すでに書きました通り、今回の信州方面ツーリング&キャンプではHILLEBERG Aktoを使いました。これが初張りでございます。モーターサイクルのツーリング&キャンプでの使い心地はどうだったのか、それをネタにしてみようかと。
このテント、バックパッキング向きに作られているはずでして、当然のように軽量だけど展開時のサイズは小さい。積載量に限りがあるとはいえ、大型モーターサイクルでのツーリング&キャンプに使っても旨味は少ない・・・と思いきや、設置と撤収がえらく簡単で速いので、なにかとモノが多いツーリング&キャンプでも案外使い勝手は良いと感じました。
一人用の小型テントですので、絶対的な内部スペースは大した事無いんですが、上から見ると横に潰れた六角形で真ん中の幅が広くなった形状のため、意外なほどモノを置くスペースがありました。これがただ細長い長方形のテントだと、幅120cmぐらいないと脱いだ服やヘルメットの置き場に困ったりするんですが、Aktoの場合あまり苦労せずに済みました。これは同じような形状のモンベル・モノフレームシェルターでも経験している事でして、無駄無くスペースが使えているんでしょう。
Aktoとモノフレームシェルターとの違いはAktoにはちゃんと前室があること。これが長さ220cm×幅75cmと立派なサイズで使い勝手良し。フライが地面すれすれというか地面に接するまであるので、前室でなにかするにも雨や風の影響は少なそうです。余談ながらこのフライが地面すれすれなのがこのテントがハードなコンディションで使用されるのを想定している証左ではないかと。
またインナーの長さも220cmで、長身の人はとにかく、身長170cmも無いわたくしの場合、180cm弱のマットをしいてシュラフを設置してもインナーの前後に相当なスペースがありまして、そこにも様々なものが置けるのには感心しました。長さに余裕の無いテントの場合、寝ている間に足がインナーに触れてしまったりして寒い思いをすることがあるんですが、Aktoの場合は前後のスペースに物を置いてブロックできるのでそういう心配はありません。これはおそらく計算尽くのサイズ・構造でしょう。ぬかりないな。>HILLEBERG
感心しなかった点としては、やはり風通しが良くないこと。インナーのメッシュ部分が少ないですからね。ただし、フライ内部への換気は前後にある穴(ジッパーで開閉可能)のおかげで悪くはありませんでした。閉め切った前室での調理も問題無し。メッシュインナー(どこで売っているのかなぁ。)があるらしいので、それを使えば暑い時の快適性はだいぶ変わるんではないかと思います。
あと気になったのは全高の低さ。おそらく標準的な身長・座高のわたしでも一番高さのある中央部で正座はできません。胡座をかいてちょっと首をすくめるとなんとか髪の毛がインナーの天井に触れるか触れないかといったところ。インナーの出入り口を全開にしてちょっと前室側へ頭を出すようにすれば活動に問題はなくなりますが。
といったわけで、ジャンル違いのように見えるHILLEBERG Akto、実は意外とツーリング&キャンプでも使えるということで今日の〆とさせていただきます。