ARといってもアーマライトではない

c0019089_201041.jpg

例の「秘密の花園」の資料整理で、芦奈野先生の「PositioN」読みたさに某オークションでまとめて買った古いマンガのネタ。

これは2003年の「ヤングマガジン バイク&車増刊」の1作品。
カワサキAR50/80は学生時代、八王子に住んでいた頃に乗っておりましたなぁ。わたくしが乗っていたのはAR80のI型。グラフィックはこの作品のと同じです。
大学の先輩に貸したら、お約束のように転けまして、シートとリアカウルが破損。弁償してもらうついでに、50用のシングルシートに交換して見た目はAR50になってました。ナンバーみれば一目瞭然ですけどね。
わたくしがAR80で峠道を走っていたのはいつ頃か・・・たぶん1983年ごろでしょう。AR80の発売は1981年だそうなので発売2年後か。当時はすごい勢いで新しい二輪車が発売されていた時代で、空冷のAR50/80はすでに旧式になっておりました。ライバルとしてはRZ50やMBX50/80で、後発のこれらはすでに水冷でしたね。

確か上野の中古屋で10万円ぐらいで買った記憶があります。あまり程度はよくなかったんですけど、水冷のライバルに比べると比較的リーズナブルだったのと、カワサキのライムグリーンが格好良かったので選びました。
「カワサキ」の二輪車というと、ちょっと他とは違うという揶揄の対象にされるみたいですけど、わたくしは特に思うところはありませんけどね。普通に他の二輪車ブランドと同じだと思いますけど。まあ直線的で質実剛健なデザインが多いとは感じます。

今回のネタの本題はこの作品。ざっとしたアラスジは今は普通の社会人(営業職)の主人公は高校時代にAR50に乗っていたんですけど、時の経過ということでとっくに売り払ってしまって、駐輪場に置いてあったAR50の現物を見てかつて自分も乗っていたのを思い出す始末。そして久しぶりにAR50を見て、高校時代のエピソードも思い出す。なんとなく気になっていた同級生の女の子をAR50の後ろに乗せて送って行く時に、ひき逃げの現場に遭遇して転んじゃう。女の子は膝を擦りむき、ひき逃げの証言をするために警察を呼ぶ羽目になって二人乗りがバレ、ついでに学校や両親、女の子の親にも怒られて散々な目にあったなぁ、とか。
あの時の女の子、今はどうしてるんだろ?などと思いを巡らせているところへ、駐輪場に停まっているAR50のオーナーがやってくる。・・・もうおわかりでしょう。そのオーナーとは、かつて二人乗りして転んで膝を擦りむいた、あの女の子でした。完全にお約束だな。w
で、今度は女の子のAR50の後ろに乗せてもらって・・・女の子は高校時代のエピソードを再現するかのように転ける。その女の子も本当は主人公のことが気になっていて、後に同じAR50を買ったんだよ、というお話。
まあ他愛のないお話ですね。悪くはありませんけど、特にひねりもないし、すごく感動するってほどでもない。

特筆すべきなのはAR50を持ち出したことでしょう。2003年の作品ですから、作品の執筆はAR50の時代から20年は経っている。その時間軸でいくと、主人公は40歳ぐらいになってしまいますが、絵の様子ではもっと若い。22-23歳ぐらい?
AR50/80のこの型(I型)は1982年までなので、この作品の中の年代は1980年代後半、おそらく1988年とか1989年ごろのことなのでしょう。
もう一つ、この作品で特筆すべきことがあります。それは作者。鬼頭莫宏先生なんですよ。先日もちょっとネタにしました「なるたる」を描いた方ですね。読んでいて、このスカスカした絵ってどこかで見たことがあるなぁ、と思って、作者の名前を見たら案の定。
Wikipediaによると鬼頭先生は1966年生まれだそうですので、1982年ごろには16歳。まさにこの主人公と同年代。っていうか、これ自分の経験が下敷きなんじゃないかなぁ。
それにしても鬼頭先生はメカに独特に思い入れがあるようですね。このAR50にしても、ひき逃げする7thスカイラインにしても、拘りみたいなものがわかりやすく伝わって参ります。そういえば「なるたる」でも航空機ではロッキードF-104とか、車も妙に凝ったのが登場しています。・・・シイナの母親の車が思い出せないんですよね。リライアント・シミターGTEの類だと思うんですけど。確証が持てない。あ、とてもマイナーな車です。>リライアント・シミターGTE

リライアントといえば日産のCA型エンジンを積んだオープン2シーターのシミターSS1がかろうじて一時期日本の車好きに認識されたかどうかってところでしょうか。ちなみに今ではオープン2シーターの復活の立役者、あるいは代名詞のように言われるユーノス・ロードスターですけど、わたくし的にはこのリライアント・シミターSS1の方が日本の我々に今更オープン2シーターってのが復活する可能性があるんだ、と認識させたキッカケになったと思っております。まあどこまでいってもマイナーなブランドなのですけどね。w
あとリライアントといって忘れてはいけないのは三輪車のロビン。むしろ、こっちの方が有名でしょう。Mr.ビーンとかトップ・ギアで散々ネタになってましたし。
わたくしもイギリスに旅行に行った時に、そこら辺に駐車してあったのを見て感動いたしました。w

っていうか、なぜリライアントのネタを書いているのか。w
そういったわけで、「なるたる」のような問題作を描く鬼頭先生の別な一面が見えて面白かったというお話でした。この作品はWikipediaのリストにも載っていないので、もしかしてマイナーなのかもしれません。
by namatee_namatee | 2015-07-04 21:36 | book | Comments(2)
Commented by 保菌者のひと at 2015-07-05 00:42 x
このマンガ、学校の焼却炉でマフラー焼いてカーボン落とすとか妙に凝った描写があったような。
Commented by namatee_namatee at 2015-07-05 18:26
>保菌者のひとさま
そうそう、それそれ。よく知ってますね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード


<< 正常進化 風が吹く丘 >>