久々に

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今更ながら、「ナポレオンの密書:ホーンブロワーシリーズ」。Amazonで買いました。

ホーンブロワーシリーズは1~10巻ある本編と「ホーンブロワーの誕生」がありました。「ホーンブロワーの誕生」は作者のC.S.フォレスター氏が書いたガイドブック?メイキング本?みたいなもので、短編が二編収録されています。まあ、これは本編を読んでからじゃないと何がなんだかわからないでしょう。

で、関連する本として前にもかきましたが「ホレーショ・ホーンブロワーの生涯とその時代」があります。これはホーンブロワーを実在の人間のようにもっともらしく書いた伝記なんですが、原作にないエピソードをにおわせる記述がありまして、そこらへんからスピンオフ作品としての「南溟の砲煙」と「南溟に吼える」(共に訳者の高橋泰邦氏の著作)が生まれました。加えて作者C.S.フォレスター本人の絶筆「ナポレオンの密書」でひととおりホーンブロワーシリーズ全体ということになりますかね。

いやしかし、「南溟の砲煙」と「南溟に吼える」は感心しないなぁ。出来れば無かったことにしたいぐらい出来が良くないと思います。ずっとホーンブロワーシリーズの訳者を続けてきたのにどうしてこんな話が書けるのか理解に苦しみます。わたしでももう少しマシなものが書ける。(汗

前述の「ホレーショ・ホーンブロワーの生涯とその時代」の中にも「ナポレオンの密書」に関する記述もありました。日本では知られていなくても、イギリス・米国ではそういった絶筆についての情報があったんでしょうなぁ。

この「ナポレオンの密書」にはメインの「ナポレオンの密書」のエピソードに加えて上に書いた「ホーンブロワーの誕生」もまるまる収録されています。そういう意味ではお買い得。ただし、肝心の「ナポレオンの密書」がなぁ。話は面白いんですが、訳がどうも。(汗

例によって訳者は高橋泰邦氏なんですが、メインのシリーズの硬派なイメージが無い。たぶん、訳者の思い入れが強すぎるのではないかと。メインのシリーズのころはまだ思い入れが無かったか、抑制されていたかで、たんたんとハードで硬派な記述が続き、それに主役のホーンブロワーの人間味が加わって味わい深い作品になっていたんですが、この「ナポレオンの密書」は文章が感傷的すぎると思います。わたしでももう少しマシな(ry

価値はあるんですが、いきなり読んでも特に面白くない。シリーズ全体を知っている読者じゃないとわからない部分が多い。でも、そういう読者だと訳に我慢がならない、と実に難しい感じの本ですね。w
by namatee_namatee | 2008-06-29 20:03 | book | Comments(0)
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