見ての通り、「SATOLEX Tubomi DH299-A1」というもの。去年の暮れに思いつきで買ったのに思いの外気に入ってしまった「Tubomi Sterling Silver LIMITED(MetallicBlue)」の仲間。「Tubomi Sterling Silver LIMITED(MetallicBlue)」の筐体が文字どおり銀製なのにたいして「DH299-A1」は同じTubomiシリーズですけどアルミ製。 Tubomiシリーズは筐体の材質で何種類かありまして、一番リーズナブルなのはDH298-A1とDH298-A1Buで、これは筐体が樹脂。価格的に並べるとその次がこのDH299-A1で前述の通りアルミ。その次がDH302-A1Bsで真鍮製。一番上位機種がDH310-A1SSでこれが銀製。そしてDH310-A1SSをベースにeイヤホンとのコラボでたったの40基だけ作られたというDH310-A1SS-eとなります。最後のDH310-A1SS-eがウチにあるわけですね。 そのDH310-A1SS-e、筐体は銀製なんですけど青色にコーティングしてありまして(普通のDH310-A1SSは銀色)これが一見するともっともリーズナブルなDH298-A1Buみたいに見える。が、ケーブルが違う。DH310-A1SSと同じ赤いケーブルで、只者じゃないのがわかる人にはわかる・・・いやぁ、この世に40基しか存在しないんじゃマイナーすぎてわかる人なんていないと思います。eイヤホンかSATOLEXの中の人しか気がつかないでしょう。w まあ、もっともリーズナブルな機種と見間違うような色にしておいて、ケーブルではっきりと区別をつけられるようにするってのは粋といえば粋な計らいと思います。 ちなみに筐体に材質の違いは前述の通りですけど、型番の298とか310とかの意味はわかりません。ドライバのスペックは共通のようですし、もちろん密閉ダイナミック型というのも共通。チューニングが違うようなので、そのレシピの意味なんですかね。>型番 「Tubomi DH310-A1SS-e」も「Tubomi DH299-A1」も同じブランドの同じシリーズですので、音の傾向は似ているはず。じゃあなんで同じようなイヤホンを買うのかというと、同じ音の傾向と言いながら「Tubomi DH310-A1SS-e」は低音を抑えたチューニングだそうで(それこそがeイヤホンとSATOLEXのコラボのキモ)、それではスタンダードな「Tubomi」シリーズとどのぐらい違いがあるのかを知りたかったから。あと「Tubomi DH310-A1SS-e」は前述の通り、限定40基というレアものなので、なにかのはずみで壊したり無くしたりすると替えがない。どうもこの「Tubomi」シリーズはケーブルとか筐体が華奢に見えまして、特に破損に関してはかなり心配。 というわけで、同じシリーズから何か買ってみようというのが今回の作戦であります。一番リーズナブルで「Tubomi」シリーズの原点という、「DH298-A1」かスペックは「Tubomi DH310-A1SS-e」とまるっきり同じでチューニングが違う「DH310-A1SS」を買うのがスジなんでしょうけれども、そこで「DH299-A1」なのはなぜか。 「DH298-A1」は4,000円しない低価格でハイレゾ対応というのが売りでして、巷の評判では価格破壊と言われたモデルだそうです。おそらく性能は悪くないはずですけど、最上位機種の「DH310-A1SS-e」と比べるのは厳しいのではないかと。あと安いので買う気になればいつでも買える。w 反対に「DH310-A1SS」は高い。戯れに買うには22,680円(税込)はちと厳しい。それに筐体の材質の違いで音が違うってのも体験してみたい。同じスターリングシルバーの「DH310-A1SS」ではそれができません。 というわけで、候補として残ったのはアルミの「DH299-A1」と真鍮の「DH302-A1Bs」。この2機種は価格的には2,000円ほどしか変わらず。かなり迷いましたけど、ここはオリジナルの「DH298-A1」の血をより濃くひいていそうな「DH299-A1」にしておこうと。真鍮というとキラキラしたイメージがあって、わたくしはあまりキラキラした音は好きじゃないというのもあります。 昨日ヨドバシさんで発注して本日到着。さっそくiMacのHP-A4で聴いてみます。おっとイヤーピースは「Tubomi DH310-A1SS-e」と同じコンプライのT-400に交換しました。 あー、なるほど。「DH310-A1SS-e」が低域抑え目ってのはわかります。「DH299-A1」の方が低音の成分が多く、押し出しが強い。反面、「DH310-A1SS-e」にあるボーカルのあたりの鋭い刺さるような感じが少ない。「DH299-A1」単体で聴けばボーカルがなかなかの再現と思うかもしれませんけど、比べてみれば「DH310-A1SS-e」には及ばないのがわかります。「DH310-A1SS-e」の方がボーカルから上の解像度が高いです。 低音はどうなのかというと、確かに「DH299-A1」は低音多めですけど、これもやや平板な印象。比較すれば「DH310-A1SS-e」の方が低音は少ないのは確かですけど、鋭い立ち上がりと迫力は勝っている。要するに全域で細かいところまで音の解像度が高いのが「DH310-A1SS-e」の方、ということですね。そして聴いていて鳥肌が立ったり感動するのも「DH310-A1SS-e」の方。さすが限定版。w まあ価格なりの違いが出たということになりそうなんですけど、「DH299-A1」も単体で聴いている分には十分良い音ですし、なんといっても聴き始めて2時間も経ってませんからね。「DH310-A1SS-e」だって最初の頃は平板な音色でこれは失敗したかなと思っていたぐらいですので、もっと聴き込んでみないと結論はだせませんね。 OSTRYのKC06とか、比較的低価格で十分な音質のダイナミックドライバのイヤホンが出てきた時、日本のイヤホンにはそこまでの感動がなくて、これはもうダメかもわからんね、とか思っていたんですけど、この「Tubomi」シリーズを聴く感じではまだまだ捨てたもんじゃないどころか、完全にこちらの方が上手でちょっと安心しました。特に「DH310-A1SS-e」はなんてことないスペックと見た目で、価格も大したことないのに、十分な高音質とこれじゃないとという個性が感じられます。なんか癖になるんですよ。>DH310-A1SS-e それに比べると「DH299-A1」は「現時点では」「相対的に」平凡ということになりますけど、前述の通り、1万円以下で新鋭の中華イヤホンに対抗できるどころか、完全に上手という点で価値があります。 それにしても「Tubomi Sterling Silver LIMITED(MetallicBlue)」のパッケージが「艦これ」のケッコンカッコカリの指輪なみに立派なのに対して「Tubomi DH299-A1」のパッケージのシンプルさときたら。w
by namatee_namatee
| 2018-02-13 22:19
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