珍しく真面目に仕事を(ry

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平穏無事な1日。
図は仕事サボって休憩していたときにドトールで食べた「かぼちゃのタルト」。季節限定だそうです。おいしいんですけど、後でものすごく胃がもたれました。もう、こういう食べ物は消化できない体になってしまったのかもしれません。orz

というわけで特にネタはなし。比較的マジメに仕事しておりましたよ。昨日からちょっと大きめの現場に砕石を入れる仕事がありまして、砕石のストックがあるときならダンプ屋に車を手配すれば良いことでどうってこと無いんですけど、肝心の砕石の在庫が怪しいときたもんだ。w
それでも昨日はプラントで生産した砕石を片っ端からダンプに積んで送り出していたんですけど、夕方になってプラントが故障するという。もうお約束のような展開でございます。w

ここで簡単に解説しておきますと、わたくしが勤めている会社はビルなどを解体したときに出るコンクリート殻を機械で破砕して再生砕石を作っております。再生砕石はRC-40もしくはRB-40というもので、納豆国においては公共工事では基本的にこの再生砕石を使うことになっております。なので簡単に再生砕石と言いますけど、勝手に適当に作るわけにはまいりません。ちゃんとその手の検査機関で砕石の性能を確認して「試験成績表」をいただいております。つまり、我が社の砕石RC-40もしくはRB-40は品質保証がされているということになります。この品質保証、つまり「試験成績表」がない砕石は公共工事では使うことができないのであります。みなさんが道路工事の現場で見かける、舗装する前の砕石敷きの状態、あの砕石はきちんと性能が保証された砕石なんですよ。

さて、そのRC-40やRB-40、元がビルとか建物の基礎とかなので、鉄筋が入っております。破砕する前にユンボの小割り機という、カニのハサミみたいなアタッチメントで大雑把に砕いた上で大きな鉄筋は取り除きますけれど、U字溝とかマンホールなどの二次製品に使われている細い鉄筋やモルタルのメッシュ状の針金みたいなものは取りきれませんので、破砕する工程に磁選機というマグネットで鉄筋を除去する装置があり、そこでおおよそは取り除ける・・・はず。それでも完全に鉄筋を取り除くのは無理なんですよね。

なにが問題かというと、砕石ということで駐車場とかに敷く場合、取り除ききれなかった鉄筋で車がパンクする可能性があるんですよ。RC-40やRB-40はあくまで路床材及び路盤材として使うべき、つまりその上を舗装するためのものなんですね。
で、最近引き合いが多かったのが太陽光発電所の太陽光パネルの下に敷くということでRC-40が欲しいというオーダーであります。どうも設計でRC-40が指定されているようなんです。なんだろうなぁ、太陽光発電ということでリサイクル、つまり再生砕石というイメージでの流れなんですかね。砕石の性能・性格からだとバージンの砕石、つまり砕石山で採れる自然の砕石の方が向いているんですけどね。
前述の通り、RC-40はそのまま上を車が通るのにはちょっと不安があるし、道路の下に敷くものなので無駄に強度があって、ただ太陽光パネルの下に敷くのはもったい無い。その上、前述の通り、公共工事で引っ張りだこなので、常時在庫が少ない状態で、すぐによこせと言われてもなかなか応じることができないのでした。
これは実は公共工事で必要な資材である再生砕石の原材料(解体現場ででるコンクリート殻)のほとんどが、民間の工事からのものであるという矛盾から起きることなのでした。つまり、景気の悪いときには公共工事がたくさん発注され、再生砕石の需要が大きくなりますけど、景気が悪いので民間の工事が少なくて原材料が手に入らず、再生砕石の需要があっても応じられないということなのであります。うまくいかないもんですなぁ。w

ちなみに弊社はコンクリート殻を受け入れて処分するのにお金をいただき、処分してできた砕石を売って、そちらでもお金をいただいております。なので仕入れという概念がない。丸儲けです。仕事さえあれば儲かる。そういうビジネスモデルなんですね。なので東日本大震災の後とかもうウハウハ(ry

というわけで太陽光発電所にRC-40が欲しいという引き合いのときは、RC-40の性能や特性、このような事情を説明するのですけれども、設計がそうなっているからということで、どうしてもRC-40でなくてはダメという場合がありまして。
今回の現場も説明はしたんですけど、RC-40を入れることに。まあ、RC-40は適当な砕石(弊社ではそういうのも扱ってます。)より価格が高くて儲かるんで、文句は無いんですけどね。
そういったわけで、それなりにまとまった量の砕石を運ぶために必要な数のダンプを手配し、あとは生産が順調に進むだけ、というところまできて、前述の通りお約束のようにプラントが故障するという。w
あわてて取引先に納期遅れの連絡、ダンプ屋に車の手配の取り消しをしましたよ。そして両方から怒られるという。わたくしのせいじゃないのに。w
こんなの製造部門のヘマじゃないですか。壊れそうなところは事前にチェックしておけってんだ。頭数ばかりいて、クソの役にも立たない(ry

ちなみに砕石は実際に体積や重さがあるものなので、クラウドで共有するとか、通販で宅急便で配達とか、そういうものではありません。使う場所に必要な体積と重さで存在しなければならない、つまりダンプで運ばないといけないものです。当たり前。なので、運賃との兼ね合いで運んで行ける範囲の限界というものがあります。燃料代や人件費を考慮するとそんなに遠くまで運べるものではないんですよね。原子力で走りAIが運転する積載量50tオーバーとかの超大型ダンプトレーラーなどができると事情は変わりますけどね。w
また在庫を隠しておくわけにもいきません。なので弊社に砕石を取りにみえたお客さんにはあるだけ販売することになっております。この分は配達用とかいってとっておくことはできないんですよね。いや、できなくは無いですけど、在庫は無いのかと血眼で詰め寄ってくる建材屋さんに、これは別と説明して納得してもらうのは無理。w
つまり早い者勝ちです。原材料のコンクリート殻があって生産しているうちは、どれだけ多くのダンプを回せるかが勝負の鍵です。回数で稼ぐ、あるいは台数で稼ぐ、もしくは両方で、どういう方法をとるか。
それは自社の配達でも条件は同じで、押し寄せてくる建材屋のダンプと競争でオーダーのあった現場へ運ばなければならないのです。建材屋と勝負しながらどれだけの量が運べるか、それにはダンプを過不足なく何台手配するか、ここの加減が難しい。あとダンプ屋の社長の機嫌を損ねない範囲で柔軟な対応を引き出せるか。w
まあ、慣れるとゲームみたいで面白いんですけど。

それはそれ。ダンプ屋には別件のコンクリート殻引き取りの仕事の方へ車を回してもらうことにして、取引先には文句あるなら他をあたれば?と言い放って、この件は終了。w
その後、プラントの修理が終わって予定より遅れたものの無事に納品することはできましたけどね。なんだかんだ言って、わたくしの手腕と人徳ですよ。w
なにげなく見かけて鬱陶しいなぁと思っている工事現場、そこにはこのような関係者のドラマがあるのでした。w

と、ネタが無いのでちょっと真面目で堅めのお話でございました。あ、砕石だけに硬いって(ry

by namatee_namatee | 2016-10-27 21:37 | diary? | Comments(6)
Commented by フラフープ at 2016-10-28 00:39 x
しつも~ん。
鉄筋が露出して危ないのに、どうして公共工事でRC40を使うんですかぁ?
そもそも、鉄筋の含有率は「成績」に含まれないんですかぁ?
Commented by namatee_namatee at 2016-10-28 07:40
> フラフープさま
大人の事情です。w
異物の混入はあってはならないことになってますけど、原材料の性質からいって「0」ということは(ry
その可能性を考慮して、舗装しない場所に使うのはお勧めしないと言ってますね。>弊社
Commented by aohige_the_great at 2016-10-28 21:36
ここのところ集中力が切れ気味で、特にレズ漫画ネタなど斜め読み傾向にありましたが今日のはしっかり読めましたw

LED照明への切り替えとか空き地に太陽光発電設置は今時の搾取ビジネスのような気がしますが実際のところどうなんでしょうかね〜w
Commented by namatee_namatee at 2016-10-28 23:17
>&さま
えー?オリエンタルガール、格好良いじゃん。w

実は弊社も太陽光発電所を持っておりましてね。買い取り価格が一番高かったころに作った&本文にも書いた震災バブルの時の内部留保を有効に投資したので、もうウハウハですよ。w
最近の買い取り価格では正直なところペイしないと思いますので弊社は運が良かったですね。
Commented by colonel-mogy0079 at 2016-10-28 23:35
なまさんの会社の業務がよくわかりました。ありがとうございます。
建設廃材のコンクリートがそんな風に再利用されているとは知りませんでした。
Commented by namatee_namatee at 2016-10-29 08:35
>colonel-mogy0079さま
いや、ありがたるような話では。w
ご用命いただければダンプの手配しますけど。石岡なら十分運べます。w
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