一筋縄ではまいりません。

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楽曲アーティストのライブあるいはコンサートっては基本的にアルバムやシングルの楽曲を観客のいる前で生で演奏あるいは歌唱するものだと思うんですが、たぶん間違ってはいないでしょう。w

前にも述べましたが、わたくしがそういった類のライブやコンサートに行ったことってのはほとんどありません。クラシックならなくもないんですが、それとて本当に本格的なコンサートではなく、勤めていた会社が後援する関係でチケットもらったとかでしたし。自分で行きたいと思って行ったわけではないのですね。

例外として、ただ一度だけ、嫁さんと行ったのが大江千里さんの横浜スタジアムでのコンサート。この時は嫁さん(当時はまだ結婚してませんでしたけど。)と嫁さんの友人と3人で行く予定で、チケット(紙の)は事前に分配しておけば良いものを、当日会場で受け渡しにしてまして。案の定、友人とのランデブーに失敗してチケットがなくて入れないという事態に。w
当時は携帯電話もありませんし、入場が始まってしまえばもはやランデブーは不可能。手の打ちようもなく開演時間が過ぎ、演奏が始まって(屋外だからよく聞こえる。)しまって、嫁さんがビービー泣きましてね。
ダフ屋さんという手もありましたが・・・ふと気がつくと、なんか地味な感じの女性が近づいてきまして。「このチケットあげますよ。わたしは必要なくなりそうだから。」って、チケットを2枚くれたんですよ。

その時はありがたくいただきましたが、後になって思うと、チケットがなくて泣く嫁さんよりも、もう必要ないからって、そのチケット2枚をわたくし達に手渡して一人で去っていく、その親切な女性の方の事情の方が泣けるような気がします。w

まあ席はスタジアムのライト側の一番高いところで、ほとんど何も見えなかったんですけどね。(汗
あと覚えているのは周りが立ち上がってノリまくっているのに、わたくしは立ちはしましたがノレなかったこと。当時からそういう奴だったんですなぁ。

それは余談ですけど、椎名さんを知るようになってライブとかコンサートってのは、ただ楽曲を生で聴くだけではなくて、もう少し違う側面もあるのかな、と漠然と思うようになりました。

いわずもがなのことですが、わたくしは椎名さん専門ですので、他のアーティストさんのことはわかりませんが、その椎名さんの場合、まず楽曲がライブ用みたいなのがあるように感じますね。
アルバムやシングルで聴いてもなんとなくパッとしない印象というか、どうして今、こういう曲を出すの?みたいなの。季節が冬だから夏だからとかじゃなくて、なんか唐突に出たみたいな。あと歌い方が妙に整ってないというか、スマートにまとめてないというか、やればできるのにわざと洗練されない、ライブのような歌い方をしているように感じられるもの。
どれだ?と言われると、これだ!と自信を持って言い切る自信がないんですが、例えば「WONDER☆RIDER」とか。これは歌詞もライブのことですしね。

楽曲については、もちろんアーティストとしての他の理由もあって作られているのでしょうから、ライブ専用曲として作成された楽曲があるという印象はわたくし個人のものですし、一面的な見方ではありますが、全てではないにせよ制作の時のコンセプトとして多少は考慮されている可能性はあるのではないかと思います。>回りくどい

次はセットリスト。これはライブで重要な意味を持つのは常識ですかね。ちなみにわたくしはつい最近までそれに気がつきませんでした。w
最近の椎名さんの場合、様々な理由があるんでしょうけど、出たばかりの新曲で構成されるライブってあまりないです。orz
去年の8月のライブはアルバム「Ermitage」リリース直後でしたので、「Ermitage」の楽曲中心のセットリストでしたが、あれはここ数年ではむしろ例外・・・これまた余談ですが、当時のわたくしは椎名さんのアーティストとしての活動が終焉に向かっていると考えておりまして(今でも少し心配してますけど。)、今行っておかないと次はないかもしれないという切迫した気分であの自分にとっての最初のライブに行きました。そこで大変なショックを受けたのは、当時のエントリーに書いてありますが、それはそれ。

今になって思うと、最新の曲を初めて演るライブに行けたってのは幸運だったのかもしれぬと。かつての名曲はもちろん大好きではあるんですが、何度も書きました通り、つい最近ファンになったものとしては、最新の楽曲もかつての名曲も同じ評価基準というか、同じレベルの上にあるんですよ。そこら辺が古参の方々とは違うところで、もしかするとそういう方々からは違和感を持って見られることなのかもしれません。
つい最近の某巨大掲示板の椎名さんスレでも「Rock Rose」や「for you」はゴミで「Ermitage」は良いとかいう意見がありましてね。ちょっとショック。w
「Ermitage」の曲はかつての・・・そうだなぁ、先日ネタにした「with a will」のころの椎名さんの雰囲気があるような気がしないでもない(回りくどい)ので、そういった時代の椎名さんが好きという人は今でもああいうのが好きだろうし、21世紀になってからの激しい楽曲には本当のところでは苦々しく思っているのかななどとも思ってしまいます。
以前にヨコハマ買出し紀行スレでは椎名さんは昔の方が断然よかったという意見もありました。全く反対に今、2014年現在の椎名さんこそ至高の存在と考えていて、その椎名さんが最新アルバムとしてリリースした「Ermitage」については前述の通りちょっと前に遡った印象があって、悪くいうと音楽的に後退した感を受けてしまい、やや複雑な印象を持つわたくしとしては、なんていうか複雑な気持ちです。w

話を元に戻しますと。わたくしが漫然と眺めていたセットリストはいろいろと工夫と配慮の上に成り立っているものであるということです。これは椎名さんの発言や書籍で述べられていることで、楽曲の性格・性質でつながりが悪いからダメとかのアーティスティックな理由、あともちろん前述のリリース直後の楽曲をアピールするとかの営業の面?からもありますでしょう。
よーくセットリストを見て、そこに並んでいる楽曲を聴くと(セットリストと同じ並びのプレイリストにしてみたり。)ここら辺の巧みさってのが、じわじわと実感されてまいります。リズムラインのつながりが〜とか椎名さんが言っているのはこのことか!とかね。
あー、まだわたくしは研究中なので、具体的にこれはこういう意図やパターンがあるというような気の利いたことは言えず、なんとなくセットリストがそのような並びになっているのに納得するといった程度ですけど。

楽曲の制作とセットリスト、ここまではある意味固定された要素とでもいいますか、ライブの前に事前に決まっていることですね。いきなり別な曲を演るわけにはいきませんからね。
このライブはこういうコンセプトで、という椎名さんサイドのプリセットされたプログラムみたいなもんですね。
ライブに関する楽曲とセットリスト、この2つの要素だけでも、椎名さんの巧みなライブの演出みたいなものがわかるんですが、ライブのライブたる、生演奏生歌唱という側面、これはもう感心するのを通り越して感動して泣くぐらいですよ。いやマジで、わたくしは演奏の見事さで泣いちゃいますし、周りにも泣いている人は(他の理由かもしれませんけど。)たくさんいます。

前述の通り、楽曲自体がおそらくライブというものを意識して作られていて、それを生で遠慮なしに思っ切り歌って演奏するんですからたまりません。極端な話、アルバムやシングルに収められているあの楽曲はサンプルみたいなもので、本当の姿はライブの方だ!とでも言いたいような。
CDで聴くとどうもはっきりしない、今この歌をここでリリースする意味は何?と言いたくなるような楽曲がライブではその存在感がいや増しになって、ああなるほど!って納得するんですよ。
椎名さんの楽曲自体がそもそも心をわしづかみにされるようなカタルシスを秘めていることは何度も書きましたが、ライブではそれに加えて手加減なしの演奏と歌が、さらに強烈なカタルシスを与えます。
そしてよく練られたセットリストがそれを長続きさせる。病みつきになっちゃうのは無理も無い。>ライブ

さらに悪いことに椎名さん自身の存在感の切れ味、gdgdなトークから楽曲に移る時のあの居合みたいな切れ味、ギタリストのお二方の演奏への入り方、そういったものが一体になってこちらに強い印象となって押し寄せてきますからね。それがあるからこそ、ファンに「俺たちの居場所はここだ!」と言わしめる椎名へきるのライブとなるのでしょう。

さらに言うならば、椎名さんのライブは椎名さんとバンドだけのものではなく、観客やファンもその構成する要素の一つとしてある。もちろん椎名さんはそれも計算にいれて乗せてくるし、こちらもそれに乗っていくつもり満々です。
椎名さんという、なんていうかわたくしはあれを巫女さんみたいに捉えているんですが、その巫女さんを中心に観客信者ファンが一体になって宗教的な儀式のように作り上げていくイベントがライブなのであろうなぁ、と。

椎名さんのライブには様式というものがあるらしいというのも、宗教的な印象をうける理由ですね。
この様式は行ってみればすぐにわかります。予定調和的に次はこうなるというのがあって、みんなスムーズにその流れに乗っていきます。それは例えば「うぉんちゅー」のような、言葉とかイベントだけではなくて、なんていいますか、乗りの持って行き方みたいなものがある。上に書いたようにみなさんいろんな意見があるんでしょうが、少なくともライブで乗りまくっているときは共通の理解というか認識の上にあるんでしょう。

といった感じでライブというものは楽曲を生演奏生歌唱するだけのものではないということがわかったというお話でした。
っていうか、なんとか最近のライブ映像をフルサイズので出してください、お願いします。
by namatee_namatee | 2014-10-18 15:03 | music | Comments(6)
Commented by フラフープ at 2014-10-18 17:40 x
間に新曲のリリースを挟まないで、セットリストが変わっているライブをピックアップすれば、傾向というか「セットリストにおける様式美」のようなものが、見えて来るかもしれませんね。
次はいつ会えるのだろう・・(深い深い溜め息)
Commented by namatee_namatee at 2014-10-18 20:06
>フラフープさま
単純にセットリストを並べて傾向を検討するってのはやったことあります。データ量が膨大で挫折しました。orz
間に新曲のリリースを挟まないというのは、どういう条件ですか?
絞り込む条件があるならできるかもしれませんので、教えて下さい。>必死

先日の沖縄の時のように1曲目に「Graduater」ってのは案外珍しいんですね。
Commented by フラフープ at 2014-10-18 21:46 x
説明が下手ですみません。
例えば2014年10月現在であれば、イルミタージュのリリース以降、へきるさんの歌える曲目は変化していないわけです。季節(場所)・持ち歌等が同じ条件で、セットリストだけが変わっているライブをピックアップすれば、並べ方の法則性が見えて来るかもしれませんね。という話ですが、説明になったでしょうか?
namateeさん以上のアイディアが、僕に出せるとは思いません。期待させたなら申し訳ないです。
僕の記憶では初めてです。>一曲目の「Graduater」
Commented by namatee_namatee at 2014-10-19 07:51
>フラフープさま
ということはアルバムもしくはシングルが出た時点をキーにして、その後のライブのセットリストから最新のアルバム・シングルの楽曲を除いてそれ以前と比較・・・余計ややこしくなりましたね。w
ちょっとチャレンジしてみます。

>Graduater
セットリストから曲を引くのは簡単なんですよ。
一曲目が「Graduater」だったライブというかツアーは確かに珍しく、2004年の「HEKIRU SHIINA 10th Anniversary TOUR」と2006年の「HEKIRU SHIINA TOUR 2006」の大阪と名古屋、2010年の「HEKIRU SHIINA TOUR2010 ~春の417祭~」、そして先日の「FC event in 沖縄」と合計で19公演です。

なのでかなり珍しいセットリストだったんですね。>沖縄
実際、意表を突かれた感はありましたよね。もっとも「Graduater」をあそこの持ってくるのはどうかなぁ?という意見もあり、わたくしもどちらかというとそちらに近い感想なんですけど。
Commented by hekirah at 2014-10-20 21:48 x
namateeさんこんばんわ。このページを見たときに当時のライブの熱さ、そしてその日の熱さを思い出しました。エルミタージュをメインとした、復活もかねたライブほんとに素晴らしかったですね。今もなつかしさを思い出しエルミタージュを聞いてしまっています。今年も年越しライブなどをまたやっていだだきたいですね。ライブでしか味わえない醍醐味というのはやはりあります。へきるさんのライブにしかいかない自分にとってはほんとに重要なイベントです。ただその反面、表にみせないへきるさんの病状を知っていますので、無理はしてほしくはないのですが、、
Commented by namatee_namatee at 2014-10-21 07:35
>hekirahさま
もう良い歳なので平静を装ってましたけど、なんといっても初めての経験ですので、もうドキドキでした。w
BLAZEのライブは復活+「Ermitage」の曲の本当の初めてのライブでのお披露目ということで、今思うとライブとしてのこなれた感じではイマイチだったかもしれませんが、それでも最初!ってのは貴重ですよね。

>椎名さん
ファンの要望に応えて、それで続けてきたところもあると思いますが、それが過度のプレッシャーになってしまうようだとちょっと気の毒にも思います。難しいところですね。(汗
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