風のしもべたちよ春の風にカグツチノカミをよべ!!

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今日こそ、このネタがふさわしい日はありませぬ。
不謹慎と言われようが、これだけは言っておかなければならぬ。明日もそうですが、毎年この時期になると東京大空襲から69年とか、東日本大震災から3年とか、ネットや世間で話題になりますが、そういうのは全く尊重するつもりはありません。>わたくし
いずれ10年でも100年でも時は経つのです。何年前とか時間を区切るなんてナンセンス。わたくしは1秒、それどころか一瞬ごとに有史以来様々な原因で不本意に亡くなっていった全ての人に哀悼の意を捧げ続けてますよ。w
地震の津波で死ぬのも、B29の落とした焼夷弾の火災で焼け死ぬのも、近所のコンビニの角で10tダンプに轢かれて死ぬのも、死ぬ本人や家族・関係者にとっては同様に悲惨です。だから、なぜそうなってしまったのか、それを冷静に論理的に追究し、さまざまな要素の因果関係を理解しなければならないのだ。戦争や震災は悲惨ですが、交通事故だって病気だって悲惨なんですよ。

さて、この「ジェットストリームミッション:あびゅうきょ」、すでに何度かネタにしております。あまり商業誌ではお目にかかることの無い(失礼)、あびゅうきょ氏の作品です。奥付を見ると平成7年1月20日初版第1刷発行となっております。初出の方は「コミックバンバン増刊新ワイルド7」や「ヤングメタル」「コンバットコミック」で1989年から1993年にかけて各紙に連載されました。
話のスジとしては前にも書きましたが、東京大空襲は「式年遷宮」の一環だったという、なかなか荒唐無稽なお話。日本側と米国側で戦前からそういう計画があって、「パールハーバーもミッドウェイも最初からこの日のための前座にすぎぬ・・・」という。ジェットストリームに乗ってやってくるB29を使って穢れを焼き払う神事を行う・・・そのB29の名前が「カグツチノカミ」なんですよ。

この話大好き。w
そもそもB29が悪役じゃないのが良い。日本人にとってB29は原爆を落として、東京を焼き払い、日本の兵器では歯が立たなかったという、恨みの対象そのもの。だがしかし、そのB29にだって人は乗っていたし、任務のために犠牲になった乗員もいたのだ。そういうのが戦争の悲惨なところで、ただ落ちて来た焼夷弾で火事になって焼け死にましたってだけの話じゃないんですよ。

それはそれ。作者のあびゅうきょ氏はノーズアートに魅せられていたフシがありまして、この「ジェットストーリムミッション」に登場するB29の何機かには主人公のミラー少尉が描いたノーズアートが登場します。これがまた意外な着眼点なんですよ。ノーズアートというものがあるというのは知ってましたが、それを描く人のことについては思い至りませんでしたからね。
で、あびゅうきょ氏が描くVARGAS GIRL風の女性は極めて魅力的。B29、ノーズアート、式年遷宮、巫女、もうなにがなんだかわからないこの混沌の世界観がたまりません。w

などと妙に時事に沿ったネタでいきり立っておりますが、実は今朝の通勤の時、車の中ですごく良いネタを思いついたんですよ。たぶん椎名さんネタ。これは良い切り口、これで今日のネタは決まりだな、と思ってたら、会社についた途端に忘れました。w
これがどうしても思い出せない。写真じゃなくてスクリーンショットでネタになるような話だったんですが、そのスクリーンショットの中身が空白で思い出せない。orz
悔しかったので、何か無いかと机の周りを見回しましたらば、この「ジェットストリームミッション」が。これこそ今日のネタにふさわしいということで、冒頭にもどる。
by namatee_namatee | 2014-03-10 20:59 | book | Comments(0)
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