被害者(その1)

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またしても心置きなく「黄色魔術オリエンタルガール」ネタ。
図は「黄色魔術オリエンタルガール」単行本の裏表紙。消費税が3%だ。w

キーパーソンその2。
この娘こそ、「黄色魔術オリエンタルガール」の実質的なヒロイン、「唐色 優(からしき ゆう)」でございます。ちなみに「唐色」という苗字の人は日本には存在しないようです。w
モノクロページだと黒髪ですけど、カラーだとこの通り茶髪・・・それほどでもないか。この当時は茶髪がまだ認知されたとは言いがたい時代だったはず。このイラストの表現上は茶髪だけど、キャラからいくとプレーンの黒髪なんじゃないかと。
少女といってますけど、本棚の書名やブックバンドを使っていること、私服で学校に行ったり帰ってきたりしている様子などから(高校生だとブックバンドはあまり使わないし、禁止されている場合も多いような気がします。私服の高校もありますけど(わたくしがそうでした)作品上は女子高生は制服で描くのが自然かと。)女子大生ぐらいに見えます。18-20歳ぐらいかなぁ。
前にも書きましたけど身長はオリエンタルガールより顔半分ぐらい低い。あくまで印象ですけど、日本女性の平均身長の約155cmぐらいかなぁ、と。オリエンタルガールはかなり細身なので、ならぶとちょっと太めに見えるかもしれませんけど、パーフェクト=モデル=アクトレスと一般人のプロポーションを比べては(ry
ちなみにこの図、パンツ穿いてる?w

彼女のことはレズビオナを始めとしたレズビオナンのメンバーは「優」と呼び、オリエンタルガールは「優ちゃん」と呼ぶ。そして優はオリエンタルガールを「オリエンタルガール様」と呼ぶ。あの世界では自分より上位にあるものは「様」と呼ぶのは普通らしいので(例:クイン様・レズビオナ様など)、優が「オリエンタルガール様」と呼ぶのは特別な意味があるわけではないのかもしれません。ではミニスのことはなんて呼ぶのかというと・・・わからないんだな、これが。w
たぶん「ミニスさん」でしょうね。レズビオナのことを「レズビオナさん」と言ってましたし。オリエンタルガールもミニスも同じ女性(ひと)なのはもちろんですけど、変身しているかどうかで呼び方(=優との立場)が変わると推測する気になるのはなかなか興味深いことです。

わたくしはオリエンタルガールに倣って必要な場合は「優ちゃん」と呼ぶことにします。w

その優、なぜ実質的なヒロインかというと、物語の最初、それこそ第1話の冒頭から最後の最後、第14話の最終ページまでずっと描かれているから。オリエンタルガールより登場している期間は長い。そしてオリエンタルガールとともに主要な戦いに参加しているという。第10話のフローリアンとクインの戦いは別として、オリエンタルガールがからむ戦いには全て参加してます。優の争奪戦なので当たり前といえば当たり前ですけど、一般人のはずなのに鉄火場くぐりすぎです。w
その上、ミニスと同じ個体データを持ち、オリエンタルガールとテレパスみたいな能力で会話が出来、能力(ちから)のブーストupや行動の制御も可能、きわめつけは「オリエンタルカード」が誤動作して、優自身がオリエンタルガールに変身してクインをやっつけるという大活躍。
これはとりもなおさず「オリエンタルガール」という戦闘システムが本質的に通常のアクトレスをはるかに凌駕する戦闘力を持つということの証明であります。それを知ったフローリアンは後に優に変身を促して対決を申し込みますけど、本当のところ、レイ博士が未調整の状態のフルパワーを出す優のオリエンタルガール2号にフローリアンが勝てたかどうかはわかりません。ましてや、それがフローリアンがミニスのオリエンタルガールを殺した後だったりすると、激昂しているはずの優のオリエンタルガール2号に敵うとは思えません。(汗

まあそれはわたくしの妄想上の話。
話を戻しますと、優ちゃんはかなりの天然のようです。あー、みんな好きでしょ、天然の女性。w
穏やかで自分のことより人のことを気にする、気立ての良い女性(ひと)のようですね。そして天然なんだけど変なところには突っ込む。オリエンタルガールがくれた衣装をどこから出したのかとか、「オリエンタルガール」の名前がどうして英語なのかとか。

そして最後まで自分の能力(ちから)に気づかず過小評価してます。自分の部屋に誰かが届けた「オリエンタルカード」についても「ただのカードになっている」と言ってますけど、本当はどうなんだか。
自分の能力(ちから)の過小評価と同時に、アクトレスやオリエンタルガールの能力(ちから)を過大評価しているきらいもあります。
あとすぐ死んだことにしたがる。w
空中でバチバチ能力(ちから)と「黄色魔術」のぶつけ合いをしているわけなので、これは無理もない話なんですけど、オリエンタルガールもアクトレスの方々も相手を殺すつもりはない(アクトレスにはレズビオナの命令がある&オリエンタルガールは自制している)わけで・・・これは「黄色魔術オリエンタルガール」のわかりづらい一面でもありますね。
ネットの書評でも「相手を殺さないのが腑に落ちない」みたいな評価を見かけます。描かれているのは緊迫した真剣勝負なわけで、それで相手にとどめをささないってのはどういうわけか分かりづらいですよね。これも「黄色魔術オリエンタルガール」という作品がイマイチ人気が出なかった理由の一つなのかなぁ、と思いますけど、ちゃんと説明はされていてスジも通っているんですよね・・・

優がなにかというとすぐに死にそうなことにしたがるために、クエスとの戦いではオリエンタルガールの行動を無意味に抑制することになり、結果的にオリエンタルガールは「黄色魔術 雷電」の制御が難しくなり、クエスに必要以上に大きなダメージを与えることになってしまったのではないかと思います。クエス、良い娘なのにかわいそう。(汗
強化フローリアンとの最終戦でも、優は自分でオリエンタルガール(ミニス)に加勢してオリエンタルガール(改)に二段変身させておきながら、崩壊(コラプス)を起こしたフローリアンを「死んじゃったの?」と気づかっています。フローリアンは自分と愛するオリエンタルガールを殺そうとした相手なのに。徹底的に天然だ。w

優ちゃんがレズビオナンに狙われた理由は大首領のレズビオナが一目惚れしたから。w
優にとっては大変な迷惑です。文句無しに最大の被害者。
推測になりますけど、レズビオナは優の持っている何か特別なモノに惹かれたのではないかと思います。直接、優に接触したフローリアンも前に誘拐した3人と優は違うと言ってます。
それは同じ個体データを持つオリエンタルガールにもあるモノで、だからこそ、レズビオナは優だけでなくオリエンタルガールも殺さずに客人として招きたいと言っているのではないかと。そうでなければ初戦のフローリアンはとにかく、ワイト&ナース、そしてクエスまでオリエンタルガールにやられた時点で、もうオリエンタルガールは殺してしまえとクインに命じてもおかしくないはず。
そして本当のところはオリエンタルガールの正体など解ろうが解るまいが、レズビオナとしてはどうでも良いことだったんじゃないかと思います。現にフローリアンに無理やり変身を解かれて、オリエンタルガールがミニス=トゥリーという女性(ひと)ということが判明しても、そのことについてはレズビオナには特になにも反応がありませんでした。なのでレズビオナは優ちゃんとオリエンタルガールそのものが欲しかったのでしょう。まあ優とオリエンタルガールを一緒にすると大変なことになるというのは、レズビオナもフローリアンも身をもって知ることになります。w

というわけで「黄色魔術オリエンタルガール」で最大の被害者であり、事実上のヒロインの優ちゃんについての考察でありました。こういう妄想ぶちまけるの本当に好き。w

by namatee_namatee | 2016-09-07 21:25 | book | Comments(11)
Commented by フラフープ at 2016-09-07 23:02 x
オリエンタルガールを弥勒菩薩と勘違いするコが、天然でないわけがない。w
どーでも良いんですが、23頁の一コマ目は何故「ぼ」なんでしょうね?「きっと弥勒菩薩」と続けたいなら「き」の方が自然だし、「ぼ」にするなら「菩薩」と続ける方が自然なのに。最初は「菩薩」と言うつもりだったのに、途中で思考が(何かに)流れたんだとしたら、それこそ天然ってことですかね。w

なまさんが、本当にいきいきしているなあ。w
Commented by colonel-mogy0079 at 2016-09-07 23:51
フラフープさん>
たしかに、本当に生き生きしている。
とても健全なるヲタクの姿だと思う。
妄想って、いいね。
Commented by namatee_namatee at 2016-09-08 08:11
>フラフープさま& colonel-mogy0079さま
いやぁ、そんなに褒められると照れますなぁ。w

菩薩様の「ぼ」でしょうねぇ。w>ぼ
話は逸れますけど、その次の「そんな個人的なことで・・・」というセリフは優が狙われてオリエンタルガールが助けにくるのは偶然じゃないという伏線ですね。
続くフローリアンのセリフ、初登場のヒロイン、しかも「言葉がわかりませんか?」とかクールな口調が印象的なオリエンタルガールに対して「もしやただのクレイジーでは・・・」とか、ここら辺のやり取り本当に好き。w
Commented by miroku56億7千万 at 2016-09-08 22:51 x
急にいくつもレスしてスミマセン。仕事の都合でしばらくパソコン触ってなかったもので。
そういえば優って「弥勒菩薩」とか「お釈迦様が死んでから56億7千万年」とか言ってましたっけ。
私のハンドルネームはそれとは何の関係もないのです。まぁ元ネタは同じなワケですけど…
私は「仏教」というよりは「仏像」が好きなのです。
Commented by namatee_namatee at 2016-09-09 08:43
> miroku56億7千万さま
え?関係ないんですか。(驚
わたくしはてっきり優のセリフからかと思ってました。
仏像・・・残念ながらわたくしはあまり意識しませんけど、展示されている機会などに観て、よくこんな風に立体にして表現するなと感心するぐらいですね。

そういえば優のあの信仰についてはどう解釈したものか、考えがまとまりません。w
Commented by フラフープ at 2016-09-09 19:19 x
作者自身が信心深いということは?他の作品はどうなんでしょうか。>優の信仰心
Commented by namatee_namatee at 2016-09-09 22:43
>フラフープさま
その可能性はありますね。ただ、他の作品をみたところではあまりそういう描写はないんです。少なくともわたくしの知っている範囲では。
Commented by フラフープ at 2016-09-12 20:15 x
自分で言っといてナンですが、エ○漫画に仏教色出すワケないですよね。w>他の作品

信心深い作者が(エ○を控えめに)やりたいことをやった結果がオリエンタルガールの仏教色なんですよ、きっと!w
Commented by namatee_namatee at 2016-09-12 21:04
>フラフープさま
いやわかりませんよ。仏教が禁欲的とは限りません。チベットの方とか、かなりエロティックな仏像・仏画がありますよ。そういうイメージがあぐだ先生の中で練り上がられて、作品に反映されていないとも言えません。
おっと、そちら方面はあまり詳しくないので、ご自身で調べて見解を得てくださいね。w

あとフラフープさんが嫌いな京極堂シリーズの傑作のひとつ、「狂骨の夢」でもモチーフに取り上げられている真言立川流も仏教に一派ですけど、こちらも一見すると禁欲的とは言い難い(実際の教義は真面目なものです)ですし。
Commented by フラフープ at 2016-09-12 22:54 x
仏教が禁欲的とは限らないのは了解です。しかし、仏教にもエ○需要があるとしても、エ○漫画読者に仏教の需要はありますかね?wそこにあえてぶちこんでくるから、もしかしたら、もともと信心深い作者が「エ○を控えめにやりたいことを」やった結果がオリエンタルガールなのかな、と。

「京極堂」の枕詞にしてません?何やらすごい含みがあるんですけど。w>フラフープさんが嫌いな
Commented by namatee_namatee at 2016-09-13 07:06
>フラフープさま
作者のあぐだ先生がどのような思考をする方なのかはわかりませんけど、チベットの仏像とか仏画を観て、それに何かインスピレーションを得た(作品を描くためだけのインスピレーションというわけでなく、美意識とかモチーフとしてのもう少し普遍的なインスピレーション)としたら、そういった風味を加味したヒロインを作品に登場させてもおかしくはないかな、とは思います。直接、ダイレクトに反映させるのではなく「風味」としてという感じ。

この手のテーマが需要があるかないかはわたくしにはわかりません。もしわたくしの仮説をとるとしたら、「黄色魔術オリエンタルガール」は仏教的な風味を持つ作品である「可能性」が高いといえるのでしょうけれども、ご存知のとおり成功したとは言いがたい作品ではありました。

漫画作品は読者の需要のあるなしに成功・不成功(なにをもって成功というかは(ry)の鍵があるのは周知の事実ではありますけれども、もうひとつ、本質的に作者の個性が現れているという面もありますよね。そして「COMICパピポ」はメジャーな雑誌ではなく、さらに冒険的・放任主義的といってもよい編集方針であったと聞きます。そのような環境で連載された「黄色魔術オリエンタルガール」は読者の需要よりも作者の思考・嗜好が強く反映されていると思えます。
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