また一人・・・

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自動車評論家の徳大寺有恒先生が亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。

思えばわたくしが妙なクルマオタクになったのは、徳大寺先生の影響かもしれません。徳大寺先生の著作で「スポーツカー・狼の法則」という本がありましてね。これを読んだのが系統的に自動車というものを理解する始まりだったような気がします。
小林彰太郎氏と徳大寺有恒氏はわたくしのクルマ人生に多大な影響を与えました。このお二方にはなんていうかプライドみたいなもの、目の前にあるコストとか性能だけではなく、ものの歴史や成り立ちにも意味があるということを教わりました。今でも「そのものが持つパフォーマンスだけが全て」というような身も蓋もない考え方に批判的なのはお二方の影響下にあるからです。

そのお二方はすでにこの世にいない・・・時が経ったな、と思います。

というわけで、本棚から徳大寺先生の「スポーツカー・狼の法則」を探したんですが、3年前の地震で崩壊してましてね。>ウチの本棚
残念ながら見つけることができませんでした。(汗

かわりに古いCARGRAPHICをネタに。1965年1月号のようです。これも半分崩壊しかかってまして、発行年月のところがよく読めないという。w

その中から、なんとなく受けそうな記事をセレクト。「トリノ・ショー」のレポートだそうです。見ての通り、アバルトの出展。アバルト・シムカ2000とアバルト・フィアット695SSと同じくアバルト・フィアット1600ですよ。
タイムスリップしてこれらのどれか一台なんとかして買いたい。w
他にもフェラーリ275GT/Bとか、もう、クラシック中のクラシックじゃないですかー、やだー。w
このころからすでにトランスアクスルだったんだなぁ。

他に興味深いのは「社告」とありましてね。もちろん二玄社の社告なんですが、「欧州ドライブ旅行会々員募集」ですと。1965年6月上旬から約1ヶ月の予定でヨーロッパ各国+香港をめぐりF1GPやルマン24時間レースを観戦するという、今でもなかなかない豪華なイベントの募集があります。
費用はおどろくなかれ、70万円。調べてみると1965年当時の大卒初任給は24,000円程度で、おおよそ今の1/10ってところ。となると、この欧州ドライブ旅行会の費用は今の価値に換算すると700万円といったところでしょうか。これ、行けた人どのくらい居たんでしょうか。(汗

よい時代でしたなぁ。>遠い目
by namatee_namatee | 2014-11-08 21:54 | car | Comments(18)
Commented by スピンマン。 at 2014-11-08 22:22 x
徳大寺有恒氏、亡くなられましたね。
ここ数年は杖無しでは歩けなかったみたいですし、体調が優れないのはなんとなく知ってはいましたが、やはり残念です。

595や695のルーフトップは、日本には存在しないんですよね。
しかも当時は高価でビジネス的には成功せず。
イミテーションとしてすら存在してないんで、この先も見ることなさそうです、自分(笑)
Commented by aohige_the_great at 2014-11-09 01:10
息してますか?
Commented by namatee_namatee at 2014-11-09 09:58
>スピンマン。さま
残念ですね。あの断定的な書き方が好きだったんですよ。

この695は日本にはない仕様なんですか。
今の感覚だとこの手の車は趣味の乗り物(特に695S)としか思えませんが、当時はビジネスとして成立するか否かが問題になる対象だったんですか?
この当時は独立したメーカーだったはずなので採算が取れないとまずかったんでしょうかね。
Commented by namatee_namatee at 2014-11-09 10:02
>&さま
みんな薄々感ずいていたんじゃないですかね。
わたくしもすでに「入籍」ぐらいはしてたんじゃないかと思ってましたけど。w
Commented by スピンマン。 at 2014-11-09 20:40 x
>>namateeさん
当時はアバルト社は、独立したメーカーではあるんですけど、この頃はビジネス的には基本的には欧米でしか成立してないですね。
それは基本的にレース屋さんというか、コンストラクターとしての活動ありきでして、本当は自社でシャシーやエンジンの開発全てが出来るのですが、フィアット社との契約で、基本コンポーネンツを譲り受けてチューンアップした物をレースで勝てばフィアット社からも賞金が貰えるというシステムがあった為です、ワークスもプライベートも問わず。
アルミボディのアバルト社は高価だけども、フィアットベースは安価ですからね。
これが後に、頼り過ぎてフィアット社に買収されて消滅しちゃうんですけどね。

日本国内当時のアバルト車を新車から購入されてる方は、本当に上流階級の方々位ですよ(笑)
Commented by スピンマン。 at 2014-11-09 20:47 x
>>namateeさん
多分、入籍は既にしていたと思いますよ。
コメントには”結婚式を挙げました”ですから(笑)
Commented by namatee_namatee at 2014-11-09 22:06
>スピンマン。さま
あ、そういえばそれはどこかで聞きました。>フィアットとアバルトの関係
実際、小排気量で高性能とはいっても大排気量大出力の車に比べると、コストパフォーマンスは良くないでしょうから、採算を採るためにはそういう仕組みに頼らざるを得なかったのでしょう。

ビアルベーロとかもうたまりません。かつてホンダ・ビート(赤)を買ったのは、そのスタイルとオイルパンに刻まれた「HONDA」の文字にビアルベーロを重ねたからです。w
この数ページ前にはデトマソのヴァレルンガが載ってまして、当時は小排気量高性能車というジャンルが盛んだったのかなとも思いました。
Commented by namatee_namatee at 2014-11-09 22:19
>スピンマン。さま
入籍したのはいつごろなのか・・・これは推測するのは難しいですね。料理ネタが多くなってきた時期を調べればあるいは。いやでも、生活を同じにする時期と入籍は関係ないし。

前に話した結婚・出産があったとすればそれはいつか?というネタを思い出しました。w
Commented by スピンマン。 at 2014-11-09 22:47 x
>>namateeさん
ザガートデザインのビアルベーロは、小さいけとカッコ良いですよね。
あの辺りは敷居が高すぎて、価格も一般人には手が届きそうもありません(笑)
そーいや。ビートが発売された当時、ビアルベーロルックのフロントが販売されてましたね。
まあビートのデザインは、ピニンファリーナという噂もありましたし、やはりイタリア的な雰囲気はありますよね。
Commented by スピンマン。 at 2014-11-09 22:58 x
>>namateeさん
もし既に結婚・出産してるならこのタイミングの話、楽しかったですね。
まあ結婚はあっても出産のタイミングだけは、どうしても無理でしたけど(笑)

結婚や同棲生活、自分は案の定size upしてますが(笑)、女性は痩せてしまうパターンが…。
Commented by namatee_namatee at 2014-11-10 12:55
>スピンマン。さま
ヒストリックカーの中でもハイエンドに近い存在ですよね。>ビアルベーロとかOT2000とか

ビアルビートはビアルベーロより数が少ないんですね。w
わたくしが買ったのは生産終了後の中古でしたので、そういうモデルがあったのは後に知りました。ビートにビアルベーロを重ねるとか、同じようなこと考えるんだなぁ、って思いましたよ。w

当時のNAVI誌でピニンファリーナのショーカー「MYTHOS」とのデザインの共通性が話題になっていたりしました。>ビート
Commented by namatee_namatee at 2014-11-10 13:05
>スピンマン。さま
相当な知識と経験を持っている有力なファンが複数集まって、このブランクの間には可能か、いやこの時期にはFCイベントがあったし、とか、真剣に検討しているのを見るのは面白かったです。椎名さんは愛されているなぁ、と。w

重いもの持てなさそうだし、腱鞘炎は完治してないみたいだし、家庭生活は大変かもしれませんね。(汗
Commented by スピンマン。 at 2014-11-10 19:35 x
>>namateeさん
あと一ヶ月前のイベント帰りに、なまさんとへきる嬢の恋愛経験は豊富か?みたいな話とか(笑)
そんな話をへきらー達と話をした事は一度もなかったんで、ついついなまさんと下衆な話をしてしまいましたが、着地点としては丁度良い時期の吉報じゃないかと思いますよ(笑)

あと携帯サイトでのケーキの画像を見てると、なんか自分は感極まるとこがあります。
旦那、へきる嬢を幸せにするんだぞ…みたいな(笑)
あと体調面の管理も頼む…とも(笑)
Commented by スピンマン。 at 2014-11-10 19:49 x
>>namateeさん
ビート、友人が所有していたので、ノーマルとチューンドビートの運転経験あります。
あれ、本当に運転が楽しいですよね。
パワーというかトルクは薄いんですけど、とてもアクティーのエンジンとは思えない最高回転数なんですが、あの高回転が仇で友人はエアコンを壊してました(笑)

NAVI懐かしい、最近再び出版されるようになりましたね。
NAVIが絶賛するクルマは売れないというジンクスもありましたね(^^;;
あと年末の◯と✖️が恒例でした。
Commented by namatee_namatee at 2014-11-10 20:55
>スピンマン。さま
恋愛経験の話、ありましたね。w
あれは前にスピンマン。さんに言われた、椎名さんの立場上、楽曲は政治的なネタとかドラッグとかSEXとか、そういう方向にいくことはできず、どうしても男女の恋愛の歌が多くなるというお話から、そういう点に注目して歌を聴いてみて、ラブソングの内容にリアリティがあるか否かについて結論を出しかねていたのででてきたお話です。

「あなたの名前」や「愛のカタチ」などは切実なリアリティを感じましたが、ほかは・・・歌や曲は唸らされるものがあっても、比較すると歌詞の内容についてはそこまでではないかな、と思っていたので、はたして椎名さんは恋愛経験が豊富なのか、と問うたわけです。

タイムリーというと、フラフープさんと阿見の飛行場を見学に行った時に「誰かになにか一つだけ質問するとしたら何を訊くか?」という話がありまして。訊かれた人は必ず正直に答えなければならないと。
わたくしの訊きたい人はもちろん椎名さんで「結婚しているのかどうか?」でした。w

なんていいますか、晴れて人妻と表明できるようになって、さまざまな障害についても解決する方向に向かって欲しいと、これは心から思います。
Commented by namatee_namatee at 2014-11-10 21:01
>スピンマン。さま
ビートはノーマルの足回りだと、ちょっと安定志向に振りすぎていた感が強かったです。ウチのは無限のダンパーに換えてありまして、あれはかなりリアの減衰力が強力で楽しい操縦性になってました。調子にのって飛ばして軽トラに特攻して廃車になりましたけど。
あとぶん回したらタイミングベルト切れました。w

NAVIって復活してたんですか。何年か前に休刊になるということで、記念に最後の一冊を買ったんですけど。w
わたくしのフランス車好きは間違いなくNAVIの影響です。
Commented by フラフープ at 2014-11-11 12:28 x
あしなの先生じゃありませんでしたっけ?>質問の相手
Commented by namatee_namatee at 2014-11-11 12:36
>フラフープさま
芦奈野先生と椎名さんでしたね。
タイムリーな椎名さんを例にあげました。w
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