おれの売り物は鉛玉だよ、大佐

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タイトルはボブ・リー・スワガー、別名ボブ・ザ・ネイラーがシュレック大佐にトドメを刺すときのセリフ。
言わずと知れた「極大射程:スティーヴン・ハンター」の1シーンですよ。「極大射程」は2006年に映画にもなりましたが、やっぱり原作がよろしいですなぁ。なんといってもスナイパーのスワガーが最終的な勝利をおさめる場所が法廷ってのがたまりません。しかも「もっとも、引き金を引くかどうかについては何も申し上げておりませんが」ですからね。最高ですよ。詳しく知りたい方はぜひ原作を読むことをお勧めします。

さて、ボブ・ザ・ネイラーの売り物は鉛玉でしたけど、我らが椎名さんの売り物はなんだったのか。それが本日のネタでございます。ほぼ妄想ですけど。w

椎名さんの表の顔、裏の顔ってのあるんですかね。今だったら人妻としての顔はいっさい表には出てきてませんから、そういうのが裏の顔なのかも。w
それはとにかく、我々が見たり触れたりすることができる「椎名へきる」というキャラクターを構成する要素は何か?これが本日の妄想ネタ。

まずは「声優」ですよね。言わずもがな。さすがのわたくしも椎名さんを声優じゃないと言い張るわけにはまいりません。w
アーツビジョンを代表する声優さん。「レイアース」「YAT安心宇宙旅行」「ケモノヅメ」とか、おっと忘れちゃいけない「ガールズ&パンツァー」とか「ダンガンロンパ」も。すごく多くはないけどなかなか味のある作品に味のある役で出演されております。そしてどういうわけか、その出演というか「声優」としての動向が注目される傾向がある。やっぱり世間一般では声優は辞めたと思われているんでしょうか。気にする人が多いのは大物だから?w
で、出演した作品を観てお約束のように「へきるは下手くそ」ってどこかの誰かが言うんですぜ。10何年前から言うことが全然変わってないんですよ、これが。w
もう「狼と少年」の少年みたいなもんで、いくらなんでもそんな与太を信じる奴はもう居ないでしょう。
声優さんの演技については、わたくしは未だに理解しがたいところがありまして、ここでそれを持ち出すと話がこんがらかるだけなのでやめておきますけど、何度も繰り返してきたとおり、声優さんがダメだ、あるいはすごいとか、その前に作品としてどうなの?ということの方が重要な気がするということは記しておきましょう。「艦これ」のアニメで金剛四姉妹を一人の声優さんが演じてすごいと。すごいのかもしれませんが、作品としては声優さん4人にお願いすれば良いのと違いますか?と思うわけです。コストの問題があるのかもしれませんが、それをなんとかするのが制作の仕事でしょう。w

お次は「アーティスト」。これも言わずもがなですね。みんなに「アーティスト宣言」したと言われるぐらいですから、どこへ出してもおかしくない、立派な「アーティスト」ですよ。
普通なら自分はアーティストだなんて言ってもなかなか認めてもらえないのに、椎名さんの場合は言ったか言わかなかったのかも怪しいのにみんなで認定してくれたんですから、そりゃあもう正真正銘のアーティストなんでしょう。w
真面目な話、わたくしが興味があってもっとも好きなのはこのアーティストとしての椎名さんです。これまたさんざん繰り返してきたとおり、冗談抜きでたいしたもんだと思います。

3つめはちょっと表現が難しい。わたくしの乏しいボキャブラリーだとなんて言ったら良いのか。
わかりやすい具体的な例で言うと「ラジオのパーソナリティ」とか。上に書いた椎名さんの表の顔の中で声優さんでもアーティストさんでもない、芸能人としての表の顔。「椎名へきる」としての基本的な人格とでもいうんでしょうか。
タレントとでもしておきますか。本来の意味でのタレントかどうかはわかりませんけど。
実はこのタレントこそ、初期の椎名さんの主たる表の顔だったんじゃないかと思います。声優さんなのはもちろんですけど、声優は本質的に作品の中のキャラクターと一体なので、例えばラジオでMCとかパーソナリティを務める時に「初瀬野アルファ」というわけにはいきませんな。「ヨコハマ買い出し紀行」のラジオ番組ならとにかく(そんなものは存在しませんけど)、そうじゃない普通の番組では「椎名へきる」なわけでして、その時の椎名さんは声優さんとしては「初瀬野アルファ」であり「獅堂光」であるものの、やっぱり「椎名へきる」なわけですよ。
わかりづらいなー。まあ声優さんや歌い手さんの仕事もしている「椎名へきる」という人、ということですね。
で、それが初期の椎名さんのもっとも主要な表の顔だったとするのがわたくしの今回の説でございます。

ごく初期、歌い手さんとしての椎名さんは歌い手として完全に独立した存在ではなかったはずです。声優さんとしてキャラソンやアニソンを歌っていたわけで、「椎名へきる」そのものの歌ではない。これは本人も言ってますね。キャラソンはキャラとして歌えば良いんだけど、自分のアルバムやシングルとなるとそうはいかないと。その切り替えが大変だったと。
そういったわけで、ごく初期の椎名さんはアーティストとしての自覚はそんなになかったはずです。いつ頃までか?となるとこれは難しいんですけど、1stアルバムの「Shiena」の頃まででしょうか。これは憶測ですけど。
キャラソンやアニソンを歌う声優さんというのは、当時でも珍しくはなかったですよね。だから、このころの椎名さんは普通の声優さんの範疇にある。ここポイント。w

タレントとして、それをアピールする場というのはどういうものか。前述の通りラジオのパーソナリティとしてとか、バラエティ番組の出演とか。グラビアアイドルとして写真集を出すとか。あるいはトークイベント?
いやしかし、トークイベント単独では人が集まりませんよね。札幌・仙台・新潟・大宮・東京・名古屋・大阪・高松・広島・福岡とかトークイベントでツアーってわけにはいきません。w
まあ順当にいって声優さんとして声のプロなわけで、ラジオのパーソナリティはもっとも活躍できる場ですなぁ。「椎名へきる」という存在を直接ファンに伝えることができますし、ファンの側からもお手紙やメールでリアクションをとることができます。
なので、初期の椎名さんは「椎名へきる」というタレントだったと思う次第。

もちろんビジネスの話もからんでいると思います。上に書いたとおり、トークイベントなんかじゃツアーとかできません。ライブとかコンサートという、既存の手法を当てはめることでビジネスとしての規模を確保したんでしょう。
その意味では椎名さんの存在は革新的というほどのことでもないような気がしますね。売り出した手法については、あくまで従来の発想の域から出ていないように見えます。むしろフォロワーとされる方々、声優さんとしての役割とアーティストの役割をうまくバランスさせて、アニメ作品と楽曲もコラボとか、そういう手法で成功した方の方がより進んだ発想に基づいているのではないかと思います。

で、ライブとかコンサートという手法でアピールしていくと、アーティストとしての側面が強く前に出てくる。力の入れ具合というか、アピール度が高い。そこでそれまでタレントとしての「椎名へきる」を支持してきた人々は戸惑った。この路線変更はハシゴを外されたように感じたかもしれません。実際、そういう表現をされているのを見かけますね。
顔が3つあるとはいえ、それらはそれぞれリンクしているんですよね。声優でありアーティストでありタレントなわけで、どこかですぱっと線が引けるようなものではない。
椎名さんの側から見れば、タレントや声優としての活動をやめるつもりはなかったでしょう。重点をアーティストに移すぐらいの感じでしょうか。ラジオのパーソナリティについてはアーティスト活動と折合いはつけられた。どうにもなかなかったのは声優の仕事で、当時の環境ではツアーをしながら声優の仕事をするのは無理だったと椎名さんは言っておりますね。
先日もネタにしましたが声優さんでデビューしたらずっと声優さんじゃなきゃダメ的な思考があるようなないような、そういう雰囲気があったとしたら、声優さんとしての仕事が減ってしまったのはやはり良い顔はされないでしょうねぇ。そういうのが下地にあって「アーティスト宣言」につながっていったんじゃないのかなぁ、と思います。

4/22追記:
書き忘れです。
声優さんの業界の体質?雰囲気?もまだ今のように熟してなかったのではないかと思います。声優は声優の仕事をするのが本分、それをライブだなんだとうつつを(ryという意見が無かったわけがない。いやまあ「見る目が無かったですね」と、今だからわたくしでも言えますけど、当時はなかなか。
対称的に時代としてはいわゆるアイドル不在、冬の時代といわれた時期で、CDの売り上げのピークが1998年、現在のようにはCDを売る手法にバリエーションが無かったこと、等々さまざまな要素が椎名さんを後押ししたことも間違いない。「椎名へきる」を世間に強烈にアピールしようとしたら、どうしてもアーティスト路線になってしまう、といった状況だったのかもしれません。その点において、椎名さんは「声優さんとして」新しい道を拓いたとは言えないのかも知れませんなぁ。
もちろん椎名さんにポテンシャルがないと、周りもエネルギーの注ぎ込みようがないわけで、それは十分にあったということで、わたくしの見解としてはアーティストとしての「椎名へきる」を語る時に声優という肩書は必要な要素ではない、と思っております。>ちょっと原理主義的?

そうはいっても、椎名さん本人もアーティストとしての自分に目覚めたような、ライブにとりつかれたような、そっちに思いっきりのめり込んでいっちゃった気配は濃厚で、完全に無罪とも(ry
それが成功だったのか失敗だったのか、それは未だに結論が出せていないことです。アーティストという側面だけに注目するのならば、今の椎名さんはやることやって、それでなおまだ何かやりたそうです。
意地悪な言い方するならば、アニメ作品その他とリンク・コラボとか、そのような手法をとる方々は、作品をはじめとした様々なしがらみや制限から逃れられない状況にある上にアーティストとしての実力がわかりづらいor測りづらいとすれば(わたくしはそう感じている)、諸手を挙げて成功と言って良いのかどうか。ま、負け惜しみじゃないぞ。w

椎名さんの3つの顔、それぞれの配分は変わったかもしれませんけど、今でも基本的には変わらずありますね。20年。それで20年ですよ?
20年間破綻せずに続けてきたというのは、尊敬するに値する実績だと思いますよ。

図は椎名さんの代表作の一つ、「YAT安心!宇宙旅行」の天上院 桂さん、のセル画。某オークションで入手しました。佳きかな。w
by namatee_namatee | 2015-04-21 22:34 | diary? | Comments(4)
Commented by フラフープ at 2015-04-21 22:56 x
知らない人が読んだら、namateeさんが自分用に買ったとしか思えないですね。wてか、見てるうちに欲しくなったりしないくださいよ?w>写真

住所送りました。この度は、情報提供&代理入札ありがとうございました。
Commented by JIN@沖縄 at 2015-04-22 00:51 x
へきるさんのことを初めて知ったのは『レイアース』ですが、当時は作品としてしか見ていなかったので、歌を聴いたこともなければ、そのお顔すら知らないという有様でした。

『YAT___』で『だめよ!だめよ!だめよ!!』を聴いてから急速に惹かれ始め、『with a will』のジャケ写に心うたれて、ちょうどその頃にg1グルーパーが始まって、というまさに戦略にハマったのが私です。

3つの顔がリンクしてるというのはすごく共感できることですね。声優としての活動が控え目になった時期があってもライブで、ラジオでへきるさんの声が聴けることがファンとしてなによりの悦びではないでしょうか。

話は変わりますが『ガールズ&パンツァー』12話観ました。かなりハマりマシタ。
蝶野教官の出番がもう少し多ければ、、、と思いましたが(;´Д`
感想は後日mixiで日記にします。。。
Commented by namatee_namatee at 2015-04-22 07:29
>フラフープさま
ちょっと確認事項があるので、もうしばらくお待ちください。
いろんな指示が書き込んであったりして、思っていたより生々しいものなんですね。>セル画
Commented by namatee_namatee at 2015-04-22 08:13
>JIN@沖縄さま
個別の手法としては特に変わったところはなくて、今までのアイドルやタレントを売り出すやり方だと思うんですけど、その投入されたエネルギーがものすごいと感じます。>椎名さん
しいて言いうなら第3の顔、タレントとしての活動が重点的にすすめられたのが特徴的と感じます。「声優」というものを売り出すのにどうしたらよいかわからなかったのではないか、と疑っているのですけど。w

ウチにある古い雑誌を読むと、当時の松田社長をはじめ、SME(SMR)、広告代理店、みんなすごい勢いで営業している様子が伝わってまいります。本文に書いたように時代と椎名さんのキャラクターとポテンシャルが良いところにハマったんだろうなぁ、と思います。

ガールズ&パンツァーは戦車好きにはたまりませんね。w
聖地「大洗」の隣町在住の身としては、注目していただけるのは大変うれしい事です。と言いながら、ちゃんと全部観たことが無いという。w
出番の多さと椎名さんの声優としての意外な一面が観られるという事ならば「ダンガンロンパ」も良いと思います。未見でしたら是非。
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