今さら


おお、「ヨコハマ買い出し紀行」のクリアファイルだ。
なにげなくAmazonで調べ物をしていたら発見。ついポチってしまいましたけど、1,400円は高かったかも。もっとも「ヨコハマ買い出し紀行」のグッズは見つけたら即買いしておかないともう二度と手に入らないことが多いので(ry

2000年7月発行となっております。OVAの第1期が1998年、第2期が2002年とあって世間的に「ヨコハマ買い出し紀行」がもっとも盛り上がっていた時期のもの。はたして原作とOVAで世間に対する影響力みたいなものはどちらが大きかったのか、わたくしは当時の状況を知らないのですけれども、まあ一般的にはOVAの方かなと思います。あの時代、初期から注目していた人以外はOVAから原作に入っていったんじゃないかなと想像します。

そのOVA、第1期はかなり原作に忠実に作られていたと思いますけど、なんていうかパッとしない感があります。なにがイマイチなのかよく分からないんですけどね。原作の空気感みたいなものがアニメでは表現しきれなかったのかなぁ、と思いますね。また、原作を知らないとOVAだけでは話の展開がよく分からないのもイマイチ。原作への入り口といえば入り口なんでしょうけど。
あとエピソードの選択がちょっと微妙かな。やっぱり0話の「ヨコハマ買い出し紀行」、第1話の「鋼の香る夜」、第2話の「入江のミサゴ」からアニメ化してほしかった。ここら辺の湿っぽいというかムワッとしたなんとなく暖かい空気感、あと塩っぽい香りがする感じ、これが「ヨコハマ買い出し紀行」の真髄だと思うんですよね、個人的に。
OVAはそこら辺を描くというよりは、アルファさんとココネを中心において、言って見れば「萌え」要素で売りにいった感があって、「ヨコハマ買い出し紀行」の魅力はそこじゃないんだよなぁ、と思ってしまいます。そんなだったら、むしろ完全に「萌え」に振り切った、あざといとも言える第2期の方が潔い。w

その点、ラジオドラマの「ヨコハマ買い出し紀行」の方は素晴らしい。音楽のセレクトと合わせて、まさにあの空気感が再現されていた・・・というより、わたくし的にはラジオドラマ版で「ヨコハマ買い出し紀行」のイメージが固まったと言っても過言ではありません。つくずくアニメ化というのは難しいもんだと思いますなぁ。

by namatee_namatee | 2018-03-08 21:39 | diary? | Comments(17)
Commented by colonel-mogy0079 at 2018-03-08 21:46
なまさんと完全に同じ意見で、

ラジオドラマが最高にいいんですよね。
アニメは、なんか、いまいち。
それは、よほど原作もいいということですね。

あのラジオドラマをリアルタイムで聞けたのは良かった。ちょっと自慢。
Commented by colonel-mogy0079 at 2018-03-08 22:18
まあでも、
アルファさん、かわいいなあアルファさん。
たまに、リアルへきるさんも、ありゃま、とか言うときありますよね?
Commented by ふき at 2018-03-08 23:39 x
■なまさん
> OVA、第1期 ~ なんていうかパッとしない感があります。
> なにがイマイチなのかよく分からないんですけどね。

★まず、第1期の制作時期(発売時期ではなく)が、『ヨコハマ買い出し紀行』の連載スタートから数年しか経っておらず(したがって、原作も40話ほどしか進んでいない)… さらに、もともと意図的に「遠景」を描かない作品だったので、視覚的な材料が少なかった… という所があるのではないでしょうか?

そんな状態からでも、なんとか「遠景をアニメ化できる話」をピックアップして、あそこまで丁寧に描写したスタッフの努力には、正直『凄い』と拍手を贈りたくなります。(当時は CGの使用も一般的ではなかったので、当然、あれらの映像は「手作業」によって生み出されたものになります)

★ただ、あのOVAにおける大きなマイナス面として、自分は『BGMの使い方』を挙げたいです。

「視聴者の感じ方を操作したくない」「空気の音(効果音)を感じてほしい」という思いがスタッフにはあったのかもしれませんが、それにしても、『BGMが使用されている場面が少なすぎ』です。 

さらに、作曲者である「ゴンチチ」さんの作風は おだやかで牧歌的… 『ヨコハマ』の表面的な空気を飾るには適した楽曲かもしれませんが、その背後にある「衰退していく人間社会の悲哀」を描写するには、あまりに場違いです。(ただ、『ヨコハマ』のそうした設定が本格的に見えてくるのは もう少し後の話なので、当時としては無理ない選択だったのでは?とも思いますが…)

僕自身 あまりに歯がゆいので、Youtube に「BGMを追加した動画」を投稿したほどです。
(これらの動画のオリジナルの場面は、いずれもまったくBGMがありません)
https://www.youtube.com/watch?v=gC-Dfolxaiw
https://www.youtube.com/watch?v=kIIybbQg4kA

★第1期スタッフとしては、「ヨコハマ世界の風」を表現するという高い志をもっての行動だったのかもしれませんが… 「ある程度まとまった出費を、視聴者が担う」 OVAという商品に、「自ら空気を感じる努力」というハードルを課してしまったことが、結果的に、今の我々の目をして「なにか今イチ」な印象を感じてしまう原因なのかもしれませんね…
Commented by namatee_namatee at 2018-03-09 12:40
>colonel-mogy0079さま
リアルタイムはうらやましいですなぁ。>ラジオドラマ
今だったらiTunesのライブラリを開けばすぐに、しかも繰り返し聴けますけどラジオドラマはその放送時のモノという側面もあると思いますから。
最初に流れる「僕の誤解」と、その途中から入る、今のドライなのとはちょっと違う、これも「ヨコハマ買い出し紀行」の雰囲気に似合ったちょっと湿っぽい椎名さんの声がたまりません。これは演技がどうのとか、初瀬野アルファというキャラがどうのではなく、声の雰囲気があっていると感じました。
Commented by namatee_namatee at 2018-03-09 12:56
>ふきさま
確かに「空気感」を表現しようとしてBGMを抑え気味にした、というのは感じますね。>OVA
あの世界、リアルにあったとしたら本当にシーンとしているはずなんで、それを感じさせるのに無音のシーンを大目にしたのかなとは思います。が、おっしゃる通り、あの時点ではまだ「話が明るい」ので、画面上の牧歌的な寂しさ(深刻とは感じない)はその底に流れる本当の怖さ(人類衰退の実情)との二重になって在るという感じがなく(予感あるんだけど、あの時点ではまだ明確になっていない)そこのところの味わいみたいなものが薄いと感じてます。
それがスタッフの志だったのかどうかはわたくしには判断がつきませんけど、うまくいってないなーと。(汗

いまさら、ましてやわたくしごときが言っても、詮方ないことではありますけれども、やっぱり0話とか1話、そしていきなり異世界感が出てくる2話あたりから始めておけばよかったんじゃないかなぁと思うんですよ。
Commented by ふき at 2018-03-09 14:29 x
■なまさん
> あの世界、リアルにあったとしたら本当にシーンとしているはずなんで、それを感じさせるのに無音のシーンを大目にしたのかなとは思います

そうした面は、間違いなくあったと、僕も思います。

ただ一方で、BGM には2種類の役目があります。 「単純に、現在の風景を表現する」ものと、「登場人物の内面心理を表現する」ものの、2つです。 無音シーンとすることで、「実際(?)の風景」は表現できても、キャラクタの心理を絵だけで伝えるというのは非常に困難で、それが なまさんが(僕もです)感じられた「パッとしない感」… 「深みや興味の足りなさ」だったのではないでしょうか?(^^

> やっぱり0話とか1話、そしていきなり異世界感が出てくる2話あたりから始めておけばよかったんじゃないかなぁ

0話は たしかに見どころが多いですが、元が「読み切り」であったこともあり、1話以降とは微妙に設定も異なるので、「今後の商品展開」も考えると主軸に持ってくるのは難しいのではないでしょうか? だからこそ、『オープニングの中に短くまとめて使用した』のだと思います(^^

あと、2話を使うと「すっぱだかの女性」を描かなければならず、どうしても見る人を選んでしまう(笑)ので…
よりキャッチーな「ココネ」のほうを、制作サイドは選択したのではないか…? と、自分は思ってます。
Commented by namatee_namatee at 2018-03-09 16:59
>ふきさま
わたくしには1998年当時の「ヨコハマ買い出し紀行」界隈の雰囲気がわからないのがもどかしいです。それがわかればこんなに悶々としないでも済むんですけど。(汗

第2話、そこはOVAならではということでクリアできなかったですかね。w
「ヨコハマ買い出し紀行」はキャラ達より世界観の方により個人的な思い入れが強いので、こうだったらああだったらと言いたくなってしまうのでしょう。
Commented by ふき at 2018-03-09 19:32 x
■なまさん
> わたくしには1998年当時の「ヨコハマ買い出し紀行」界隈の雰囲気がわからないのがもどかしい

いえいえ、それは僕も同じです。
ただ、98年3月に OVA1巻が出ていることから、制作時期を1年弱と見積もって、スタートが97年春ごろ… これは、ようやく単行本4巻が出た頃ですから、制作スタッフが持っている資料はせいぜい原作の30数話あたりまでだったはずで、『ヨコハマ』の物語全体からすれば ようやく2合目をすぎた程度です。

この事からも、暗中模索の中で作られた OVA だったことは、当たらずとも遠からじ だと思っています(^^

> 第2話、そこはOVAならではということでクリアできなかったですかね。w

OVA ですから、「大人向け要素」も ある程度は許容できたかもしれませんね。

とはいえ、当初から予定が2巻だったとすれば、本編として使える時間は せいぜい48分… 風景を主体にする以上、その動機となる「カメラ」を入手するエピソードは外せませんし… そうやって いろいろと考えていくと、あのエピソードのチョイスもうなずけるものが多いように思っています。

逆に2期になると、商品展開的にもエロ方面にシフトした(?)こともあってか、ミサゴが登場を果たしていますね(^^
Commented by colonel-mogy0079 at 2018-03-10 00:35
アニメーションとしては二期のあり方も悪くは無いというか、

原作の雰囲気とはちょっと違うアルファさんのサービスショット有り。
とは言え、ほのぼのしてるのになんとも言えぬ色気と殺伐を感じるのが、ヨコハマだと思うのです
Commented by namatee_namatee at 2018-03-10 07:57
>ふきさま
そういえば記憶が定かではないのですが、当初OVAは4巻ぐらいの予定だったみたいですね。残されたポスターには浴衣姿のアルファさんとココネの姿がありますので、どういう展開になったのか・・・なんとなくオリジナルのお話もあったのかと想像すると観たい様なそうでない様な。w

この後「ヨコハマ買い出し紀行」があれほど長く続き、展開があんな風になるとはOVA制作時点ではわからなかったのは確かにそうですね。それを2018年の今になって、というのもオツなもんです。w

2期はむしろ分かりやすいです。w
原作には描かれていない(匂わせてはいますけど)、ロボットの人にはこういうエロい面もあるよね、というのが良いです。わたくしとしては、志は高いけど全体としてはイマイチな1期より好きになってきました。w
Commented by namatee_namatee at 2018-03-10 08:18
>colonel-mogy0079さま
エロいのは寸止めで踏みとどまってますからね。w>ヨコハマ買い出し紀行(原作)
ほのぼのとした日常と背後にある人類絶滅へのカウントダウン、この2つの要素を表現するのはなかなか難しい。あの世界は一見、ノスタルジックな理想郷に見えるけど、その背景にあるものに気がつくと背筋がぞっとする・・・そういう表現は漫画の方が向いているのかなぁ、と。
Commented by ふき at 2018-03-10 09:46 x
■なまさん
> 記憶が定かではないのですが、当初OVAは4巻ぐらいの予定だったみたいですね。

なんと! そうでしたか。 「浴衣姿のアルファさんたち」ということは、『鎌倉花火』をココネも含めた皆で見に行くような、プラスアルファのオリジナルエピソードを想定していたのかもしれませんね。

> 2期はむしろ分かりやすいです。w

僕も、「あれが本当に『ヨコハマ買い出し紀行』か?」と問われれば疑問ですが、柔らかい絵柄と 淡い色彩のキャラクタたちは、シンプルに「萌え絵」として愛らしく… そこだけ見れば、結構 高水準な作品だったのではないかと思っています。 (おそらく)第1期の売り上げがかんばしくなく、企画サイドも「思い切ったエサが必要」と判断して、あのような形になったのかもしれません(^^
Commented by namatee_namatee at 2018-03-10 13:44
>ふきさま
VHS or LDで4巻の予定だったという話ですが、出所が思い出せません。OVA2期に関する制作陣へのインタビュー記事だったか・・・すでにネット上には無いようです。ページをpdf化したものがあるかどうか、ウチに帰ったら(今は仕事中です。w)調べてみます。が、期待はなさらないでください。(汗

件のポスターについてはこちらのエントリーにあります。
https://namatee.exblog.jp/19113347/
前述のわたくしの記憶が確かならば、OVAは当初の予定を途中で打ち切っているということなの、やっぱり売れなかったんだろうなと思います。2期がああなのも、その影響なのはふきさんの言うとおりだと思います。あと椎名さん関連の友人の説ではやや声優業から遠ざかっていた椎名さんの声優としての実績作りという・・・これは本当か嘘かわかりません。w
Commented by ふき at 2018-03-11 21:31 x
■なまさん
> ページをpdf化したもの ~ 調べてみます。が、期待はなさらないでください。(汗

はい、気長に待っております(^^

> 椎名さん関連の友人の説ではやや声優業から遠ざかっていた椎名さんの声優としての実績作りという・・・

そ、それはヨコハマファンが激怒しそうな話ですね(苦笑)
(僕ももちろんヨコハマファンですが、OVA版 にはそれほど執着はありません)

ちなみに、今回の日記にコメントするにあたり、久しぶりにOVA版を見なおしてみたのですが… やはり椎名へきるさんの声は、声優さんとしては無理がある気がしています。 ムリヤリ通りのいい声を出しているような感があり、他の声優さんたちの自然な演技の中で、どうしても浮いてしまっている気がします。 アルファさんがしゃべるときだけ、ボリュームが上がっているかのように感じてしまいますね…
Commented by namatee_namatee at 2018-03-12 08:49
>ふきさま
資料探しは継続中です。しばらくお待ちください。

椎名さんの件、OVAに関して椎名さんのファンとしては最も頭が痛いところです。いろいろと考えてみたんですけど、演技そのものについては普通という結論に達しましたが、「初瀬野アルファ」というキャラとマッチしているかというと・・・正直なところマッチしてないと思います。w
ただ、ラジオドラマの方では違和感は少ない(無くはない)ので、その原因はなにかとなると、映像のないラジオドラマでは椎名さんそのものにキャラクターの主体があり、映像のあるアニメではそうではないところなんじゃないかという・・・

ふきさんは「演技」とおっしゃってますけれど、椎名さん本人の言い分によると「ほぼ素のまま」だったそうです。>アルファさん
つまり普段から人と話すときにはああいう風にクッキリとした声をだす人のようで、これはプライベートとは言えないまでもFCイベントなどでのスタッフとの会話の様子から見るに、まあそうなんだろうなと思えるぐらいではあります。つまりとても個性的な声の持ち主。
そして「初瀬野アルファ」は作者の芦奈野先生の言では「あまり個性を感じさせないキャラ」という設定だったそうで、超個性的な椎名さんとどちらかというと無個性を目指して設定されたアルファさん、この2人の相性がよいわけがないということになるんじゃないかと思います。

この続きは本日のエントリーで。w
Commented by ふき at 2018-03-12 11:02 x
■なまさん
> この続きは本日のエントリーで。w

了解です(^^
僕も、1つの日記に あまり僕のコメントが連なってしまうのも迷惑なのでは…? と心配しておりましたので、これ以降のお話は、新しい日記(エントリー)のほうで させていただこうと思います(^^
Commented by namatee_namatee at 2018-03-12 14:54
>ふきさま
いやー、実はOVAと椎名さんの件は本日のネタにする予定だったんです。ふきさんに先を越されてしまいました。w
名前
URL
削除用パスワード


<< テントの話 「椎名」つながり >>