ダークサイド

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特にネタがない。w

アルファさんはこの細いスタイルが最高。つまり初期。後期になるにつれどんどん丸くなっちゃって。w
これはウチにある数少ないフィギュアの類。グンゼ産業の1/6 SCALE FIGURE MODEL「初瀬野アルファ with 月琴」というものですな。写真自体ははるか昔に適当に撮った画像ですので、どうこういうほどのものではございません。とっくの昔にネタにしております。

さて初瀬野アルファさんはロボットの人で、機種名はA7M2で量産試作機だそうです。「ヨコハマ買い出し紀行」にはもう一人アルファさんという方がいらっしゃいまして、そちらはターポンに乗って地上を見下ろしている「アルファー室長」で子海石アルファさん。こちらの機種名はA7M1でございます。
そしてココネ、マルコ、ナイなどの量産型のロボットの人がたくさんいらっしゃって、そちらの機種名はA7M3だそうです。ココネに言わせると普及型でしたか。

普及型というとコストダウンの象徴のように感じられて、安物と思われるかもしれませんが、工業製品としてみれば、量産型や普及型はそのように大量に作られても試作型などと同じ機能を果たすことができるモデルということになるので、広い意味ではより高性能な機体ということになると思います。なので別に恥じることはないのです。
確かに試作とか量産試作型とかに比べると「特別感」は薄まりますが、試作・量産試作型にあった問題点を潰して完成したのが量産型ですからね。

そういった観点から「ヨコハマ買い出し紀行」のロボットの人を見てみると。
何がどう変わったのかは特に明示されてません。せいぜい量産型のA7M3は動物性たんぱく質を消化できるようになったとかですかね。w
わたくしの印象で言いますと、A7M1のアルファー室長は環境の変化に対応できない、もしくは対応するのが不得意なロボットの人だったのではないかと思います。試作型とはいえ、同じA7ですから量産型と共通する部分は多いはずです。構造とか物質的な性質みたいなものはかなりの部分まで共通のはず。となるとM1とM3の違いは何か。
前述の通り、個別に明確に描かれていませんので推測するしかないのですが、断片的な情報から推測するとA7M1のアルファさんは人と同じような形態を持ちながら、人と同じようなことをできるようになるまでに時間がかかったようです。ただし、結果的には人間と同居できるまでに成長したわけですので、基本的な肉体的なとでもいうべきか、ロボットの人としてのポテンシャルは設計/制作した人々の意図あるいは目指した性能と機能を備えていたのでしょう。

おそらくM1は人間と生活できるようになるまでに手間と時間がかかった。ロボット開発の専門家である子海石先生がつきっきりでチューニングしないとものにならなかったのです。たぶん起き上がるとか歩くとか、そういうレベルからプログラムしていかないといけなかったはず。
そしてこれはわたくしの推測ですが、汎用性というか環境の変化に対応する能力が乏しいか、付加することができなかったのかも知れません。作中では何十年経っているのかわかりませんが、アルファー室長はターポンの中で少なくとも外見については何一つ変わらずに過ごしていますので、肉体的なものではなく、精神性とでも言うのか性格というのか、そういったものが環境の変化に弱いのだと思います。なにか違うことに身を投じたりチャレンジしたりする気がない。だから地上に興味があり、降りる手段もあるにもかかわらず地上を見つめ続けるのです。

A7M3の皆さんはどうか。これはもう完全に人間と同じです。飛行機のパイロットとか画材屋の営業とか運送屋さんとかの仕事してますし、アパートに住んで家賃を払い、必要なら転職もする。それどころか最終話のココネのように(ry
社会にでて人間と共生するための教育も研修所でまとめてでO.K.
進化してますでしょ。w

肝心のA7M2の初瀬野アルファさんはどうなのか。その前に、ロボットの人の量産試作機という立場はどういうものなのかを考えてみましょう。
量産試作機というのは量産型とほぼ同じです。量産寸前の最終的な機能や生産性の確認のために作られるものでしょう。そしてM2はM1-M3までのロボットの人の中で最も過酷な運命にさらされる身でもあります。M1は試作ですからそれはそれで存在価値がある。M3はもちろん本命の完成形。ではM2は?
本命の量産型の生産を始めて良いかの試作ですので、試作して問題がなければ用済みなんですよね。せいぜい量産型への転換の道ぐらいしか残されてません。そして問題がないかの確認はなにをどう、どこをどうしたのか。
初瀬野アルファさん以外のM2のアルファさんはどうなったのか。噂では3体あったとされてますが、残りの2体は?
魂とでもいいますか、意識のようなものを持つことなく、肉体のテストベッドとして切り刻まれてバラバラかも知れません。あるいはその魂とか意識をインストールするのに失敗して発狂とか。楽しい話ばかりじゃないと思うって子海石先生もおっしゃってますでしょう。(汗

かろうじて初瀬野アルファさんだけが生き延びたのかもしれません。で、その後は?
量産型に転換しなかったとしたら、用済みですので廃棄処分とかですかね。おそらくその時点で人と同様の意識はあったはず。さすがにそれを廃棄処分というのは忍び難かったので、初瀬野先生のところへ天下りじゃないや、下げ渡されたんじゃないかと。で、初瀬野先生は自分の娘のように育てたと。
そしてM2のアルファさんはM1ほどではありませんがM3ほどの柔軟性は持たず、カフェアルファのあの場所から離れることができないのです。

A7M3の進化した点は「環境に対する柔軟性」とでもいいますか、自分の運命を自分で切り開いていく気力のようなものを持ったことだと思います。これこそ人の持つ本質でしょう。それを手に入れたことでA7M3は「人の子」になったんだなぁ、と思います。そんなM3のみなさんには椎名さんの「Graduater」を贈りましょう。

ココネが初瀬野アルファさんと出会った時点で何歳なのかはわかりませんが、そんなに出来たて?生まれたて?のようには見えませんので、まあ仮に生産されてから5年は経っているとして、初瀬野アルファさんはそのココネ達が量産される前に量産試作機としての役目を終わらせているわけですから、結構前に生まれていたことになりますね。ロボットの人という存在が人間社会になじむまでの時間とか子海石先生の歳も考えると、ココネが量産型のハシリとも限らず、もっと前から量産されていた可能性も強く、そうなるとかなり前に生まれていたことになると思います。>初瀬野アルファさん

と長々と書いてまいりましたが、全てわたくしの妄想です。書きながら考えました。すみません。w
by namatee_namatee | 2015-02-24 21:44 | book | Comments(2)
Commented by フラフープ at 2015-02-25 01:50 x
M1からM3まで、どんなに高い技術で作られたにせよ、親子関係とか肉体の成長や老化というものから形作られる人間性は、絶対に取得できないわけですよね。そう考えると、ロボットの人がその性能を如何なく発揮し、どんなに理想的な経過を辿っても、やはりどこかいびつな理想郷しかできなかったんでしょうね。
Commented by namatee_namatee at 2015-02-25 12:28
>フラフープさま
生物的な存在としての人間としてはおっしゃるとおりかもしれませんが、概念とか精神とか、肉体によらない人間性というものについては、これまたスーパーテクノロジーのおかげで、我々人間と同じ水準、もしくはさらに洗練されたレベルに達していないとも限りませんよ?

厳しい時代にもかかわらず、アルファさんやココネなどのロボットの人の穏やかで健やかな生き方を見ていると、ロボットの人というのは身体的な機能とか寿命について人間をはるかに凌駕するだけでなく、精神性についても人間の欠点を克服しているかもしれません。
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