システムを調整(=開発)したのかも知れません。 そしてレイ博士は本当のところはミニスのことを案じていたのかも知れません。ミニスにフローリアン並の無茶なチューンをすれば、他のアクトレスには十分勝てた可能性はある。それをせずにより安全な「オリエンタルガール」という別の戦闘システムで調整し、なにかあってもミニス本人に累が及ばないようにしたのかも。やはり考えれば考えるほど「オリエンタルガール」という存在の儚さが(ry はたして新型の「オリエンタルガール」と従来型アクトレスの究極進化形の「フローリアン」の対決はどうなったのかというと、結果はストーリーの通り。優の助太刀があったにせよ(むしろそのようなブーストupができるということにオリエンタルガールという戦闘システムの優位性が現れている)、ミニスのオリエンタルガールの勝利に終わりました。フローリアンも良い線まで行ったんですけどね。状況に対する柔軟性という点で、オリエンタルガールの方が勝っていました。あと力技だけでなく、あそこで「M16」という「黄色魔術」を使えるところが、器の差を感じさせます。>オリエンタルガール 旧型で新型を倒すってのは男のロマンとして「有り」なんですけれども、この場合、相手がオリエンタルガールでは仕方ない。わたくしはなにがあってもオリエンタルガールの味方ですから。w その結果、推測ですけどアクトレスとしては再起不能、これまた優の例から推測するにおそらく記憶も無くしてしまったのではないかと思われます。>フローリアン フローリアンが勝ち誇って、最強の座にあったのは第10話から第13話の間、時間にしたらほんの数時間のことでした。 完顔阿骨打先生にうかがったところでは、この「黄色魔術オリエンタルガール」という作品は最初に考えた構想どおりに最後まで描いたとおっしゃってました。 ということは、フローリアンの運命はこの第1話の時点で決まっていたわけで、これはストーリー上仕方がないことではありますけれども、やっぱりちょっと気の毒に感じます。
by namatee_namatee
| 2016-09-17 17:00
| book
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Comments(4)
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フラフープ
at 2016-09-17 19:25
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その置かれた状況や本人の資質を考慮すれば、フローリアンは単純な悪者と断ずることはできない、という主張でしたね。
それにしても、こんなにも綿密に、20年前のエ○漫画の悪役の考察を・・ホントもう何度言ったか分かりませんが、あえてもう一度言わせてください。w なまさんは オリエンタルガールが 大好きなんですね♪
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namatee_namatee at 2016-09-17 20:21
>フラフープさま
だって、男のわたくしから見てどうしようもなく邪悪に見えるレイ博士の陰謀をぶち壊したのはフローリアンですから。その意味では悪役とも言えないと思うんですよ。 オリエンタルガール(ミニス)には優がいて相思相愛の関係を築き、最終的にスーパーヒロインとして立ち直ることができましたけど、フローリアンにとっての優と同じ対象はレズビオナで、同じような関係を持つのはいくらなんでも荷が重い。そこで力技で、となってしまったところが、気の毒というか悲しいというか。 改めて言うのも変ですけど、わたくしは「オリエンタルガール(=ミニス)」が大好きです。w 他の登場人物もみんな好きですね。特にフローリアンは終盤のオリエンタルガールへの意趣返しが悪役としてとても格好良いのでお気に入りのキャラです。
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フラフープ
at 2016-09-18 14:06
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今回の被害者シリーズ、優だけは「加害者」が異なりますね。レイ博士は、(優のためではないにせよ)むしろ被害を軽減してくれましたもんね。w
具体的な加害者を設定せず、今回の「一連の出来事」でヒドイ目にあった人を「被害者」とするなら、トリはまさかの人物が・・?w そもそもあと何人来るのかですけど。w>被害者
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namatee_namatee at 2016-09-18 17:41
>フラフープさま
勝手にシリーズ化されても。w まさかの人物って誰だろ。レズビオナは被害者にはし辛いですよ? 部下のアクトレスを失ってしまいましたけど、替わりに超有能なオリエンタルガールが味方になりましたし。 このシリーズ?での加害者/被害者ってのは、特定の誰かに誰かがやられたとか酷い目にあわされたという狭い意味ではなく、「この騒動で被害を受けた」という範囲で被害者であり、特に加害者を特定してのものではありません。
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