クラシック


本日はなにもせず。本読んだりゴロゴロしたりしてました。
ウチには東日本大震災で崩壊した本棚がありましてね。あまりの惨状に手をつけるのを諦めてそのままになっていて、本棚の残骸と間に挟まった本や雑誌の山になってるんですけど、たまにその隙間から本や雑誌をサルベージして読んだりします。

本日読んでいたのが図の「M型ライカのすべて」でございます。枻出版社さんのムックというんですかね。無印は1999年3月、2の方は1999年9月発行となっております。ある時期、古いカメラが見直された、いわゆるクラシックカメラのブームみたいなのがありまして、田中長徳氏の書籍「くさっても、ライカ」あたりがその中心にあったんだろうなぁ、とぼんやり認識しております。どういう理由で古いカメラが見直されたのかはよくわからないんですけど、行き着くところまで行っちゃったハイエンドのAF一眼レフに対する反動みたいなものがあったのかなぁ、などと。プロフェッショナルには必要なハイエンド一眼レフの性能と信頼性がアマチュアにはコストや物理的ななんやらで荷が重くなり、プロとアマで要求される性能が大きく乖離してきていたせいなのではないかとも思いますね。あとヒタヒタと押し寄せてくるデジタル化の波も関係していたのかも。いずれはデジタルカメラに移行することはみなさんわかっていたはずで、その大転換寸前の一瞬のモラトリアムみたいな時代だったのかなぁ。
などと偉そうに書いてますけど、わたくしはそのクラシックカメラブームには乗り遅れまして、直接には知らないんですよね。気がついた時には行くところまで行っちゃっていて「アルパ」がどうのとか、素人にはなにがなんだかわからない世界になっておりました。w

で、「M型ライカのすべて」が発行されたこの時期、すでにクラシックカメラのブームはピークを過ぎていたような気がします。当時のわたくしは一時的に金回りがよく、ここはひとつライカでも買おうかと大それたことを考えていたんですよ。そのリサーチのために買ったのがこの2冊だった・・・はず。2の方は買ってから読んだのかも。もうよく覚えてないんですよね。
当時のM型ライカの最新鋭モデルはM6TTLと言いまして、前作のM6にフラッシュのTTL機能を追加したモデル。TTLって言ったってフラッシュの制御の方です。M6の時点で露出計はすでにTTLでしたもん。w
いやしかしM型ライカでTTLフラッシュってのも余計な機能だと思うんですけどねぇ。しかもその余計な機能のためにボディの高さが2.5mmほど高くなって、あとシャッタースピードダイヤルの回転方向が反対になりました。そういう伝統的な部分をTTLフラッシュなんかのために変えるってのはどうなの?と。
クラシックカメラの代表的な機種はなんといってもM型ライカです。その理由は初代のM3からプロポーションや操作性が連綿と続いてきたのが好まれたからだと思うんですけど、それをフラッシュのTTL制御のためにあっさり変えるとは。ライカの嫌がらせかと思いましたよ。w
ただ、よく考えてみれば現行(当時)のM6は別にクラシックカメラじゃないわけで、現役のカメラなんですよね。それのマイナーチェンジしただけとも言えます。ライカ社はM6を現役のカメラだと考えていて、それに対して我々は進化を止めたクラシックカメラだと思っていた。その認識の差がこの違和感を生んだんでしょうなぁ。いや、違和感で済む話じゃなくて、M6TTLが発表されてその詳細が知れた途端に世の中のM6在庫がなくなったそうですよ。かなり嫌われたみたいですね。>M6TTL

わたくしはそのM6TTLを買いました。前述のように現役のレンジファインダーカメラとして捉えるのならば、最新モデルですから文句のつけようはないと思いまして。TTLフラッシュはいらないけど。(汗
ちなみにM6TTLの次はM7で、こちらはシャッターが電子制御になりました。適当な間隔でO/Hしていれば何十年も使えるというM型ライカの特性はM7で失われてしまった・・・んですかね。これも実はよくわかりません。電子シャッターは電子部品がダメになると修理不可と言われますけど、なんといってもM型ライカの場合は修理する側の執念が普通じゃないので、なんとかして直してしまうかもしれませんし。w
それはそれとして、M6TTLのブラックとズミクロンの50mmF2のセットを買いました。後にズミクロンM35mmF2アスフェリカルも買い足したかな。逆だったか一緒に買ったか・・・もうよく覚えてません。あとエルマリートM90mmF2.8も、これは間違い無く後に買い足しました。その時の様子は実は以前にネタにしております。こちらですね。

そのM6TTL、総額で60万円弱ぐらいしたと思うんですけど、使い心地はどうだったのかというと、実はあまりよくありませんでした。w
なんといっても各部の操作感が安っぽい。ボディだけで25万ぐらいはしたと思うんですけど、5-6万で買えたNikonのNewFM2の方がなんぼかしっかりしてました。w
あとレンジファインダーは慣れがいる。ピントを気にせずに済むような撮り方なら、いかにも視界を切り取る感じがして楽しいんですけど、人物の瞳に真剣にピントを合わせるとかになると難しいんですよ。一眼レフと違ってレンズを交換してもファイダー倍率が変わりませんから、広角でも望遠でもファインダーの眺めは同じです。装着するレンズによって対応したブライトフレームが出てくるんで、それで区切られたエリア内がそのレンズで写る範囲ということになります。当然ながら焦点距離が長いほどブライトフレームは小さくなります。ウチのM6TTLはファインダー倍率が0.72のモデルでしたけど、エルマリートM90mmF2.8のフレームなんて、真ん中のフォーカスエリアとなにほども変わらない。構図を決める余地なんてろくにありませんでした。確かブライトフレームは135mmまであったと記憶しておりますけど、そんなの使いこなすの絶対ムリ。w

ただしレンズの方はさすがに高性能で、一眼レフのレンズとは比べ物にならないほどコンパクトなのにかっちりくっきりと写りました。ズミクロンだったせいもあるんですけど、開放も絞り込んでも文句無しの写り。さすがライカと思いましたね。レンズの価格もライカですけどね。w
癖のあるレンジファインダーの操作性とそれが決まった時にはかっちりと近代的な写りをする、これが現行(当時)のM型ライカというものだというのはよく分かりました。使っていて楽しい。でも楽しいだけじゃ無くてストレスもありましたなぁ。NewFM2に持ち替えるとすごく落ち着きましたから。
その一眼レフの扱いやすさとレンジファインダーカメラの代表であるM型ライカのプロポーション(に近い)を兼ね備えているのが、今使っているPanasonicのDMC-GX8だと思ってるんですよね。

そういえば「キングコング:髑髏島の巨神」を観ていたら女性カメラマンが使っていたのがM型ライカでした。あれはなんだったんだろう。メガネ付きのレンズを使ってましたからM3かな。露出計も乗っかっていて格好良いんですよ、これが。実に心憎い演出。ストーリーも面白かったんですけど、一番印象に残ったのが彼女が視界を切り取るように手際よく扱うライカだったのでした。w

by namatee_namatee | 2017-08-14 23:29 | camera | Comments(2)
Commented by aohige_the_great at 2017-08-14 23:43
そういえばGM1S+マウントアダプター+ズミクロン50ミリをやっていませんでした
今度やってみます

m3ダブルストローク使ってみたかったなーw
Commented by namatee_namatee at 2017-08-14 23:50
>&さま
M3は15万ぐらいで買えますなー。
わたくしはM5が無性に欲しくて仕方ないんですけど、レンズも買わなければならないのでムリです。orz
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