さすが少佐

本当は明日の戦民思想さんの射撃会まで秘密にしておこうと思ったんですけど、諸事情によって一日早くネタにしちゃいます。(汗

そのネタとはこれ↓
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うん、また買ったんだ。済まない。
モノはまたしても中華製エアガンで、ARESのWA2000でございます。オリジナルのワルサーWA2000はセミオートの狙撃銃ですが、これはエアコキ。確かガスブロで出るとかいってたのが、実際に出たのはエアコキとかそういう腰砕けな流れじゃなかったかと。もっともこの銃、電動でもガスブロでもエアコキでもたぶん大きな違いは無いと思われ。理由は後述。
定価は無闇に高くて102,900円もする。出た時からときめいていたんですが、単なるエアコキに10万オーバーはねぇ。次第に売価の相場が下がって来るのを興味深く観察しておりました。使い道が非常に限られる類の銃ですので、そんなに売れるとは思えず、相場が下がりきるのと市場から姿を消すのとどっちが速いか、チキンレースになる予感もあって、手に汗をにぎりながら様子見。
売価が定価の半額を切ったところで、タイミング良くポイントも使えるようになったのもあって購入に踏み切りました。加えて、先日のTeam2chの耐久ゲームで戦民思想のwildey氏と「左眼に気をつけろ」ばりの手に汗を握る対決を云々というのがありまして、久しぶりに攻殻機動隊を見直したら欲しくなっちゃったんです。w

解説:攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 07「左眼に気をつけろ」でサイトーさんの語る少佐が使っていたのがこのWA2000をショートバレル化したものです。わたしゃ、これを見るまで存在を知りませんでしたよ。>WA2000

情報皆無。
コレ、ネットで検索しても情報が極端に少ない。実銃はいっぱいあるのにねぇ。通販のサイトはたくさんヒットしますが、レビューやインプレはほとんどありません。よっぽど買い手が無いんだぜ、きっと。w
悪いことに箱の中に入っているのは本体と謎の工具一個のみ(これまた後述)で取説とか分解図もないんですよ。ARESのページへいってカタログを見ても大したこと書いてないし。まあ「VSR System Compatible」という記述があって、VSRとパーツの互換性があるらしいということは分かりました。で、悪あがきにダメもとでARESのサイト内検索をしたら、取説と分解図のPDFを見つけました。これはラッキー。

当たらん。
庭の特設シューティングレンジで試射してみましたが、当たりません。orz
30mでA3の的に10発入りませんがな。当たる時は当たるんですが、とんでもない飛ばしが頻発。加えてHopの調整が大雑把すぎる。Hopレバーをスライドさせるときにクリックがあるタイプなんですが、そのクリックの間隔が広過ぎ。しかもレバーの動きが硬くて力が必要。で、うっかり力を入れすぎると思ったよりもレバーが動きすぎちゃってもう一回やりなおしと来たもんだ。飛ばしについてはHopパッキンあたりの見直しが必要ですな。
操作はボルトアクションというよりはポンプアクションに近いですね。写真で横に突き出している円いコッキングレバー(左右にある)を引いてから元に戻すとコッキング終了。いわゆるストレートプルアクションという奴ですかね。いやまあ、オリジナルはセミオートですが。(汗
それはそれとして、ただ引いて戻すだけ&左右どちらでも操作可能&コッキングはとても軽いということで、以外にコッキングは素早く、おかげで連射も可能です。ただ連射するには重大な問題が(またしても後述)。
発射音もまあ静かな部類でしょう。言い忘れてましたが、このWA2000、一応ブルパップです。ブルパップライフルは機関部がストック内にあるので、実銃はとにかくエアガンの場合は撃っている当人は耳元でピストンの打撃音やらギアノイズ(電動の場合)やらで騒々しく感じますが、傍らで聴いている分にはとても静かです。ただし、このWA2000の場合はピストン・シリンダーユニットがエジェクションポート(写真の反対側に開口している)からむき出しですので、エアコキ+ブルパップというイメージほど静かではないですね。

これだから直銃床は。
この銃には潔くオープンサイトがありません。狙撃専門ですからね。そこでスコープが必要になるんですが、直銃床のためか、かなり高い位置にスコープをマウントしないと覗けません。高いスコープマウントリングを手配しても良いんですが、あまり格好が良くないのと、暫定で載せるこのSIISのスコープは1インチ径でして現在主流の30mm径のスコープにはマウントリングの流用ができないこともあり、マルイ純正のL96対応ハイマウントベースってのを介してスコープを搭載してみました。この銃のマウントは20m幅のレールですが、ピカティニーレールのように横方向の溝がたくさんあるものではなく、一部(前よりに二本、後ろよりに二本の合計四本)しか切られてないものです。ハイマウントの固定用のネジがハイマウントの裏側に出っぱって、溝に当たって装着できないかもと心配しましたが、偶然なのかそういう風に作られているのか、ハイマウント側のネジの出っ張りと銃のマウント側の溝がピッタリ一致してなんの問題も無く取り付け出来ました。見た目も違和感ないですよね。

で、さっそく完全分解の図。↓
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単純だ。
この銃、構造はすごく単純。見た目通りの構造なんです。上下にアルミの角パイプのフレームがあって間にシリンダーとバレルがある。もうその通り。下のフレームにトリガーメカ一式とチャンバーがボルトで固定されてます。シリンダー一式は下のフレームとセットピンで固定されているだけ。後端部にVSRでいうところのレシーバーリング的なパーツがありますが、固定は強固にではなく、シリンダーの位置決めについてはちょっといい加減かも。そのシリンダーは確かにVSRのものと同じようなサイズと見た目。中のピストンもVSRノーマルのものと同じようです。トリガー周りもブルパップということで、リンクを介しているものの、2ndシアーは例の斜めになったVSR特有の形状。ここら辺は「VSR System Compatible」ということだけある。
上下のフレームは横にあるパネルで連結されておりまして、これが分厚くて全体の剛性を上げるのに一役買っています。チャンバーは左右に分割される構造でアウターバレルを挟み込んで固定します。かなり強固。チャンバー全体の形状は違いますが、内部のパッキンやバレルの固定リブなどの位置、形状はVSRと同じです。インナーバレルやパッキンはVSR用が流用可能ということですね。
電動ガンと同じようにアウターバレルとインナーバレルの隙間は最小限・・・のはずですが、そこは中華。必要以上にクリアランスに余裕があり、インナーバレルにブレ止めが必要でした。そのインナーバレル、長さが500mmと中途半端に長い。しかも出来が悪い。まず中が傷だらけです。なんとかならんかと、ティッシュにコンパウンドをつけて磨いてみましたが、深い傷は消えませんでした。加えて、Hopの窓部分の仕上げも悪い。切削のバリが多いし、部分的に打撃痕みたいなものもあって気になります。Hopパッキンはそれ自体は柔らかなのでそれが組み込まれるバレルの方がしっかり精度が出てないと想定した形状にならないんですよね。
ここら辺、どうも気になります。前述の飛ばしが頻発する件もこのバレルの傷と精度の低さが関係しているんじゃないかと疑ってます。500mmぐらいの長めのちゃんとしたバレルを手配することにしましょう。Hopパッキンは見たところ変じゃなかったんですが、これも交換したほうが無難でしょうなぁ。

ふざけるな。w
この銃の給弾システムはちょっと変わってまして、ストックの下側に突き出しているマガジンは実はダミーなんです。これはちゃんとマガジン(実銃の)の体裁をとってましてダミーカート(プラのしょぼい奴ですが)が3発入ってます。ダミーだけどな。それではBB弾はどこから装填するのかというと、銃の先端部。下側のフレームの最先端部に穴があいてまして、そこからBB弾を流し込みます。で、インナーバレルを改造したようなパーツ(マガジンと呼ばれているが?)、インナーバレルのなかにフォロワーとスプリングがはいっていてBB弾を押し出すようになっているもの、をBB弾を流し込んだあとに差し込んでロックして装填完了と。全体としてはKTWのイサカに似た方式ですが、イサカは差し込むマガジンにリップがあって弾が飛び出ないようになっているので、複数のマガジンを携行できますが、このWA2000のマガジンと呼ばれるものにはそんなものはないので、どう考えてもあの「インナーバレルのなかにフォロワーとスプリングがはいっていてBB弾を押し出すようになっているもの」をマガジンと呼ぶのは変だと思います。w
つまりこの銃は一度装填した分しか撃てません。50発ぐらいですかね。どうも「インナーバレルのなかにフォロワーとスプリングがはいっていてBB弾を押し出すようになっているもの」の調子が思わしくなくて、40発しか撃てなかったり50発以上撃てたりするので装弾数については良くわかりません。しかもその装填がやり辛いんだこれが。例の「インナーバレルのなかにフォロワーとスプリングがはいっていてBB弾を押し出すようになっているもの」はBB弾が入ってない状態ではスプリングのテンションがなく、下側のフレームの下部にあるロックレバーを解除しても頭が飛び出したりしない。ご丁寧にも頭はフレーム先端とツライチになってまして、全く手がかりがないため、「インナーバレルのなかにフォロワーとスプリングがはいっていてBB弾を押し出すようになっているもの」を引き抜こうと思ったら銃全体を前傾させて滑り出て来るようにしなければならないという。で、装填するときには今度は銃全体を立ててBB弾を流し込む、と。さらに「インナーバレルのなかにフォロワーとスプリングがはいっていてBB弾を押し出すようになっているもの」の内部にBB弾が触れると汚れが付きます。内側をクリーニングしてもスプリングが擦れるのか、またすぐに汚れてしまいます。これはあまり賢い方式とは言えませんなぁ。

重いんじゃぁ、ボケぇ。
さて、後述後述と引き延ばしてきたネタですが、なにが問題かというとそれは重量。とにかく重いんです。会社から精密に量れる秤(0.1gから21kgまではかれるという)を借りてきて重量を計測してみましたらば、写真の状態でなんと7450gもありました。もう持って歩くのも億劫な重さ。特徴的なバイポッドが無かったら、Hop調整だってやる気になりませんよ。構えているだけでプルプルしちゃいますからね。これだけ重いとガスブロにしたところで、リコイルなんてほとんど銃の重さで相殺されてしまうでしょう。もの凄く重いボルトを高圧のガスで動かすなら別ですが、実銃は.308ウィンチェスター弾ですから、そんなにバカみたいな反動ではないでしょうし、リアルな再現性にこだわるGBBとしても面白みはなさそう。そういったわけで、冒頭のガスブロだろうが電動だろうがエアコキだろうがあんまり違いが無いという論法になるのであります。
コッキングのし易さから連射は得意ですが、なんてったって構えて立っているだけで精一杯な重さですので、コッキングするには一度銃を下に向けなければ支えきれず、連射しようにも再度スコープで狙いを付け直しになってしまって、あまり連射の意味が無い。
加えて苦言を呈したBB弾の装填方法についても過大な重量が足かせになっております。単純に銃を傾けたり立てたりするのが重くて大変という。
とにかく重いので、立射は苦手、というか無理。射撃会のメニューは立射が基本でして、こりゃ使えませんな。1分間もコレを支えて立って、おまけにコッキングして狙いを付けるなんて無理だって。orz
反対に重くて良い点としては、バイポッドを使ってプローンで撃つ分には極めて安定した射撃が出来ること。トリガープルやストロークも意外に滑らか&軽いので、大変撃ちやすいです。その点からいくと、バレルやHopパッキンあたりをVSRのパーツを利用して見直して、集弾性能を改善できれば30mチャレンジでは活躍できるかもしれません。

しかし、ショート化しているとはいえ、この銃を片手で振り回して狙いを定めれば微動だにしないとは、さすが少佐・・・完全義体ならあたりまえか。
by namatee_namatee | 2010-10-16 21:01 | survival game | Comments(9)
Commented by 工房のひと at 2010-10-16 21:29 x
詳細なインプレありがとうございます。
でもちょっと読んでる余裕がないので後日じっくりと
読ませていただきます。
取り敢えずストックは簡単に作れそうな形状ですね。
Commented by 前田 at 2010-10-16 22:43 x
五年か六年前に違うところが出した時は30万近くした気が・・・
Commented by 古美根 at 2010-10-16 23:04 x
一番覚えてるのは300winマグだった気もしますがウィキみたら仕様はいくつか有るみたいですね。
7.62x51mm NATO 
.300 Winchester Magnum
7.5x55mm Swiss
みたいですね。
://www.youtube.com/watch?v=MEgzBgtQlj4
アサヒのを改良してる人も居るみたいですが今時、外部ソースだとキツイですね。
Commented by ラード at 2010-10-16 23:09 x
これほど「人柱」ってのを体現してるヤシって、いそうもないぜ(w

じゃ、次はミニガン、いってみよー。
Commented by ジャン・ジャラ at 2010-10-17 00:01 x
たしかにこいつはどこもインプレがないので
私自身もちーとばかり気になっておりましたよ。

まーあれですな、あとは脳と脊髄の一部を除く全身を義体化インプレを
楽しみにするのみでございます。お金かかりますなー
Commented by namatee_namatee at 2010-10-17 18:37
>工房のひとさま
お疲れさまです。
次の機会にも持っていきますので、そのときにじっくりどうぞ。

>前田さま
古美根さんも言ってますがアサフファイヤーアームズから出ていたそうですね。実銃は高価だったそうですが、トイガンまで高価になるのは解せません。だってとても単純な構造なんですもの。(汗

>古美根さま
この銃、構造的にいろんな口径の弾に適合させるのが楽そうです。トイガンも電動化とかできそうな・・・

>ラードさま
ミニガンは今さらという感じですねぇ。チェイタックとかバレットはT2Cの誰かが持ってますから、そこと被らないものということでコレを選びました。大向こうを唸らせるのはなかなか難しいんです。w
次は・・・SR25あたりで某名無しの一氏を唸らせたいところですな。w

>ジャン・ジャラさま
本日はお疲れさまでした。
モシンナガンを買ったらタイマンで対決ですからね。実戦(サバゲの)は射撃会のようには行かないことを教えてあげます。w
Commented by JOCUS at 2011-05-09 19:42 x
Google検索から来ました。

申し訳ないのですが、宜しければ交換に使ったパーツを教えては頂けませんか?
Commented by namatee_namatee at 2011-05-09 20:15
>JOCUSさま
いらっしゃいませ。
交換したパーツでシリンダー周りは
シリンダー・シリンダーヘッド・ピストン・スプリング・スプリングガイド
シリンダーはヤフーオークションで手に入れたステンレス製のもので。それ以外はPDIです。ピストンはVCピストン、スプリングはVSR90スプリングでした。
ノーマルのままですとピストンのOリングとシリンダーのフィッティングがキツメでピストンスピードが出ないせいなのか、初速が不安定でしたのでこの様な処置となりました。ここら辺は完全にVSR互換ですので、VSRを弄ったことのある方ならご自身のノウハウがそのままいかせるかと思います。
チャンバー周りはパッキンをファイアフライのなまこ(中辛)にして、Hopアームの支点に電動ガンのギア用シムを挟んで左右のガタを取りました。この仕様で初速78m/s(適正Hop、0.25gBB弾)程度だったはずです。
と、ここまで弄った段階で力つきて放置しております。ろくにゼロインもしていないので、Hop周りのガタ取りがどのくらい効果があるのかなどは謎のままとなっております。すみません。
Commented by JOCUS at 2011-05-09 21:12 x
お早いお返事ありがとうございます。

さっそくリストアップして近所の小さい老舗のお店と相談をさせて頂きます、ありがとうございました。
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