2014年の「夕凪の時代」

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いやしかし、2014年も後半になって「ヨコハマ買い出し紀行」の世界について書かなければならないとは思いませんでした。(汗

あの世界。
「ヨコハマ買い出し紀行」の世界とは・・・前提として申し上げておかなければいけないのは、作品の描かれた現実の時代の影響がある世界観とそれに影響されていない理論的に構築される世界観の2つがあるのではないかというところ。わかりづらいですね。(汗

「2001年宇宙の旅」は1960年代後半にアーサー・C・クラークが描いた小説ですから、東西冷戦真っ盛りの世界観が色濃く反映されています。2014年の今から見るとちょっとありゃ?となる部分がないわけではない。もちろん、それで作品の価値が下がるわけではないですけどね。そういうことではなく、ある時点で描かれたものには否応なく変化していく時代の影響が反映されないということです。

「ヨコハマ買い出し紀行」の場合、さらに複雑な問題があります。それは連載された期間が長い事。その期間は1994年から2006年の12年間に及びます。
第0話「ヨコハマ買い出し紀行」から第140話「ヨコハマ買い出し紀行」(最初と最後が同じタイトルで内容も鏡のように対称になっているんですよ。粋だなぁ。)までの間に、現実世界の時間経過と変化に伴って作者の芦奈野先生の現実の世界の認識も変化していきます。
芦奈野先生が1994年に第0話を描いた時の「ヨコハマ買い出し紀行」の世界のイメージと現実の世界のそれ、2006年に第140話「ヨコハマ買い出し紀行」を描いた時のそれらは違うものだったはず。
この点を考慮したうえで、さらに「ヨコハマ買い出し紀行」の物語の中での時間経過も考えなければならないという。(汗

そもそも架空の作品の中のこまごまとした要素を検証したり推測したりしてどうなるのか、という問題があるんですが、それはそれ。そうしたくなるほど奥行きのある作品ということでしょうね。>ヨコハマ買い出し紀行

と、困難な点をあげつらうことで予防線を張っておいて本題。w

まずおおざっぱに地球的規模から見て、あの世界で人類はどうなっているのか。
ターポンのアルファー室長を通して語られていることを総合すると、人口は激減してさらに減り続けているようです。地上で大きな面積を占める地域(おそらく北米や中国。ヨーロッパも入るかな。)にはすでに人類は居ない。居るのかもしれませんが、社会を形成するような要素にはなっていない。実質居ないのと同じ。
反面、コンパクトにまとまったエリアではまだ人の生活している感じがあるというようなことを言っています。海に面した島々にはそれなりの人口が残っているのでしょう。
そして海面上昇があったということははっきりしています。

大陸の国家が崩壊し、逆に島嶼部が生き延びているのはなぜか。
一番に思いつくのが戦乱。大陸間の国家同士の戦争ですかね。核兵器も使われたかもしれませんが、全面的な核戦争まではいかない、でもお互いの国土が深刻なダメージを受け、国家としての態を維持できないほどの人口減少が起きるぐらいの戦乱。それは短期的なものだったのかもしれないし、長い期間にわたったのかもしれません。わたくしの意見では後者かな。
一瞬で多くの人が死に絶えるような戦争ではなく、ある程度の期間をかけて多くの人間が死んでいく。使われたのは生物兵器や化学兵器、現実的かどうかは別として気象兵器、遺伝子に影響を与えるようななにかそういった兵器とか。
複合的に食糧危機も起きたのかも知れません。人口減やなんらかの汚染、一時的な温暖化や寒冷化、なにがあってもおかしくない。それらによる農業生産の減少による食糧危機。
あとは疫病の蔓延とかもありそうです。

最初の高潮が起きたのは子海石先生が学生の頃だったようです。第37-38話が描かれたのより40年ぐらい前の話ですかね。
ここで重要だと思うのは、仮に大陸で戦乱やら動乱があってそれが海面上昇の原因だとしたら、その戦乱や動乱の時期は「ヨコハマ買い出し紀行」の物語よりも40年以上前ということでしょう。
さて、前述した作者の現実世界の認識の件です。作品が描かれた時期から数十年前の大きな戦乱、ある意味キリの良い大きなイベントとなると・・・やはり芦奈野先生は50年ほど前の第二次世界大戦をイメージしたんじゃないかと。
第二次世界大戦は勝者と敗者がはっきりあって人類は滅亡しませんでしたが、とっくにご存じの通り、核兵器が使われましたし戦闘員でない一般市民にも多くの死者がでました。次に同じようなイベントが起きたらどうなるかわからないという想像をするのは普通でしょう。
もう一つの考え方もありまして、それは海面上昇が原因で戦乱が起きたとするもの。ただこれは、前述の海面上昇にあまり影響受けない広大な内陸を持つ大陸にある国家が戦争を始めるキッカケにならないような気がするんです。なので、わたくしとしては海面が上昇したのはかなり苛烈な何か、要するに世界規模の戦乱があったからだ、と考えます。

ここからがわたくしの妄想ですよ。裏付けは怪しいし時間が無くて元ネタの引用もまともにできませんけど、思ったことを書き散らかします。

人類衰退の原因は世界規模の戦乱。それは「ヨコハマ買い出し紀行」に描かれた時代、まあ第0話を基準にして50年ぐらい前にあった。その戦乱の影響で地球規模の大幅な気候変動があり、アルファさん(A7M2の)の住むかながわの国のあたりでは四季がはっきりしないような温暖な気候になった。で、海面が上昇して関東平野の大半は水没、と。
かながわの国を含む現在の日本では戦乱による直接の被害は少なかったものの、海面上昇や食糧危機、なんらかの影響(生物兵器?)による長期的な出生率の低下、それらにより人口は減る一方だった。
出生率が低下すると子供の数は減るはずです。だがしかし、第0話で描かれるヨコハマの町には子供が沢山いるんですよね。なので考えられるのは、子供が出来なく無くなるのは第0話に描かれる子供たちの世代以降なのかも。
もしくは戦後生まれの大人の寿命が短いとか。30歳ぐらいまでしか生きられないとかですね。ただシバちゃんは明らかに戦後生まれですが、特にまもなく亡くなってしまいそうにはみえませんね。この説はちょっと弱いな。w

タカヒロとマッキの間にサエッタが生まれますが、あれは実は二人の子ではなく、ハママツのテクノロジーで二人の遺伝子情報から作られた新型ロボットの人、A8M0だとか(ry
さすがにこれは妄想でも行きすぎですな。w

子供が出来なくなった、あるいは寿命が著しく縮んだことを認識した人類は、滅亡を乗り越えるために次世代の人間を必死に作ろうとした。それがロボットの人。
なので戦乱が終って海面上昇があったころ、子海石先生は「鶚」でロボットの人開発のためのデータ取りをしていたんですよ。そこから必死にロボットの人開発のプロジェクトが進められて、後にA7M1のアルファさんが子海石先生のところにやって来てと。
わたくしは以前はA1とかA2とかの人間の知覚を記録する実験があって、その結果が自然に人間と同等の機能を持つロボットの人になったと思っていましたが、よく考えてみるとむしろロボットの人開発のために五感を記録する実験が必要だったんでしょう。
そのロボットの人は完成した。それも予想以上の完成度で。これをもって人類は滅亡を受け入れて、穏やかに余生を過ごすようになったのではないかと思います。

ロボットの人は特に何かの役に立つわけでもない。何か仕事をさせるなら、例えばアルファさんやココネのような個性は不要です。そもそも人型である必要がない。それをわざわざ人間並みの機能を持たせて、損得考えずに作ろうっていうんですから、よっぽどの理由があるのでしょう。それは人類が滅亡した後の次世代の人間を開発することだったと考えます。

ここでいったん妄想は終わり。(汗

次はもう少し狭い範囲での考察です。
あの時代、「かながわの国」では電気ガス水道はお金がかからないようです。首都までかなりの距離がある三浦半島のあたりでも最低限のインフラは確保されている。ただ道路とかはほとんど放りっぱなしですなぁ。
わたくしの商売柄、道路の補修・保全には多大な人手とエネルギーが必要なのは分かります。それに対して、電気ガス水道などのエネルギー関連はまだ人手が要らないのではないか。2014年現在の巨大な需要を支えるシステムではないのですから。パラパラとしか人が住んでいない地域に対応するだけのシステムの維持ならば、現在よりずっと少ない人手でなんとかなるんじゃないかと思います。
そしてそういった仕事に従事しているのはA7M3とかのロボットの人も多いんじゃないかと思うんですよ。「ムサシノ運送」で働くココネが一例。

ガソリンや灯油・軽油なども手に入らないことはないみたいですね。ガソリンスタンドがどこにでもあるわけではないようですが、おじさんのガソリンスタンドは細々とながら元売から供給されているようです。原油は輸入に頼らなければならないのは現在と同じでしょう。なので海外との交易は行われている。当然船舶を使いますね。製油所その他の施設も小規模なものがあるのでしょう。

アルファさんの言によれば電気ガス水道がタダじゃない地域もあるとのこと。アルファさんの放浪のエリアから見て、関東甲信越から遠くへは行っていないようですので、狭い範囲でもエネルギー事情には差があるようです。と同時に人は少ない割には経済活動は我々の時代と同じように維持されていると考えてもよさそうです。
まあ要するにそれが違和感の元なんですけどね。普通に生活して商売もしている人々が何もせずに滅亡を受け入れていくのは変だ、とね。なにかよっぽどのことがないと、そういう諦めの境地にはなりませんよ、普通。

交通機関については、鉄道は長距離を結ぶものは全滅している模様です。例の海水面の上昇で各地で寸断されていること、富士山の南側にはなにか障害あるらしく、今でいう東海道が機能しなくなっていること、などから、西へ行くには鉄道ではなく長距離バスを使って山梨側から行かなければならないようです。富士山の南側の障害については、富士山の形が今とは違うものになっていることと合わせると、例の戦乱かそれに関連したなにかの災害によって壊滅的な状況になっていると想像してます。まあ噴火かな。形から見て南側の斜面を大きく吹き飛ばすような噴火。2001年のカレンダーの地図を見ると三島と沼津は描かれてますが、そこから西は町の名がありません。富士市のあたりになにかあるのかもしれません。

空路については、これも大型の航空機は登場しません。最も大型の航空機はターポンですが、あれはもちろんロストテクノロジーの産物だし、もとより地上に降りることができませんので、交通機関にはなりようがありません。ただ、アヤセの言だとかつては地上に降りることができたとも取れるので、以前はどこかにそういう設備があったのかもしれませんね。
わたくしはなんとなく地上ではなくて、高いところに浮いているプラットフォームみたいなものだったんじゃないかと思いますが・・・
通常にみられる航空機としては浜松ウェザーアタックのMU-2が一番大きくて強力ですかね。
他にもアルファさんが飛行機について「ゴワー」とかいう音で表現するシーンがありますので、レシプロやターボプロップではなくターボファンもしくはターボジェットの航空機が存在する可能性があります。「ゴワー」っとなるとアフターバーナー(リヒート)の音かもしれませんので、軍用機が飛んでいるのかも。

船舶については、前述の通り、原油の輸入には必須ですし、コーヒー豆も運ばなくちゃカフェアルファが成り立ちません。w
マッキがフォルモサを差し入れに来るので、台湾は人が住んでいるんだなぁ。
それなりの大きさの貨物船が描写されてます。内水面については小型の船外機付きの渡船みたいなものが活躍しているようですね。
漁協が健在らしいので、漁業もおこなわれている模様。

行政その他の政府機能については、ほとんど機能していないのではないでしょうか。人間の数は少ないし、すでに諦めの境地に達しちゃってますし。ロボットの人は基本的に争ったり悪いことをする機能を持たないのかも知れません。次世代の人間を作るとなったら、そういう理想的なことを盛り込みますよ、きっと。

ちょっと考察の対象の範囲が広がってしまいますが、あの長いストーリーの間に海面の上昇は収まり、気候も元に戻りつつあるように見えます。流れてくる土砂で新しい地面が出来ているという話や雪が降るという描写、明らかに秋や春の様子が描かれていること、などから。
カフェアルファが作品の中でいますぐにも流失してしまいそうに描かれ続けたのにもかかわらず、数十年後(おそらく50年ぐらい経過。つまり戦乱の100年後ぐらい。)にも健在なのは、海進が治まったからだとわたくしは推測します。この件は、実はふきさんにお尋ねしたことがありまして、そのときにいただいた答えには納得しました。まあ、わたくしとしましては作品の中だけで完結させた場合として海進が治まったという説をとりたいと思います。

ここら辺が1994年に第0話を描いた時の「ヨコハマ買い出し紀行」の世界と現実の世界のイメージが2006年に第140話「ヨコハマ買い出し紀行」を描いた時までに変わって行ったのではないかと思う部分。

といった感じで思い描くのがわたくしの「夕凪の時代」のアウトラインです。

付け加えるならば、ロボットの人が相当数いて、居なくなってしまった人間の代わりに働いているだろうと。珍しいんですけど、珍しすぎるほどでもない割合で、人間の人の間に交じって居る。>ロボットの人
そして、ロボットの人にはある程度の尊敬というか後を頼むという期待をかけられているのではないかとも。だから本来はモノと同じ扱いなのに人と同じ権利を与えられているのではないかと思います。

ここでネタになっているアヤセについてですが
・初瀬野先生の弟子的な存在なのは同感ですが「カマス使い」で繋がっているとは思いません。各地に存在する「変なもの」を調べて回っている初瀬野先生と同じ道を歩む人というイメージですね。なぜ初瀬野先生が「変なもの」を調べて回っているのかは謎ですけど。
・マッキを誘った理由はふきさんに同感です。才能と嫁が欲しかったんですよ、きっと。w
・なぜアルファさんにやらせないのかは・・・そうだなぁ。カマスの反応みたいなのがマッキとは違ったんじゃないでしょうか。アルファさんの言う事を聞きそうにないと。それを見てとったアヤセはアルファさんにはカマスが飛ぶところを見せただけで終わりにしたと。
・髭については、考えたことがありませんでした。w
他の登場人物も髭の人は多いですし、あの時代の普通の風俗だと思ってました。むしろ耳についているイヤリングの台座?アルファさんやココネがつけているイヤリング、あれの台座のあとのようなものが気になります。それこそがもしかして「変なもの」を訪ね歩いている理由なのかな、などと思います。

他にも謎は山ほどあるんですよ。アルファさんの歳とか。「街灯の木」や「人型キノコ」も謎と言えば謎ですが、あれは芦奈野先生が謎として設定したものなので、解ける見込みはありません。w

ああ、疲れた。orz
by namatee_namatee | 2014-09-17 10:21 | book | Comments(27)
Commented by ふき at 2014-09-18 04:30 x
■ なまさん(1/3)

1つの日記に、これだけの考察を入れるのは、
かなりの労力だったのでは…(感動いたしました)

一部ではありますが、僕なりの考察をお伝えいたしますので、
よろしければ今後のなまさんの考察のヒントなどにお使いください(^^

(かなり長いコメントとなってしまいましたが…)


●【大陸の国家が崩壊し、逆に島嶼部が生き延びているのはなぜか】

僕はこれは、
「多くの人間が集中している地域では、資源の枯渇が著しく」、
結果的に、地方・小国よりも先に、
中央・大国が沈黙してしまったのではないか? と思っています。


●【海面が上昇したのは ~ 世界規模の戦乱があったからだ、と考えます】

僕は、やはり「自然現象」であったのでは? と考えています。

子海石先生が若い頃に、最初の大高潮(おおたかしお)があって、
その後、そうした何度かの大高潮を経て、ジワジワと海面が上昇して
夕凪自体のようになったのだとすると、
人為的なものにしてはスパンが長すぎると思うからです。

「地球温暖化」による、南極の氷の融解が、
やはり有力ではないでしょうか?(^^

アルファさんは、「雪」に ものすごく驚いていましたし。
Commented by ふき at 2014-09-18 04:31 x
■ なまさん(2/3)

●【サエッタ ~ あれは実は二人の子ではなく ~ 新型ロボットの人】

サエッタは、人間の子供と考えて大丈夫だと思いますよ?
なにしろサエちゃん、「トイレに行ってます」から(^^

それに、サエッタの性格を語るときに、
マッキは 『「血」かなぁ』 と語っています。

「実子」と見て、間違いないでしょう(^^


●【ターポン】

あれはおそらく、何かの推進力で飛んでいるのではなく、
人工衛星と同じで、「地球の遠心力とつりあった高度と速度で周回」
しているのではないでしょうか?
(だから、「二度と降りられない」のでしょうね)

「打ち上げ場所」はあったかもしれませんが、
「発着所」(着陸できる場所)は、最初から無かったのかもしれませんね。
Commented by ふき at 2014-09-18 04:31 x
■ なまさん(3/3)

●【ロボット ~ 本来はモノと同じ扱いなのに人と同じ権利を与えられている】

僕は、人類はロボットの人たちに、将来的には
「自分たちの生きた痕跡」を引き継いでほしいのだと思っています。

生物が死ぬとき、最も優先されるのは、「自分」という痕跡です。

その喪失を恐れるから、人は自分の記録(日記など)を書きたがり、
社会とつながりたがり、子供を残そうとするのです。

しかし、地球環境が変化し、
「人類そのもの」の存続ができなくなったとき、
人はどういう選択肢をとるのでしょう?

その1つが『ターポン』(方舟)による、
「DNAの長期的保存や、地球環境の変遷の記録」であり、

『ロボットの人たち』による、
「人類の生活の、可能な限りの疑似存続」だったと思うのです。

(当然、地表の大半が水没すれば、ロボットの人とはいえ
 永くは生きていけないと考えられます)

(続く)
Commented by ふき at 2014-09-18 04:32 x
生物は、「自分のDNAを、次代に、より高い確率で生存させること」
だけのために生き、それを最大の喜びと感じます。

「ターポン」 や 「ロボットの人」 は、
滅亡を決定されたことで、永遠にその喜びを得ることの無くなった人類の、
最後にして最大の 『願い』 の結晶なのだと、僕は考えています。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 08:15
>ふきさま
わたくしの「ヨコハマ買い出し紀行」の世界観はふきさんのところからいただいているものが大半ですので、解釈する人間の経験や特徴的な知識のあるジャンルの違いによる差異の他にはほぼ同じです。少なくともふきさんのサイトに描かれている世界観と大きな差はないと思っております。お世話になっております。w

このネタ自体は今までに書いてきた小ネタを再編集したものですので、頭を使うかどうかってことに関してはどうってことないんですが、単純に量が多いのでまとめるのが大変でした。
アヤセの職業が何かとか、個別の細かい考察をする場合に、登場人物がどんな世界に居るのかを規定しておかないと、ひとつひとつの項目に対して一から説明していかなけらばならず、むしろ遠回りでトータルの労力が必要になってしまうと考えましたので、このような無駄に長いエントリーとなりました。(汗
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 08:24
わたくしがふきさんの見解と明確に違いを感じる部分としては、海面上昇のあたりですね。わたくしが自然現象でなく人為的な出来事が原因とする部分。
自然現象だとするとあまりにも急激すぎると思います。そしてここも解釈の差異がある部分なんですが、わたくしには物語の後半には海面上昇をはじめとする厳しい環境が緩んできているように感じられるんです。例のカフェアルファが最終話でも健在な件とかですね。
最終話までの100年の間に、そんなに急激に環境が悪化してまた元に戻っていくなんて、自然現象では説明しづらいなぁ、と。なので、きっかけに何か人為的な行為があったと思う次第です。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 08:25
サエッタのくだりはネタです。ですが、子供が出来なくて人口が減っていくとした場合、タカヒロとマッキにだけ子供ができるというのはちょっと無理があるかなぁ、とも思いまして。
なんといってもハママツには「ヨコハマ買い出し紀行」の世界のインダストリア(それも健在な頃の)みたいなイメージを持っておりますので、あそこならロボット製作のテクノロジーをさらに発展させて、子供が出来なくなった人間の遺伝情報を反映させた、さらに次の世代のロボットぐらい作るんじゃないかと。w

マッキの女の嫌なところむき出しな性格からいって、アルファさんに「血」という言葉をいうのは、ウチのサエッタはA7M2とは違う、もっと人間に近い、進化した次世代だよ、って・・・考え過ぎですなぁ。w
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 08:35
ターポンは・・・あれはあれでロボットの人の一形態なのかもしれないなどと思いますが、それはおいておくとして、機体としては翼がありますし、妙な回転するプロペラみたいなのがありますので、一応大気圏内を飛ぶ飛行機なのではないかと思います。
地上に降りられないのは、車輪や橇など、地面に接して機体の重量がかかると、重さに耐えられずに壊れてしまうとか、超高速で高高度を飛ぶことを前提につくられているので、高度をさげるとやっぱり翼が持たないとか・・・なので、同じような高度を同じぐらいの速度で飛んでいる、プラットホームみたいなものがあって、そこへドッキング、乗り降りはプラットフォームのボートでという感じかなぁ、と思いました。
そのプラットフォームはターポン(ロボットの人の一種として)と違って自己修復機能とかを持たないメカニカルな構造で、先に故障したかなにかで墜落してしまったので、降りる手段がないと。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 08:47
その他の点についてはほぼ全く同感です。
ロボットの人は人類の願いの結晶・・・付け加えるならば、本当はこういう人になりたかったという理想の具現化ではないかと。
人間はしぶといですから、そう簡単にあきらめないと思うんですよ。それが生存をあきらめて絶滅を受け入れるとなれば、もちろん痕跡を残すことも重要な要素ですが、運命に対して「自分たちは滅ぶけど、それは次の世代の人類は作り出してからからだ!」と抗ったんじゃないでしょうか。

といった感じで、次はフラフープさんの番ですね。頑張ってください。w
Commented by フラフープ at 2014-09-18 22:07 x
しれっと無茶ぶりを。wお二人の会話に付いていくのが精一杯の僕に、それを求めるなんて。w
・・思うところが全く無いわけでもないので、やるだけやってみます。時間をください。ところで、このコメント欄って、行数の制限とかありますか?
ところで「決定力不足」37のふきさんのコメントで「(カマスを)生み出したテクノロジーに携わった初瀬野先生が、その基本的な取り扱いを教え、アヤセがそれを芸に昇華した」と、ふきさんに言われたと考えていたんですが、違ったんですね。すると、アヤセは独力で芸を覚えた、となるんですかね。
長いエントリーお疲れさまでした。僕も精進します。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 22:19
>フラフープさま
行数の制限はありませんが、文字数は500文字までですね。わたくしはメモ帳などのテキストエディタに下書きして、それを目分量で貼付けるというもの。減らせと言われたら適当に減らしていきます。
じっくり書いてメールで送っていただいてもよいですよ。本文に貼付けますから。それだとネタが一個埋まるので大歓迎です。w

>カマス
ふきさんの見解はフラフープさんのものに近いのではないかと思います。
わたくしはちょっと違いまして、カマスやらでっかい栗とか柿とか、梨やら桃は確かになんらかのテクノロジーによって生み出されたんでしょうけど、それはわざわざそういうものを作ろうと思って作ったのではなく、なんていうか副産物とか汚染とか、そういう偶発的な発生だったんじゃないかと考えます。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 22:28
そして初瀬野先生がなにに携わっていたのかはわたくしはこれと指摘できません。ロボットの人の開発に関係があったという意見もありますが・・・わたくしは初瀬野先生は子海石先生よりかなり年下なんじゃないかと考えております。

それはミサゴに関わる話なんですが、初瀬野先生は子供の頃にミサゴに会ってますよね。ここでミサゴが何なのかという巨大な謎にぶちあたるわけですが、わたくしはロボットの人のプロトタイプだと思っておりまして、人間並みの思考は出来ないものの、肉体的には一個の生物並に生きて行けるレベルに達したプロトタイプなんじゃないかと。

アヤセが言うにはロボットの人とは数十年ずれているとのことですが、比較的簡単に肉体的な部分は開発が終って、アルファさんやココネのように人間社会に適応できるレベルの人格や思考能力を身につけられるように開発するのに長い時間がかかったのではないかと推測します。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 22:43
なんらかの原因で野良になったプロトタイプのミサゴと子供の頃の初瀬野先生は出会った。その頃にはロボットの人の開発はかなり進んでいた、もしくは済んでいたと思うんですよ。

なので初瀬野先生はロボットの人の開発そのものに携わったというよりは、その社会化を担当する、なんていうか文系の人なんじゃないかと。
アルファさんだけでなくて、後のココネとか多くのロボットの人を社会に送り出すための教育プログラムみたいなものを作る人とかですね。ココネのいう研修所にも関連があるかも。ただ教育を直接担当する教師とかではない。

で、ロボットの人の生産が終わり、教育システムの策定も終って、アルファさんを引き取って三浦半島の田舎へ戻ってくる。

アルファさんはA7の量産試作機ですが、試作されてうまく行くことがわかった時点で、ある意味放置されていたんじゃないかと思います。アルファさんと呼んだのは初瀬野先生じゃないんですよ。初瀬野先生は「アルファ」と呼ぶんですから。最初にアルファさんと呼んでいた人たちは別に居る。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 22:49
滅亡が迫っているという情勢からいって、とにかくロボットの人の量産に入りたかったはずで、量産試作が成功した時点ですぐに量産型のA7M3が制作されはじめた。
そこで用無しになったアルファさんを初瀬野先生は引き取って来たんですよ。で、研修所で施されるような画一的な教育プログラムではなく(自分で作ったんですけどね。)自分の娘もしくは恋人のように慈しんで育てたんだと思います。

そしてアルファさんが独り立ちが出来るようになったところで、自分は各地にあるという妙なものを調べるというか記録しに放浪の旅に出たんじゃないでしょうか。先に書いたように文系の人だとしたら(なんか椎名さんの表現のようですけど。w)妙なものが存在する理由や理屈は知らないのかもしれません。博物学的とでもいうのか、そういう変なものがそこにある、というような記録をするために旅に出たと。
ロボットの人の教育システムに携わったこと、各地の変なものを見て回り記録して行くこと、こういったことから先生と呼ばれるのかも知れません。
Commented by namatee_namatee at 2014-09-18 22:55
というわけで、わたくしは初瀬野先生はカマスの猟について特にマスターであるということは無いと考えます。あれはアヤセオリジナルの技だと思いますね。

カマスを制御して使役するというよりは、機嫌をうかがいながら相談して魚を捕ってもらっているという感じですし、芸や技として固まったものならば繁殖についても洗練度がイマイチ足りないと感じます。
わたくしのたてた推論によって、人類の衰退が始まったのが4-50年前からだとしたら、カマス猟が芸や技としての領域にまで高められるほどの時間ではないと思います。

・・・こういうの書き出すとキリがないんですよ。orz
Commented by ふき at 2014-09-19 04:41 x
■まなさん・フラフープさん

> 37のふきさんのコメントで
> 「(カマスを)生み出したテクノロジーに携わった初瀬野先生が、
> その基本的な取り扱いを教え、アヤセがそれを芸に昇華した」と、
> ふきさんに言われたと考えていたんですが、違ったんですね。


こちらの一文を読んで、
「え!?」とビックリして、自分の書き込みを読み直してみたところ…

たしかに、あの書き方では、
このように誤解されても仕方ありませんね。

誤解を生む表現をしてしまって、申し訳ありませんでした(汗)


僕としては、アヤセは、
伝統芸能であるカマス使いを、
作中には登場していない「別のカマス使い方から」学んだ(つまり本職)、

初瀬野先生の研究を「趣味の範囲で弟子入りしている」と、
表現したつもりでした。


なので、おそらく「カマス」については、
僕たち3人とも、同じ認識なのではないでしょうか?(^^
Commented by ふき at 2014-09-19 05:22 x
■ なまさん(1/3)

> 海面上昇 ~ 自然現象だとするとあまりにも急激すぎると思います。

★僕は、やっぱり「自然現象」と考えています(^^

理由は色々とあるのですが、
「大高潮」という、いかにも自然現象的な名称が付けられていたり、
タカヒロが老夫婦に教えてもらっていた勉強の中で
「地震」という単語が出てきていたり、
富士山の頭頂部がフッ飛んでいたりするためです。

そして もう1つ、もしこれが戦乱(人為的なもの)による結果だとしたら、
人々がここまで、「良い意味での諦観」に至れなかったように思うのです。

なにしろ、「一部の誰かのせいでこんな目に遭った」事になるのですから…


★また、「温暖化」というと、
つい「人間社会のせい」のように考えてしまいがちですが、

実は「大規模な火山活動」などによっても、
こうした気候変化が現れるという話を聞いたことがあります。

また、後年の海面上昇は「気温上昇」によるものらしいですが、
大高潮のほうは、大地震による大規模な海底の隆起なども
関係していたのではないでしょうか?

(続く)
Commented by ふき at 2014-09-19 05:23 x
■ なまさん(2/3)

★もちろんこのあたりは、40年近い空白が作中で書かれていない以上、
僕らファンの、個々の想像の範囲を出るものではありません。

僕の場合は、その拠り所を「作中の単語」に求めただけの話であって、
なまさんの説を否定するものではないことだけは、
お分かりいただければ… と思います(^^



> もちろん痕跡を残すことも重要な要素ですが、
> 運命に対して「自分たちは滅ぶけど、それは次の世代の人類は
> 作り出してからからだ!」と抗ったんじゃないでしょうか。

★はい。 そのために「ターポン」があると思うのです。

これは、僕もそのように予想していて、
(たしか)小説版あたりで明かされたことなのですが、
ターポンの正体は 『地球上生物の DNAバンク』 です。

(それもあって僕も以前から、
 「方舟」という表現を使っておりました(^^)

おそらく、将来的に地球に訪れる未知の知的生命体に、
DNA から生物の再生を期待したのだと思います。
(あまりにも か細い期待ではありますが…)

(続く)
Commented by ふき at 2014-09-19 05:24 x
■ なまさん(3/3)

★ただ、ターポンが「生物の素(もと)」である DNA を保管して、
それを未知の知的生命が再生してくれたとしても、
生活様式などまでは再現することはできません。

そのためにターポンは、滅びゆく地球上のあらゆる事柄を、
はるか上空から「観測・記録し続けている」のではないでしょうか?


★人類は絶望したのではなく、

『自分たちの痕跡をとどめ、わずかであっても
 はるか未来に子孫を再生してくれる可能性を持った方舟』
を頭上に残せたからこそ、

静かな滅びを受け入れる「覚悟」を持てた…


僕は、そんなふうに考えているのです(^^
Commented by namatee_namatee at 2014-09-19 08:02
>ふきさま
海面上昇自体は自然現象ではありますが、その引き金になった出来事が、2014年もしくは1994年時点での温暖化や地殻変動など考え付く範囲の自然現象では説明しづらいと思います。

・・・ふきさんの言う、「良い意味での諦観」については考えがおよんでませんでした。となるとキッカケが自然現象だとしたらどんなものが考えられるか・・・巨大隕石の落下とか。地殻に強烈な衝撃があれば、地球規模での地震や噴火活動が一気に起きても不思議はないかもしれませんね。

ただそういったことが起きたとしても、それだけで大国が滅亡するとも思えないんです。付随してなんらかの戦乱があってそっちが止めになったというのはどうでしょうか。

ご存じのように軍隊というのはタフなもので、災害や疫病の流行などの危機的状況でも最後まで組織的な勢力を維持すると思われまして、シビリアンコントロールのタガが外れた軍が暴走とか。(汗

おっしゃる通り、いく通りでも解釈や創造の余地はありますので、教えていただいた要素を取り込んで、さらに妄想をたくましくしていこうと思います。w
Commented by namatee_namatee at 2014-09-19 08:16
ターポンについては全く同感です。あれは「方舟」ですね。
あえて言うならば、最初から方舟として建造されたのかどうか、でしょうか。
仮に地球規模の地殻変動などがあったとして、それを観察するための観測機だったとか、あるいは地上と大気圏外のどこかを往還する汎用の輸送機とかだった可能性もありますね。
人類滅亡が予想された時点で、DNA情報や資料をどこか安全な場所は無いかと必死に探し、「そうだ!ターポンなら・・・」みたいな感じで」地上から運び込んだとか。
この方が切迫した感があって、個人的には惹かれますが、もちろん裏付けのない妄想の域をでません。w
Commented by namatee_namatee at 2014-09-19 08:23
つくづく思うんですが、良い大人が膨大な時間と文字数を費やして、本当にあったわけでもない架空の物語の出来事を真剣に研究したり追及したりするというのはとても興味深いです。w
それを受けとめられる「ヨコハマ買い出し紀行」という作品の奥の深さを痛感します。
Commented by フラフープ at 2014-09-21 01:36 x
>ふきさん
誤解が解けてスッキリしました。丁寧な対応、ありがとうございます。
ときどき見に行ってます。でも、掲示板て使ったことがないんですよ。最近namateeさんのサイトにコメントさせていただくようにはなりましたが、それ以外は、今のところ「見て・歩き・喜ぶ」だけですw
Commented by ふき at 2014-09-21 07:31 x
■フラフープさん

> でも、掲示板て使ったことがないんですよ

こちらの なまさんのブログにコメントされているのであれば、
使い方は ほぼ同じと考えて間違いありません(^^

誤字などがあった場合でも、画面を一番下までスクロールさせて、
「自分の投稿の編集・削除」ボタンを押すことで、後から修正することも可能です。

何かありましたら、遠慮なく遊びに来てくださいね(^^
Commented by フラフープ at 2014-09-21 11:12 x
>ふきさん
分かりました、挑戦してみます。w
さしあたり、namateeさんからのノルマを片付けなきゃ。はてさて。
Commented by フラフープ at 2014-09-21 17:01 x
>ナマシ
ブツ ソウフズミ
カクニン サレタシ
フラフープ
Commented by namatee_namatee at 2014-09-21 20:50
>フラフープさま
たしかに受け取りました。お疲れさまでした。
近日中にエントリーにいたしますので、少々お待ちください。
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