2017年 04月 07日 ( 1 )

こまごまと



引き続き、先日やってきた「ARES AMOEBA ストライカーAS01」のネタ。

完全な箱だしで試射した印象ではHOPの効きがイマイチで飛距離が出ない。でも同じところへ弾を飛ばす集弾性能はまずまずかな?といったところ。HOPの効きが弱いので「飛ばし」が出づらくて集弾性が良いように感じるのかもしれませんけどね。
とりあえず、全バラしてみます。バラし方は簡単なような面倒なような。少なくともVSRよりは面倒臭いですね。それでも電動ガンとは比べ物にならない手間です。昨日が初めての分解だったんですけど、ウチに帰ってきてすぐに始めて2時間後には全て元どおりになってましたからね。

その最初の分解のテーマはHOP周りの強化。前述の通り、HOPの効きがイマイチに感じますので、HOPパッキンを交換してみます。ジャンクBOXにVSR-10プロスナイパーのバレル&チャンバーセットがありましたので、それのパッキンを流用しましょう。これ、たぶん「あきつ丸」のオリジナルですね。HOP最強のままで少なくとも3-4年は放ってあったはず。w
おかげでHOPパッキンにはしっかりHOPアームの跡がついてましたけど、まあこの程度なら使えます。
AS01の方は赤いパッキンで、想像と違ってかなり柔らかめ。バレルから外すときにちょっと力を入れたら裂けてしまいました。そんななのにHOPのかかりが弱いのは解せませんなぁ。あ、柔らかすぎてもダメという線はあるか。
とにかく、パッキンを交換します。同時にバレルのHOP窓のところもチェック。窓の大きさが小さいので広げるというtipsを見かけたもんで。幅や深さをVSRのノーマルバレルと比較してみるものの、ノギスで測ったレベルでは差はありませんでした。大きな違いはVSRのバレルはノズル側の上の部分が切り取られたように何もないのに対して、AS01のバレルは電動用と同じ形状なこと。結果的にHOPパッキンの出っぱる窓の大きさは小さいと言えます。VSRのパッキンは電動用に比べて厚みがあるので、窓の部分が小さいとHOPのかかりは悪くなる可能性はありそう。

組み上げて翌日、会社へ持って行って試射してみると。w
HOPはしっかりかかるようになりました。見違えるほどフラットに素直な弾道。AS01のHOPシステムはHOPパッキンを押し出すアームをイモネジで直押しするものなので、限度を超えてイモネジをねじ込むといきなり弾づまりします。でも、その手前ならすごく微妙な調整ができますね。六角レンチをわずかずつ動かして、納得いくまで最適なHOPを追求できる。これは安定したHOPだからでしょう。
シリンダー側は手付かずなのでパワーは大したことありませんけど、フラットに飛ぶようになったので、これで十分な気がしてまいりました。

まあ、せっかくですのでシリンダーも見てみようと先ほど二度目の分解。慣れてきたのでスムーズでした。
ただなぁ、このシリンダーはいかがなものかと。シリンダー全体が黒いんですけど、これがアルマイトとかではなくて塗装なんですよ。材質は真鍮っぽい。電動ガンでおなじみのシリンダーが黒色に塗装されたものと思っていただければよろしいかと。
しかも最悪なことにシリンダー内部まで塗装されているという。これだから中華は。w
そんなもん、ピストン(アルミ製)に接触したところから塗装が禿げるに決まってるじゃないですか。おかげでピストンに禿げた黒い塗料のカスがついて汚いこと。シリンダー内壁も黒と金色がまだらになっていて実に見苦しい。さらに塗装のせいか、ピストンの動きが渋い。これはグリスupしても効果なさそう。(汗
スプリングはそれなりにパワーのありそうな奴でしたけど、それでも初速が大したことないのはこのシリンダーのせいじゃないかと思います。原因として考えられるのは2点ありまして、ひとつは塗装のせいでピストンの動きが渋いのと、長大なバレル(550mm以上ある)に対してシリンダーの容積が足りないような気がする。

AS01の売りの一つは実銃と同じ位置にマガジンがあるのに、マルイのL96やM40のようなややこしい給弾システムを持たないことがあるんですけど、それをどうやって実現しているかというと、要するにチャンバーを実銃と同じ位置に持ってきたんですね。こちらのエントリーの一枚目の写真をよく見ていただくとわかるんですけど、これはボルトを引ききった状態で、エジェクションポートからシリンダーヘッドとノズルが見えています。エジェクションポートのマズル側はすぐにチャンバーになっているんですよ。
一般的なボルトアクションライフル(のエアガン)、例えばVSRの場合、チャンバーはずっとマズル寄りにあります。シリンダーの容積を大きく取るためにストロークが長くならざるをえず、おかげでチャンバーが前の方に行かざるをえないんだと思うんですけど、そうなると問題はマガジンの位置で、VSRの場合は実銃とはぜんぜん違う、ストックの前1/4ぐらいのところにマグウェルがあります。L96やM40A5の場合はBOXマガジンがストックから出っ張っているので、VSRと同じ手は使えず、アクション内部に斜めになった給弾用のスロープみたいなものがあったはず。当然、構造的にややこしくなり分解の手間も増えると。わたくしがL96やM40A5に手を出さないのは(M40A5は買いましたけど。)そういう面倒な構造が嫌いだからです。PDIのM40だかM24はマガジンがダミーでやっぱりチャンバーは前の方にあったはず。S&TのM1903はフロアプレートの部分からスティック状のマガジンをマズル方向に向かって押し込む方式で、これまたチャンバーは実銃より前の位置にあります。
それに対してAS01は実銃と同じ位置にチャンバーがある。他の鉄砲ではしなかった・できなかったことをどうやってARESは実現したのか。わたくしはシリンダーの容積を犠牲にしたんだと思いますね。AS01はボルトのストロークが短いことも売りにしてまして、そのショートストロークとリアルで簡潔なマガジン&チャンバー配置のためにシリンダーが小さくなってます。
わたくしの知っているところではシリンダーの容積はバレル内部の容積と同じかそれ以上が好ましいと聞いておりまして、このバランスが崩れてシリンダー容積が小さくなると、エア不足が起きて初速が下がるそうです。実際に極端にシリンダー容積の小さい電動ガンで試したところ、同じパワーのスプリングでもシリンダー容積の大きな鉄砲と比べると相当なパワーの差がありました。具体的には覚えていないんですけど、10m/sどころの騒ぎじゃない初速低下だったはず。なので、わたくしはシリンダー容積はバレル容積より必ず大きくなる様にセッティングしてました。

というわけでAS01がそれなりのパワーのスプリングなのに78.5m/s(0.25gBB弾)とかしか初速がでないのは、シリンダー内部まで塗装しちゃった問題とシリンダー容積が足りないからだと思うんですよね。つまり効率が悪い。効率が悪いと電動ガンの場合はバッテリー消費が激しくなったり発熱したりしますけど、エアコキのボルトアクションライフルでは・・・コッキングする右手が疲れる。w
しかもAS01は金属製のレシーバーの中にプラスティックのスリーブがあって(構造はVSRも同様で、レシーバー前後に樹脂製のリングが2つあります。PDIのVSR用レシーバーの場合はなにもなしにシリンダーと接してますけど、切削の精度でスムーズさを担保している。)、その中をシリンダーが貫通して前後に動く様になっており、このスリーブがかなりきつめで、コッキングの抵抗になってます。おまけに例の塗装されたシリンダーが抵抗大きいときたもんだ。
なので、できればスプリングは弱い方がスムーズな撃ち味になると思うんですけど、効率が悪い構造なのでそうはいかないという罠。
パワーを上げるために硬いスプリングにすると、コッキングが極端に重くなってしまいます。外国のインプレを読んでいたんですけど、あちらでは360f/s(110m/sぐらい?)とかの初速で、しかも弾が0.47gとかだったような。そんなんで撃たれるの嫌だなぁ。w
そのインプレでもコッキングが重いと書いてあり、さらにシリンダー容積の小ささも問題にしてましたね。
この問題を解決するためにどうすれば良いのかというと、シリンダーの容積を増やすのは構造的に無理ですから、バレルを短くすれば良いんですよ。300mmぐらいにすれば少しはバランスが取れるんじゃないでしょうか。この場合の問題点はインナーバレルをどうやって保持するのかとアウターバレルを切った場合にマズルをどうするのか。アウターバレルの中で中間に一箇所+マズルの二箇所でインナーバレルを保持しているんですけど、中間の一箇所で短くしたインナーバレルのマズルを保持する様にできればなんとかなるか、といったところ。切ったアウターバレルのマズル部の処理をどうするかとか 細かい問題がありますけどね。

本日はそんな手の込んだことをしている暇はない。w
手近にあったPDIの120%スプリング(昔の奴)を入れてみました。手で触った感覚ではオリジナルとほとんど同じパワーに感じられるので、あまり初速は上がらないかと思いましたけど、計測してみると案の定。図はオリジナルのスプリングの時の初速(適正HOP)で、見ての通り0.25gBB弾で72.14m/sとなってます。平均しても72.1-72.4m/s程度でした。それがPDIの120%スプリングでは73-73.5m/s程度になっただけ。確実にパワーは上がりましたけど、実用面では何ほども変わりませんなぁ。
もっとパワーのあるスプリングでテストしてみないとダメですね。もっともその場合は前述のコッキングの重さが問題になってくるわけでして、落とし所が難しい。適正HOPで80m/s(0.25gBB弾)程度は欲しいところなんですけど、うまく調整できるかどうか。

実はARESの純正オプションでハイグレードなシリンダー一式があるみたいなんですよ。ステンレス製で、それならピストンもスムーズに動くでしょうし、上には書きませんでしたけど各部の耐久性も高そうです。もしかして、そのハイグレードシリンダーと差別化するためにノーマルはこんなにしょぼい仕様にしたのか?と疑ってしまいます。w
そのハイグレードなシリンダー、まだ売ってないみたいですけど、これは発売されたらぜひ手に入れたいところ。

by namatee_namatee | 2017-04-07 22:45 | survival game | Comments(4)