牧師と神父の違い、知ってる?

「狂骨の夢」京極夏彦:講談社NOVELS、ブックオフで550円。

先日の義父の葬儀は神葬祭でした。この「狂骨の夢」にも前話「魍魎の匣」からの流れで神葬祭の様子が描かれています。神官はもちろん京極堂こと中善寺秋彦でございます。

わたしの場合、坊さんというと聖職者でありながら脂ぎっているというイメージが強くて、仏式の葬儀では真剣に亡くなった方のご冥福をお祈りするというより、坊主、金儲けに必死だな、とか良い戒名をもらうのにはいくら位かかるのかなぁ、とか俗なことばかり考えてしまっていけません。その点、神葬祭の場合は執り行うのが神官、これはとても神聖な感じがいたします。亡くなったのが尊敬していた義父であるということもあいまって、非常に敬虔な気持ちになりました。

敬虔な気持ちになったのは確かですが、神官の声と祭詞の唱え方が「カリオストロの城」の大司教そっくりで、ちょっと笑ってしまいました。

「古の習わしに従い、指輪を交わして婚姻の誓いとなす。カリオストロ公国大公息女、クラリス・ド・カリオストロよ。この婚姻に同意するか、異議なきときは沈黙をもって答えよ」
「神の祝福があらんことを…」
「異議有り!。この婚礼は欲望の汚れに満ちているぞ」
って奴ですな。書きながら思い出しても似ているなぁ。なんとかこのセリフを言ってもらう方法はないかなぁ。

「狂骨の夢」について。
感想:勘違いと思い込みは恐ろしい。主題は神道と仏教とキリスト教の三つ巴でしょうか。この本を読んで牧師と神父の違いをはじめて知りました。また宗教について興味を持つようになりました。
登場するヒロイン、朱美さんがお気に入りです。違うシリーズの「巷説百物語」に登場するお銀さんとも通ずるキャラクターで、なんとも魅力的。自分のことを「妾(あたし)」というのが良い。たぶん、京極さんもお気に入りなのでしょう、次々作の「塗仏の宴」(宴の支度+宴の始末で実に1248頁の大作)で再度登場します。
具体的なストーリーについては書くだけ野暮。ぜひお読みになっていただきたいと思います。
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by namatee_namatee | 2006-04-28 20:58 | book | Comments(0)
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