SE215の憂鬱

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Mac OS X El Capitanの日本語入力システム(ことえり?)でジャックオーランタンって絵文字に変換されるぞ、おい。他の人見れるのかな、これ。→🎃
「ジャックオーランタン」って「からくりサーカス」の人形にあったような・・・「しろがね」かわいいよ「しろがね」。

そんな話はどうでも良い。本日のネタはSHUREの傑作イヤホンSE215のお話。
SE215は言わずと知れたSHUREのイヤホンで、基本、BA型が主力のはずのSHUREのラインナップでは異色とも言えるダイナミック型のモデル・・・そんなことは今更書かなくてもみんなわかってますって。w

SE215はデビューからもう5年ぐらい経つそうです。わたくしがポータブルオーディオに目覚めたのは3年ぐらい前ですけど、この世界はすごい勢いで進化しまして、今となっては5年も前のイヤホンなんて旧式でどうにもならない・・・と思うでしょ?

1万円ぐらいの価格帯って、普通の人にとってはイヤホンに出すにはそれなりに覚悟のいる金額のようで、一般的にはそれなりのイヤホンとしての能力が要求されるところです。わたくしを含めたアレな人にとっては、1万円のイヤホンとか、出先で普段使いの奴を壊したとか、あるいはウチに忘れてきた(本命のカスタムIEMはちゃんと持っている)、そういう時にとりあえず応急措置で買う、そういうシロモノなわけですけど、もちろんそれが人より優れているとか、シアワセとかそういうことは全くありません。むしろ不幸です。w
大体が1万円と3万円のイヤホンの違いなんて、わたくしの経験から言うとほんのわずかですよ。ほんのちょっと高域の解像度が高いとか、音場が広いとかそんな差しかないと思います。その差が重要なんだ、それがわからなんから安い耳なんだ、と言われると返す言葉がありませんけど。w
3千円と1万円では明確に違いがありますけどね。

そういったわけで、1万円という価格帯には各社から力の入ったモデルが投入され続けているようで、当然ながら新陳代謝も早い。その世界で5年前のモデルであるSE215の立場ってどうなの?と。
これがそんなに悪くないんですよね。某価格なんとかではもはや音質ではアドバンテージはないと言われておりますけど、それでも装着感とか遮音性を含めたトータルの性能では未だにそれなりのレベルにあるという評価。
わたくしも同感であります。シュア掛けと言われる耳に引っ掛ける独特の装着方法はイヤーチップの違いで装着感に差が出ないし、動き回っても簡単に外れたりしません。耳に正しく装着できるというそのシュア掛け前提で、イヤーチップの性能を引き出せるためか、遮音性はとても高い。遮音性が高いということは音も漏れないということでして、電車の中とか周りに気を使う場所で爆音好きなわたくしにはとても助かります。

音質についてはあまり良い話を聞かず、今だったら他のモデルを選んだ方が、という流れが多いんですけど、わたくしは音質についても、未だに劣ってはいないと思います。ただし、それはケーブルを変えるとしてですけど。
確かに純正のケーブルだとイマイチ上が伸びずに、こもった感じになるんですよね。ダイナミックドライバの悪い面が出ちゃう感じ。
ケーブルを変えると(ケーブルによりますけど)力強い低域はそのままに、ボーカルのあたりとかもっと上の方が伸びるようになり、かなりスッキリとしたバランスになると思いますよ。少なくともオヤイデのHPC-SEとNOBUNAGA Labsの「愛染」ではそういう傾向になりました。そして、バランス接続にすると音場が広がりさらに爽やかに。
そもそもケーブルが簡単に変えられるということ自体が、SE215の優れた資質ですね。リケーブル可能ということこそが、長い間現役でいられた理由です。2回ぐらいお蔵入りしたのを、ケーブルを交換して復活してますからね。>ウチのSE215

BAドライバのイヤホンは確かに中高域の伸びが良くて解像度もあり、椎名さんの声が鋭く美しく聴けるわけですけど、実際のライブの音に近いのは実はダイナミックドライバのSE215の方だと感じます。いやSE215だってまだ低音が足りませんな。ライブだと脳とか内臓で音の圧力を感じますからね。w
そういった感じに近いのがSE215で、だからと言って重低音重視モデルみたいにそればっかりということもなく、ちょどよいバランスだと思います。

とはいえ、さすがに図のCW-L05QDと比べると、音質については分が悪い。L05QDはライブ並みの低音の迫力はありませんけど、その代わりに超絶に高い解像度があります。聞こえなくてもよい音まで聞こえちゃう。例えば、歌い始めで椎名さんが息を吸う音とか、舌や口の動く音とか。w
それは他のすべての音についても同様の解像度で再生されているということであり、カチッとエッジの鋭い音は場合によってはリアルじゃないんですけど、個性的ではあります。なんていうか、病みつきになる感じ。
ただなー、カスタムIEMは外で使う気にならないんですよね。周りの音が全く聞こえないので、危なくて仕方がない。SE215もかなりの遮音性ですけど、カスタムIEMほどではない。はずすのもすぐに外せますし。カスタムIEMは慌てて外そうとすると、耳の穴に変な力がかかってすごく痛い。ゆっくり落ち着いて外さないとダメなんですよ。

なので、ユニバーサルイヤホンでこの2つの間の性格のイヤホンが欲しいんですよね。BAのマルチドライバかハイブリッドのとか。
by namatee_namatee | 2015-10-30 21:44 | audio | Comments(0)
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