メモリアル

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そういえば先週の「みたいラジオ」は「へきる初心者」もしくは「へきらー初心者」に聴かせたい楽曲特集でした。「へきらー初心者」とはまた妙なカテゴリーを作ったなぁ。w

わたくしにはぴったりですけどね。>へきらー初心者
なんだかんだ生意気なことを言っても「椎名へきる」が「椎名へきる」たる基礎を築いた時代を知りませんから。
前に2000年以降、次第に椎名さんから離れていってしまった方々のことを「見る目がありませんでしたね。」と言いましたが、鏡の裏返しのような感じで、全盛期に椎名さんを知ることが出来なかったわたくしも「見る目がなかった」のです。

同じ時代を過ごした方と10何年経ってから情報のみで触れるしかないわたくしでは、その間にはどうしても越えられない壁があります。
もっとも負け惜しみをいえば、仮に当時、椎名さんを知っていてファンだったとしても、今ほど情報化が進んでいた時代ではないのですべての情報にアクセスできたわけではないし、その点では今の方がむしろ簡単。そして歳を重ねたことで落ち着いて理解できることもあろうかとは思いますけど。

まあそれはそれ。
へきらー初心者に推める楽曲ということですけど、どなたかのリクエストにあったようにそれは「全部」でしょうと。自分が初心者という認識があるのなら、アルバムを基準とするなら「天使は東からやってくる」から「ラッキーラ★」まで、シングルなら「せつない笑顔」から「Run&Run」まで、少なくとも「椎名へきる」名義の楽曲は全て聴く必要があると思います。
上に書いた通り、どうあがいても当時には戻れませんので、わたくしたち「へきらー初心者」にできることといえば、ただひたすら椎名さんの楽曲を聴いて体に刻み込み、その音楽性や人となりを理解する手がかりとするのみ。w

件の「みたいラジオ」での選曲にはまったく異論ありません。さすが兵(つわもの)としか言いようがないセレクト。あえて言うならば、初心者というのはライブ初心者という意味合いもあるのでしょう。そうすると極めて重要な楽曲でライブでも定番になりつつあるのに、アルバムやシングルを基本に聴いていると見落としがちな「Endless Dreamer」をフィーチャーしておいても良いかも知れませんね。

ちょっと面白かったのは最後の最後に椎名さん自身が「NO! brain's strike」を推したこと。やっぱり本人としては最近の楽曲にも注目してほしいという気持ちがあるのかも。この手のネタは大体が「懐かしい話」で終始することが多いんですけど、本当のところは今の自分も見てほしいというような、ちょっとしたわだかまりみたいなものがあるような・・・わたくしの憶測です。すみません。w

図はそんな「椎名へきる」の到達したひとつのピーク、「伝説」とも言われる1997年2月22日〜23日の「STARTING LEGEND'97 With a Will」武道館コンサート、その寸前の「オリコンウィーク The Ichiban 1997.2.17」でございます。
その中の「武道館コンサート直前インタビュー」という記事で、この雑誌が実際に1997年2月17日に発売になっていたのかどうかはわかりませんが、直前なのは間違いない。
インタビューの内容は特に変わったことがあるわけではないですね。「HEKIRU FILE」その他、書籍やラジオで語っていることとスタンスは変わりません。どこまでもファンとの関わりを中心に据えた、意地悪な人から見ると「キレイごと」とも取られかねない、まっすぐな姿勢。
いつでもどこでも変わらない、このスタンスのブレのなさはある意味驚異的。尊敬に値すると思います。
仮にビジネス上の嘘だったとしても(そんなことはないと思いますけど)そんな嘘もつき通せば、20年も続ければ、まあ本当のことになってしまいますでしょう。w

目につくのはインタビュアーの問いの方で、質問自体はまあありきたりな事柄ではありますが、「前と変わった」という意味のことが出てまいります。これはこの時代の椎名さんのインタビューでよく目にする言葉で、デビューから3年で相当な変化があったんだろうなぁと想像させる。
前にネタにしたようにファンの中には今のままの「椎名へきる」で変わらないでほしいと強く願っていた方々がいました。変わらないでと願うファンとそのファンとの関係を人一倍重視しながらも自分の信じる道をどんどん突き進んでいった椎名さん、この対比がなんとも言えないですね。
by namatee_namatee | 2015-02-25 21:27 | music | Comments(6)
Commented by フラフープ at 2015-02-25 23:49 x
へきるさんのファッションの中で、一二を争うくらい好きです。>写真
Commented by namatee_namatee at 2015-02-26 12:20
>フラフープさま
そっちか。目の付け所が違いますね。w
確かに今のフリフリフワフワを見慣れているとこれはこれで。もう、こういう格好はしてくれないでしょうね。
Commented by スピンマン。 at 2015-02-26 17:21 x
そーいや、この立ってる1ページの写真をカラーコピーして、今も部屋に飾ってますねぇ・・・17年近くも。
Commented by namatee_namatee at 2015-02-26 18:58
>スピンマン。さま
人気あるなぁ。>このころの椎名さん
ここだけの話、実は今のフリフリフワフワが大好きでして。このころの椎名さんの前に出たら、眩しくてとても直視できなかったでしょう。
今の椎名さんは落ち着いていて、大変好ましく思います。w
Commented by フラフープ at 2015-02-28 20:13 x
最近のひらひらファッション、本人が好きで着ているのは間違いないでしょうね。マイナーソングが好きなのも、本心のようです。拘りの強い人が感じるストレスは、芸能界でも一般社会でも、大きいことは変わらないでしょう。へきるさんに幸多かれ、と願わずにはいられません。
Commented by namatee_namatee at 2015-02-28 21:45
>フラフープさま
拘りだけだったらわたくしも人一倍ありますが、すぐにメゲるのでストレスなんてありません。w

アーティストさんは何もないところへ自分で飛び込んで道を切り開いていかなければならないのが宿命でしょうから、大小さまざまなストレスやプレッシャーがあるのは想像に難くないですね。
かつてのロック風味のハードなファッションもその時に合わせた自分の表現だったのではないかと思いますが、もうそういう配慮が必要なくなって(推測ですけど)自分が好きな格好で自分のペースで活動できるというのなら、ファンの側から見るとイマイチ不活発現状もまあそんなに悪くないことなのかもしれませんね。
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