サハラってったって魔法瓶じゃないぜ

予約までしたのになぁ。あまり感心できる出来じゃなかった・・・100点満点で70点ぐらい。

誰にも言ってないけど、クライブ・カッスラーのダークピットシリーズはけっこうなファンだったりするんですよ、もう二十年ぐらい前から。最新作はまだですが、ほとんどの作品は読みました。それも何回も。このシリーズはわたしの言動や趣味に多大な影響があります。w

この映画は原作を読むというか親しんでないと面白さが分からないと思います。映画としてのストーリーはごく平凡なアクションモノですから、原作を知らないで映画だけを見ると「なんだかどこかで見たような?最近の映画はどれも同じだなー。」ってなる可能性が大です。原作を読んでシリーズ全体に親しんだものにとっては、そちこちに顔を出す他の作品から引用されたエピソードに纏わるアイテム(葉巻とか車の写真とか新聞の切り抜きとか)をみてニヤリとすることは請け合いです。それだけでもう採点に50点いれちゃいます。

装甲艦とかヴォワザンとか、普通知らないって。クライブ・カッスラーのヲタぶり全開。w

いきなり最初のシーンで装甲艦が登場!日本でこの映画を普通に見るような人々って装甲艦なんて知らんでしょ。装甲艦といえばハンプトンローズでバージニアとモニターが壮絶な撃ち合いをして、お互いの装甲のせいで決着が付かなかったという・・・大体一般に大砲の弾が当ってそれが跳ね返るという認識はあまりないのでは?大砲の弾ってあたったら炸裂するか貫通するってのがごく一般の人々の認識じゃないでしょうか。現代の軍艦はイージスシステムとかで事前に危険を察知して、大砲で殴り合うような接近戦にならないようにしてますので装甲の必要性は低いですし。映画で力技で大砲を撃ち合うというシーンは帆船同士の戦いで登場するぐらいで、あれは木造艦同士なので弾が貫通しちゃいます。戦車とかだとほぼ例外なく爆発するし。大砲で撃たれたら穴が開くか爆発する、それが普通の人が普通に思うことでしょう。ところがこの映画では大砲の弾は装甲に当ってちゃんと跳ね返ります。ガーンって。w

ヴォワザンってフランスの航空機・自動車メーカー・・・エンジンがスリーブバルブなんですよ。普通の車のレシプロエンジンは吸排気弁がポペットバルブっていうキノコみたいな奴ですが、航空機用エンジンの一部と自動車用エンジンのごく一部でスリーブバルブといって、2ストロークエンジンのロータリーバルブみたいな、ただし円盤じゃなくてシリンダーの回りに筒(スリーブ)があってそれにポートがあいていて、そいつが回ったり上下したりして吸排気をする動弁機構がありました。自動車用エンジンでは静かな動作から高級車に好まれたらしいのですが、わたしはスリーブバルブのエンジンを採用していたのはこのヴォアザンしか知りません。航空機用レシプロエンジンではそれなりに普及した形式ですが、こちらの分野はレシプロエンジンそのものが廃れてしまったので、今ではまず目にすることのない給排気システムです。

と、いうようなくだらない知識を知らないと面白くないんです。このシリーズ全体がこういったメカやらなにやらのヲタ臭プンプンですから。

おまけに説明不足だったり変にカットされたりしているシーンがあるんです。このストーリーでは飲み水が重要なキーアイテムとなっているのですが、最後の決着をつけるシーンでその説明がないのはいかがなものかと。水を持ってくる人間がCIAの人間だから、そこから推測しろというのでしょうか?キティ・マノックのエピソードもなんとか本編に入れて欲しかったところです。

全体としてダークピットシリーズのエッセンスのようなものは感じられました。ですがそれは原作を読んだことのある人にしかわからないモノです。続けて他の作品も映画化して欲しいところですが、こういうマニアックな部分にしか共感を覚えられないような映画では、多くの人に支持を受けて商業的に成功するのは難しのでは?そうなると次回作が作れるのかどうかも心配になってきますし、このまま一作だけで立ち消えになってしまうには惜しい作品なのでした。

というような感想をわたしが長々と書くより、もっとずっとふさわしくて簡潔なモノがありました。こちらをどうぞ。w
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by namatee_namatee | 2005-10-22 19:30 | diary? | Comments(0)
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