「ガンスミス:荒川匠」ですって。
いくつかネタがあったんですが、とりあえずトレンドに乗り遅れないようにHotなこちらから。w
でも、もう沈静化しちゃったかな。今週の日曜日には読み終わっていたんですけどね。
ツイッターの友人の間で話題になっていたんですよ、これ。
わたくしのツイッターの友人はサバゲ関連の方々が多く、当然ながら銃器に関しても一般の方々よりは詳しい。で、どこで誰が見つけて来たのかよくわかりませんが(某先輩だと思いますけど。)この小説が話題になってましてね。悪い意味で。w
「ガンスミス」ってのは平たく言うと鉄砲のカスタマイズやメンテをする職業の人でしょう。メーカーに属するガンスミスも居るし、独立?個人事業主としてのガンスミスもいますね。一種の職人で、普通に言うプロフェッショナルというのが最も似合うような種類の職業ですなぁ。
日本の場合は実銃が持ち辛く、さらにカスタマイズもそう簡単に出来るわけでもないので、本来の意味でのガンスミスという職業はマイナーなんでしょうけど、エアガンのカスタマイズやメンテを生業とする方々は数多くいらっしゃって、それを便宜上ガンスミスと呼ぶことがありますな。
さてこの「ガンスミス」、そのような職業の人があまりでてこない。w
いや出てこないわけではないんですが、主題はそこに無いという。細かいところはTL上でいろいろ言われてまして、適当なパーツをくっつけるとか、工作機械が全然出てこないとか、ドライバー一本で仕事とか、リアリティに乏しい表現は山盛りです。まあ、それはそれで良しとしましょう。銃器に詳しくなければどうということはない。(それで本当に良いのか?)
問題はプロットというんですかね、ストーリーの組み立て方に無理があると感じられることでしょう。まずこの程度のテーマの割に登場人物が多すぎる。しかも名前がはっきりしないから誰が誰だかよくわからない。さらに悪いことに短いストーリーがいくつかあって、それらが集合して全体を構成するような話なんですよ。で、一つとんだ前の話からの続きだったりするので、なおさら分かり辛い。そもそも、あんまり面白くないタイプのネタなので、イチイチ追いかけ辛いストーリーを読み返しながら先に進めて行くのは苦痛です。(汗
もっとシンプルにまとめればよいと思いますね。レールガンが出てくるんですが、それも適当に衛星の話にからめたりせず、レールガンそのものに集中してそのすごさを描写するとか、とにかくいろいろちりばめられたアイテムやネタが散漫すぎる。ダメダメです。率直に言って読んだ後に良い気分にはなりませんでしたね。ガッカリというのがピッタリ。(汗
荒川匠という人がどんな方なのか知りませんが(学生さんらしい。)、これをデビュー作として今後も作家として創作活動を続けて行くとしたら、この作品は間違いなく黒歴史と呼ばれることになるでしょう。もう少し、知識のバックグランドを充実させてから書くべきテーマの作品だと思いました。